地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

地方公務員オンラインサロン\セミナーレポート/『地域を組織を人を巻き込む"ビジョン"の作り方』

サムネイル画像

令和3年4月7日、地方公務員オンラインサロンにて、NEWPEACE thinktank 増沢 諒さんによるオンラインセミナー『地域を組織を人を巻き込む"ビジョン"の作り方』が開催されました。

地方公務員限定のオンラインサロン「地方公務員オンラインサロン」では、月に2、3回ほどのペースで、様々なジャンルでご活躍されている方のオンラインセミナーが開催されています。
NEWPEACE thinktankの増沢さんによるオンラインセミナーでは、「ビジョン」の大切さや作り方のお話を聞くことができました。
私の中でも、「ビジョン」の大切さをはじめ、「ビジョン」について深く考える良いきっかけとなりました。

では、どのような内容をお話だったのでしょうか?
今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『地域を組織を人を巻き込む"ビジョン"の作り方』について、ご紹介します。

community.camp-fire.jp

キーワードは、「意思」と「納得感」!

f:id:naya0708:20210726215249j:image

増沢 諒(ますざわ りょう)

早稲田大学東京工業大学修士課程修了。研究テーマは「SNSを通した政治家のコミュニケーション」。2014年マニフェスト大賞受賞。2015年には聴覚障がいを持ち「筆談ホステス」として知られる斉藤りえ北区議(無所属)の秘書を務める。障害者が政治家を務めることが想定されていない地方議会の変革を目指し、日本で初めてとなる議会への音声ソフト等のITツールの導入を実現した。2016年から選挙情報ポータルサイト「選挙ドットコム」に参画。日本最大のデータベースを構築し、Yahoo!Facebookとコラボし、投票を促すシステムの開発も行った。2018年、NEWPEACE Inc.にジョインし、社会変革に向けたアクションを実践している。

thinktank.newpeace.jp

富山県経産省、そして、ビルゲイツ財団などと仕事をした実績を持つ、地方公務員が大好きな増沢さんによる「ビジョン」の作り方のオンラインセミナー。

私たちは「ビジョン」という言葉をよく聞きますが、言葉としては抽象的な単語であるため「よくわからない」と言う人も多いと思います。
しかし、増沢さんのセミナーは、「ビジョンとは何か?」や「ビジョンをどのように作るのか?」などのお話を、渋谷区や海士町などの事例を交えながら丁寧に熱く解説されたものでした。

セミナー全体の流れ

(説明)ビジョンとはなにか?
(期待)自治体のビジョンへの期待
(事例)自治体のビジョン紹介
(方法)ビジョンの作り方
(提案)担当事業のビジョンの作り方

本オンラインセミナーでは、ビジョンの作り方のキーワードとして「意思」と「納得感」の2つの単語が何度も登場しました。

そもそも「ビジョン」とは、「将来のありたい姿」であり「予測を踏まえた"意思"」とのことでした。
その「ビジョン」に対して「意思」と「納得感」を加えることで、共感や巻き込み、方向性の担保、効果の最大化が期待できるそうです。
また、「ビジョン」を通じて担当事業における「なぜ?」の解像度が高くなることは、私にとって新しい気付きでした。

課題と解決策の間に「未来像」をおくだけ!

f:id:naya0708:20210726215317j:image

更に、「未来像」の重要性のお話は、私の心に強く残りました。

自治体は、「未来予測」と「課題発見」の精度は高いです。
しかし、それは課題が出たら解決策を探しているだけであり、「マイナスをゼロにする作業」でしかありませんでした。

そして、その解決方法として「未来像」が登場します。
その解決方法は、課題と解決策の間に「未来像」をおくだけです。
これだけで、「マイナスからプラスになる」との増沢さんのお話でした。
「すぐに具体的な話をするのではなく、将来があるからこそのビジョン」という言葉には、私も首を縦に振らずにはいられませんでした。

私たち地方公務員の仕事へ活かせる!

f:id:naya0708:20210726215337j:image

増沢さんのお話には、他にも印象的なお話が多々ありました。
全てを書くとあまりに長文となるので割愛しますが、本セミナーを通じて、私たち地方公務員が仕事へ活かす方法として、大きく2つの切り口があると考えました。

  1. 組織や課の計画などのビジョン
  2. 地方公務員個人としてのビジョン

「ビジョン」と言えば、「総合計画」や「基本計画」などの組織に関するものをイメージする人が多いと思います。
しかし、いきなり「総合計画」や「基本計画」などに反映させていくことは、とても大きな労力と時間が必要となるでしょう。
むしろ、ほとんどの地方公務員は、これらのような計画策定に携わらない人が大半です。
そのため、直接的に仕事に活かすことは難しいかもしれません。

しかし、個人としての「ビジョン」であれば、どうでしょうか?
自分の身の回りの人を巻き込みながら少しずつ取り組めるものだと、私は考えています。
自分の「ビジョン」をはじめ、上司や部下などと「ビジョン」を語り合うことで、よりポジティブで前向きな職場環境になるかもしれません。
そして、職場全体がポジティブな「ビジョン」を描き出すことで、組織の「総合計画」などの「ビジョン」も自然に変わってくるのではないかと思います。

まとめ 

まとめ画像

今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『地域を組織を人を巻き込む"ビジョン"の作り方』について、ご紹介しました。

増沢さんは、ビジョンを作るフレームワークとして、「資産」「意思」「社会潮流」の3つの要素を考えることが大切とお話してくださいました。
そして更に、「ビジョンは、話すことで明確化する」そうです。

そのため、まずは地方公務員オンラインサロンに参加してみて、みなさんで「ビジョン」について語り合って見ませんか?
ぜひ「資産」「意思」「社会潮流」から見出した、あなたのビジョンを教えてください。

note.com

naya0708.hatenablog.com

移住・定住担当者は知っておきたい!「ミレニアル世代」と「Z世代」の特徴と違いとは?

サムネイル画像

みなさんは、「ミレニアル世代」と「Z世代」という言葉をご存知でしょうか?

もしかしたら「自分には関係ない」と思うかもしれませんが、地方公務員こそ今後の行政サービスの質を向上させるためにも知っておかなければならない言葉です。
特に、移住・定住担当者にとっては、これからの10年間のメインターゲットとなる世代とも言えます。
そのため、「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いをきちんと理解しておいた方が良いでしょう。

では、2つの世代にはどのような特徴と違いがあるのでしょうか?
今回は、移住・定住担当者は知っておきたい「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いについて、紹介します。

「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いとは?

ヒント画像

「ミレニアル世代」と「Z世代」は、言葉ではよく聞きますが、特徴を知らない人も多いと思います。
まずは、それぞれの特徴と「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いについて、ご紹介します。

「ミレニアル世代」の特徴!

「ミレニアル世代」とは、一般的に「1980年から1995年の間に生まれた世代」と定義されています。
Yahoo!Googleなどの検索エンジンをはじめ、インターネットの成長と共にに育った「デジタルパイオニア」、「デジタルネイティブ」と言われる世代です。

インターネット環境が整った時代に育ったことにより、情報リテラシーが高く、インターネットの活用やSNSを利用したコミュニケーションで仲間との繋がりを大切にすることが特徴です。
成人年齢頃からスマートフォンを使用しているため、ITとの親和性も高い世代です。
そのため、情報収集能力にも優れており、より社会貢献に寄与する仕事に興味があることも特徴と言われています。

「Z世代」の特徴!

「Z世代」とは、一般的に「1996年から2015年の間に生まれた世代」と定義されています。
スマートフォンや高速インターネット、オンライン環境、サブスクリプション、そして、多様化するSNSの存在が当たり前の時代に育った「デジタルネイティブ」、「ソーシャルネイティブ」と言われる世代です。

「Z世代」の大きな特徴は、実際の生活で関わる人たちよりも、インターネットやオンライン上の不特定多数の発信や交流と触れる機会が多いことです。
不特定多数の発信や交流に触れることで、若くても様々な価値観と出会っています。
その結果、「他人の価値観は尊重し合うもの」、つまり、「個性」を尊重し、多様化に広い心を持つ価値観を持っています。

それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』(Discover21)の著者である阿部広太郎さんは、本著でZ世代を以下のように述べていました。

Z世代とはつまり、個と社会で、安定と冒険で揺れる価値観を持つ。自分の仕事が、人生に、社会に、どうつながるかを常に意識している。
(引用:『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』(Discover)P.162抜粋)

個性を尊重する価値観を持っているため、自分自身も他人の言葉に左右されにくく、自分の意識で行動します。
そのため、行動の目的意識が強く、自分らしいスタイルを重視するのが、Z世代の大きな特徴と言えるでしょう。

note.com

「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いとは?

次に、「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いです。
一番わかりやすく言えば、以下の違いがあるでしょう。

デジタルが成育する環境の中で育ってきたのが「ミレニアル世代」、デジタルが成熟した環境の中で育ってきたのが「Z世代」と考えると、とてもわかりやすいです。

「ミレニアル世代」は、学校や部活などのリアルなコミュニティがそのままオンライン上のものとなりました。
そのため、コミュニティの空気感を大切にすることから、「空気を読む」と言う言葉が生まれたのでしょう。
その結果、協調性が強いという特徴が形成されたと考えられます。

対して「Z世代」は、スマホであることが当たり前の世代です。
多くのアプリケーションやコミュニティを使い分けることで、自分の価値観にあった居場所をオンライン上で持ちます。
そのため、多様な価値観に触れ、個性が磨かれているものだと言われています。
結果として、リアルで関わったことがないようなオンライン上の人とも、積極的にコミュニケーションを取ることが上手です。

naya0708.hatenablog.com

「ミレニアル世代」と「Z世代」の共通点とは?

最後に、「ミレニアル世代」と「Z世代」の共通点です。

「ミレニアル世代」と「Z世代」の共通点は、主に「情報収集」に関することでしょう。
買い物やお出かけ・旅行先などを決めるための情報収集は、どちらの世代もインターネットやSNSを通じて行うことが当たり前となっています。
更に、商品やサービスの公式ホームページだけではなく、SNSや口コミ・評価が掲載されているサイトなどを活用して、価値を比較する傾向もあります。

更に、どちらの世代も、「モノ消費」ではなく「コト消費」です。
「モノ」ではなく「体験」を求める傾向にあります。
そして、「モノ」を購入する時には、実用性も重視されます。
ブランドのネームバリューよりも、モノやサービスのコンセプトへの共感が一つのポイントと言えるでしょう。
ストーリーの情報発信が響く世代なのかもしれません。

naya0708.hatenablog.com

移住・定住担当者は、なぜ「ミレニアル世代」と「Z世代」のことを知っておくべきなのか?

疑問画像

では、なぜ移住・定住担当者が「ミレニアル世代」と「Z世代」のことを知っておく必要があるのでしょうか?
ここでは、私が考える理由について、ご紹介します。

「ミレニアル世代」と「Z世代」は、これから10年間のメインターゲットになるため!

私が移住・定住担当者が「ミレニアル世代」と「Z世代」のことを知っておく必要があると考える理由は、たった一つです。
それは、「ミレニアル世代」と「Z世代」は、これから10年間のメインターゲットになるためです。

現在のマーケティングにおいて、消費者グループは「性別」や「家族構成」で分けるのではなく、「世代」で分類して戦略を立てることが主流です。
移住・定住においても同様に、各世代の過ごした時代や特徴を知ることが効率的なマーケティング施策を立てる上で重要となるでしょう。

公務員のマーケティングとして、糸島市の岡さんが書かれた『スーパー公務員直伝!糸島発!公務員のマーケティング力』がとても参考になります。
ぜひご参考にご覧ください。

naya0708.hatenablog.com

そして今、新しいトレンドを作る世代として注目されているのが「Z世代」です。

「Z世代」は、間違いなく10年後には市場の中心となります。
そのため、各方面において、「Z世代」の消費行動や価値観が注目を集めています。
移住・定住においても、注目すべき世代であることは間違いありません。

また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、今まで以上にデジタルを活用した情報発信や取り組みが重要となってくるでしょう。
デジタルと共に育った「ミレニアル世代」と「Z世代」に届けて、共感を生むことができるのかを意識したいところです。

もしもターゲットとして刺さらなかったとしても、「ミレニアル世代」と「Z世代」は、情報を拡散する起点にもなり得ます。
そのため、「ミレニアル世代」と「Z世代」の特性をうまく活用することも非常に重要です。

私が「良いチャレンジをしている」と感じているのは、京丹後市です。
Youtubeを活用した情報発信は、おそらく今後更に良い効果を生み出していくと思います。
今すぐに目に見えた効果は出にくいかもしれませんが、今後の更なる発信に注目しています。

www.youtube.com

www.nli-research.co.jp

「ミレニアル世代」と「Z世代」に、私たちが順応する!

「ミレニアル世代」と「Z世代」を呼び込むためには、今までの方法ではなく、私たち自治体が寄り添って順応していく必要があります。

一番シンプルな方法は、デジタル媒体を活用することが考えられます。
インターネット情報の充実やSNSの効果的な運用は、これからの時代は「当たり前」と言っても過言ではないでしょう。

私が見つけた一つの良い事例として、佐久市の移住のオンラインサロン「リモート市役所」があげられます。
詳しくは、以下のプレスリリースをご参考にしてください。

「リモート市役所」とは、自治体としては初となるSlackを活用した移住のオンラインサロンです。本サロンでは、移住の新しいプラットフォームとして、佐久市や移住のリアルな情報発信や、市民との気軽な情報交換を促進していきます。

prtimes.jp

このようなオープンなプラットフォームやコミュニケーションツールは、「ミレニアル世代」と「Z世代」にリーチするための最低必須要件です。
さらに、リアルで体験を提供できるオフラインの場づくりをすることで、コミュニケーションを取ることができ、想いの熱いファンが生まれるきっかけにも繋がります。

そして、民間企業でそのようなサービスを提供されているのが、「おてつたび」でしょう。
オンラインイベントによる交流を行い、旅と地域を繋げて、リアルな場へと繋ぐ仕組みは、地域の経済を回してファンを生み出す良いサービスだと思います。
以下のnote記事も合わせて、ぜひご参考にご覧ください。

otetsutabi.com

note.com

まとめ

まとめ画像

今回は、移住・定住担当者は知っておきたい「ミレニアル世代」と「Z世代」の違いについて、紹介しました。

私も「ミレニアル世代」の一人であり、しかも、「Z世代」と言われる人たちとの交流や繋がりが頻繁に起きているからこそ、じっくりと考えて書けた記事だと思いました。
一つのキーワードをあげるとしたら、「共感を生み出す体験」が、これらの世代には刺さるのかなと感じています。

このように言葉にするのは簡単ですが、いざ実践するとなると難しいと思います。
しかし、これから10年間、そして、将来を支えていく世代は、間違いなくこの世代です。
今一度、この世代の特徴をしっかりと捉えて、みなさんも向き合ってみてください。

naya0708.hatenablog.com

「魅力的なまち」の実現へ!私が実践している地域人の見つけ方と熱量や想いの引き出し方とは?

サムネイル画像

「あなたにとって「魅力的なまち」とは、どのようなまちですか?」

みなさんは、この問いに対して、どのように答えますか?
私は、様々な場で「地域の人が熱量や想いを語り合い、行動できるまち」と答えています。

地域には、必ず「熱量」や「想い」を持った人がいます。
その「熱量」や「想い」を持つ地域の人を見つけ出して、その人たちを繋いでいくことが重要だと信じて、私は日々活動をしています。
しかし、地域で「熱量」や「想い」を持つ人を見つけることは、とても難しいことです。

では、どのような方法で私は実践しているのでしょうか?
今回は、「魅力的なまち」を実現するために、私が実践している地域人の見つけ方と熱量や想いの引き出し方について、ご紹介します。

「魅力的なまち」とは何か?

疑問画像

「魅力的なまち」という言葉は、様々な場でよく聞きます。
しかし、その言葉は本質的にどのようなものなのでしょうか?
まずは、「魅力的なまち」の言葉を分解しながら考えてみたいと思います。

そもそも「まち」とは?

まずは、そもそも「まち」とは何かを確認してみましょう。
「goo国語辞書」には、以下のように書かれていました。

まち【町/街】 の解説
1 住宅や商店が多く人口が密集している所。都会。
2 (「街」とも書く)商店の並ぶにぎやかな場所。市街。
地方公共団体の一。市と村の中間に位する。
4 市や区を構成する小区画。
5 田の区画。区画されてある田。
6 人家が密集し、道路で分かれた一区域。
7 物を商う店の集まった場所。市場。
8 宮殿または邸宅内の一区画。
(引用:goo国語辞書

「まち」とは、「人」が集まる場所のことです。
つまり、場所だけでは「まち」としては成立しません。
「人」の集まりが生まれてこそ、「まち」と言えるのです。

そのため、「「人」がいなければ「まち」ではない」と言っても過言ではないでしょう。
このことから、私は、地域の「人」を重要な位置づけにしています。

naya0708.hatenablog.com

そもそも「魅力」とは?

次は、そもそも「魅力」とは何かを確認してみましょう。
「goo国語辞書」には、以下のように書かれていました。

魅力(みりょく) の意味
人の心をひきつけて夢中にさせる力。
(引用:goo国語辞書

一般的に「魅力」として連想する「自然環境」や「歴史資源」、「産業」、「交通・買い物利便」、「行政の制度」も、魅力の一つと言えます。

しかし、本質的に「このまちは魅力的だな!」と思う場面は、「人」が関わっていることが圧倒的に多いです。
その理由は、地域で活動する人の「熱量」や「想い」に、心が惹きつけられるためです。
このことから、私にとって「魅力」とは、人の「熱量」や「想い」だと考えています。

そして、この「熱量」や「想い」は、誰しもが持っています。
何かしらの行動を起こしている人はわかりやすいですが、行動を起こしていない人でも、胸に秘めた「熱量」や「想い」があるはずです。
この「熱量」や「想い」を引き出して伴走することが、地方公務員の役割だと私は感じています。

「魅力的な富田林市」を伝えたくて私が始めた取り組み!

では次に、私が「魅力的な富田林市」を伝えたくて始めた取り組みについて、簡単にご紹介します。

私は、富田林市民の「熱量」や「想い」を深掘りし、その「熱量」や「想い」を繋ぐきっかけとして、インターネット番組「富田林テレビ」や「富田林市公式note」を始めました。
現在では部署を異動してしまいましたが、富田林テレビは3年半で累計400人、富田林市公式noteでは半年で10本のインタビュー記事を執筆しました。
その他、私は仕事以外でも、同様の動きを繰り返し行なっています。

私たち地方公務員の役割として、地域の人の「熱量」や「想い」を拾い上げ、地域の人を繋ぎ、応援や伴走をすることは、とても重要であると考えています。
また、個性のある人を磨き上げてアウトプットすることも、地方公務員だからこそできる大きな役割です。

今後も、公私にわたり、同様の取り組みを継続させていきたいと考えています。

naya0708.hatenablog.com

naya0708.hatenablog.com

私が実践している地域人の見つけ方!

考える男性画像

では、「魅力的なまち」を実現するためは、何から始めれば良いのでしょうか?
私は、まず「地域人」を見つけることを意識しています。
「地域人」を見つける方法は多々ありますが、ここでは私が主に実践している3つの方法をご紹介します。

地域イベントに参加する!

まずは、地域イベントに参加することです。

マルシェやフリーマーケット、地域団体の発表会、まち歩きイベントなど、地域では日頃から様々なイベントが開催されています。
そこには、何かしらの「熱量」や「想い」を持つ地域の人が多く存在します。
地域イベントに参加している人たちと顔馴染みになり対話を重ねることで、面白い地域の人を見つけることができるでしょう。

私は、この方法を何度も実践しており、おそらく「熱量」や「想い」を持つ地域人との遭遇率も、他の方法と比べても圧倒的に高いです。
まずは地域イベントに参加するだけでも良いです。
自分がいけるタイミングで、地域イベントに足を運ぶところから始めてみてください。

naya0708.hatenablog.com

地域のコミュニティを掘り下げる!

次に、地域のコミュニティを掘り下げることです。

例えば、地域団体やイベント主催者、自治会、ご近所付き合いなどの単位です。
このような地域のコミュニティを掘り下げることで、様々な「熱量」や「想い」を持つ地域人が見つかります。

そして、地域のコミュニティで見つけた人たち同士を繋ぐことで、また新しいコミュニティや取り組みが生まれるかもしれません。
いきなり地域のコミュニティを掘り下げるのはハードルが高いかもしれませんが、ぜひ一度挑戦してみてほしいです。

巻き込まれることも大切!

最後に、巻き込まれることも大切ということです。

「熱量」や「想い」を持つ地域の人とのご縁は、巻き込まれることから始まることもあります。
例えば、私の経験で言うと、「地域のイベント運営を手伝ってほしい」や「一緒に動画撮りませんか?」などです。

頼まれごとは、試されごと。

この言葉は、私が心より尊敬する地方公務員の先輩である山形市職員の後藤好邦さん諫早市職員の村川美詠さんが言っていた言葉です。
「頼まれごと」は、できるから頼まれるものであり、できたら自分の力にもなります。
その中で生まれる地域の人の発見や繋がりも、私の経験上は多くあります。

もしかしたら、どのようなお願いであっても「いいね」と言うフランクな付き合いを意識することが大切なのかもしれません。
自分自身を追い込むほどの無理をしてはいけませんが、可能な範囲で「巻き込まれること」にも挑戦してみてはいかがでしょうか?

naya0708.hatenablog.com

私が実践している地域人の熱量や想いの引き出し方!

喋る女性画像

地域の人を見つけても、いきなり「熱量」や「想い」を引き出すのは、とても難しいです。
ここでは、私が実践している地域人の「熱量」や「想い」の3つの引き出し方をご紹介します。
こちらも様々な方法はあると思いますので、実践に向けて一つのご参考にしてください。

未来予想図を語ってもらう!

まずは、未来予想図を語ってもらうことです。

人は、それぞれ心に秘めた「熱量」や「想い」を持っています。
その「熱量」や「想い」を引き出すためには、未来予想図を語ってもらうことが効果的です。

「この先、こうなったらいいな!」
「こんなことがしてみたい!」

気軽に自由なビジョンを語り合うことで、シェアや共感が生まれます。
その結果、新しい動きにも繋がり、具体的な実現に向けて動き出したりするかもしれません。

誰であったとしても、「熱量」や「想い」を語るのは好きなものです。
それをいかに気持ち良く喋ってもらうかを意識するだけでも、大きく結果が異なるでしょう。

naya0708.hatenablog.com

聞き役に徹する!

次は、聞き役に徹することです。

誰もが対話の場になると、自分の想いや考えを熱く語りたくなる場面があると思います。
しかし、そこでグッと堪えて、地域の人の話を聞くことに徹してみましょう。

「この人は、私の想いを聞いてくれる人だ!」

地域の人に、このように思ってもらうことが重要です。
「話を聞いてくれる人」という印象をつけることで、より深い「熱量」や「想い」を引き出すことに繋がります。

これは、私が地域の人との対話の場で一番大切にしている「自分ルール」です。
その結果、今では熱く語り合える地域の仲間たちが、多く存在しているのです。

お酒の場を活用する!

最後は、お酒の場を活用することです。

私は、自分の想いを喋ることが苦手な人には、お酒の力を借りています。
お酒の場で「聞き役」に徹することで、地域の人に自分語りをしてもらうというものです。
お酒が苦手な人に強要してはいけませんが、非常に効果がある場だと感じています。

しかし、今は新型コロナウイルス感染症対策として、お酒の場を開催することは難しいです。
堂々と場を設けることができるくらいにまで落ち着いた際には、ぜひ実践してみてください。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、「魅力的なまち」を実現するために、私が実践している地域人の見つけ方と熱量や想いの引き出し方について、ご紹介しました。

本記事では、「魅力的なまち」を「地域の人が熱量や想いを語り合い、行動できるまち」と定義した上でお話しました。
しかし、人によって「魅力的なまち」の定義は大なり小なり異なるものでもあると思っていますので、本記事を通じて、自分が信じる「魅力的なまち」を考えるきっかけになれば良いなと思います。

また、私はまちづくりに関する様々な記事を日々読んでいるのですが、奈良県三宅町複業プロジェクトの公式note記事内にある森田町長の言葉が強く印象に残り、共感しました。
ぜひみなさんにも読んでほしいので、この場で共有させてもらいます。

未来の三宅町には、住民さんが自分のやりたいことにチャレンジし、それを行政が応援する風土をつくりたい。今、全国で二番目に小さい町に、おもしろい人がどんどん集まり、そして繋がり、交流が生まれ新しいものが生まれている最中です。おもしろい人とは、自分の夢を追い、自分らしく生きている人。20年後の「自分らしくハッピーにスモール(住もうる)タウン」に、三宅町は前に前に進んでいます。人に焦点を当てたまちづくりをしていきたいです。

note.com

f:id:naya0708:20210714205119j:image

なお、本記事の内容は、令和3年6月16日に開催された「NEWHERO」というオンラインコミュニティのイベント「地域も会社も、私から。“そと”からでも関われる住みたい地域の作り方。」でお話させてもらった内容です。

貴重な機会をいただき、主催の皆様には感謝申し上げます。
これからのオンラインコミュニティ「NEWHERO」の発展を祈念しております。
以下のグラフィックレコーディングやイベントレポート記事も、ぜひご覧ください。

f:id:naya0708:20210714205142j:image
f:id:naya0708:20210714205149j:image

community.camp-fire.jp

note.com

naya0708.hatenablog.com

私が大阪市から富田林市へ引越しをして感じた富田林市への移住・定住をおススメする5つの理由とは?

サムネイル画像

みなさんは、どのような条件で移住・定住先を決めていますか?
職場からの交通アクセスや生活環境、子育て・教育環境など、人によって様々な基準を持っていると思います。

私は、元々富田林市で25年以上生活をしていました。
しかし、その後の約4年間、諸事情で河内長野市大阪市で生活をしました。
そして最近、再び富田林市へ引越しをしてきたのですが、改めて、富田林市に住む魅力をたくさん感じることができました。
その中には、富田林市にずっと住んでいると見えなかった魅力も多くあると思います。

では、富田林市に住む魅力とは、どのようなことでしょうか?
今回は、私が大阪市から富田林市へ引越しをして感じた富田林市への移住・定住をおススメする5つの理由について、ご紹介します。

外から自分の住む街を見つめ直すことの大切さ!

気付き画像

まずみなさんに本記事を通してお伝えしたいことは、「外から自分の住む街を見つめ直すことの大切さ」です。

令和3年6月、私は大阪市から富田林市へ引っ越しをしました。
冒頭でもお話した通り、元々は27年ほど富田林市の実家で生活をしており、富田林市以外で「住む」という経験をしたことがありませんでした。
しかし、改めて富田林市を外から見つめる期間ができたことで、「富田林市に住む」という選はとても良いものだと思うようになりました。

ずっと富田林市で暮らし続けていたら、富田林市に住む魅力を「魅力」として感じることがなかったのかもしれません。
もしかしたら、本記事でご紹介するような「富田林市への移住・定住をおススメする理由」を書くこともできなかったでしょう。

たった4年間でしたが、私は富田林市を外から見つめ直したことで、「富田林市の魅力」を俯瞰的に感じることができました。
本記事を通じて、富田林市への移住・定住を一人でも多くの人に選択してもらえるきっかけになると嬉しいですが、自分の街を外から見つめ直すきっかけにもしてもらえると嬉しいです。

naya0708.hatenablog.com

大阪市からの引越しを通じて感じている富田林市の住み良い5つの理由!

ポイント画像

では、私が大阪市からの引越しを通じて感じている富田林市の住み良い理由について、大阪市と比較しながらご紹介します。
実はもっとたくさんあるのですが、今回は5つに絞ってお伝えします。

とても静かな生活環境!

まずは、生活環境がとても静かなことです。

大阪市内での今までの生活は、車やバイク、トラックが走る音やライトの光が、就寝の時間帯や明け方問わず気になる生活でした。
更に、毎日のように、パトカーや救急車のサイレン音も多く聞こえていました。

しかし、富田林市での生活は、それらの音が何も聞こえません。
日中はウグイスの鳴き声、夜は虫のさえずり、そして、近所のご家庭の子どもの声が聞こえるなど、とても静かな生活環境になり、自分の心が落ち着くようになりました。

そして、夜は真っ暗で、星が空気もとても綺麗です。
何よりも、音や光に遮られることなく眠ることができるようになったため、睡眠の質が上がり、仕事などのパフォーマンスにも良い影響を与えています。
「静かな生活環境」というだけでも、移住・定住する価値がある一面だと言えるでしょう。

自然豊かな緑の多い生活!

次は、自然豊かな緑の多い生活を過ごせることです。

大阪市内でも、丁寧に整備された公園や街路樹が増えてきており、緑は多くあります。
しかし富田林市は、大阪市と比較にならないほど緑が多いです。
そして、高い建物がほとんどないため、空がとても広いです。
その結果、自然豊かな緑と開放的な青空を楽しめる空間があちこちにあるのです。

また、富田林市の一つの大きな特徴として、公園がかなり多いこともあります。
大阪市内と比較すると公園の規模も一つひとつが大きいため、子どもたちも安心して遊べ、大人もゆっくり過ごすことができるでしょう。

まずは一度、富田林市の開放的な空間で深呼吸をしてみてほしいです。

naya0708.hatenablog.com

買い物には意外と困らない!

次は、買い物には意外と困らないことです。

大阪市から富田林市に引越しをすると、「日常生活の買い物が不便になるのでは?」と思う人は多いです。
実際に、私も今までは徒歩1分でセブンイレブンやローソンなどのコンビニエンスストアがありましたが、今は自転車で5分ほどかかる距離です。
また、坂道も多いため、電動自転車等は必須と言えるでしょう。

しかし、コンビニエンスストアは、全然なくても生活できます。
むしろ、余計な買い物に行くことがなくなったため、節約にも繋がっていると感じています。

また、富田林市内のスーパーなどの商業施設は駐車場がかなり広く、そして、ほとんどが営業時間内の駐車料金が無料です。
その他の衣類や雑貨などの買い物も、Amazon楽天市場があるので問題はありません。

更に、野菜は「野菜直売所」や「地域スーパー」、地域で開催される「マルシェ」があり、お肉や冷凍食品、飲料はスーパーを使い分けるなど、少しの工夫で美味しいものをとても安く買い揃えることも出来ます。
そして、「ニトリ」や「コーナン」、お隣の太子町には「CAINZ」などのホームセンターもあるため、日常生活に必要なお店は一通り揃っているのではないでしょうか。

野菜が安い!新鮮!美味しい!

次は、野菜が安くて新鮮で美味しいことです。

私が大阪市と富田林市で一番大きいと感じている差は、野菜です。
大阪市では100円で買っていた白菜も、富田林市では2倍近いサイズで100円かつ高品質だったりしました。
そして、富田林市は大阪府内でも農業が盛んな地域であり、野菜の直売所も点在しています。

特に、「道の駅しらとり羽曳野市)」と「道の駅くろまろの郷河内長野市)」にあるJA大阪南の直売所「あすかてくるで」は、毎週末大行列が出来るほどの人気で、南河内エリアのとても新鮮な野菜や果物を買うことができます。
富田林市産の新鮮な野菜を通じて、食卓を豊かにして健康な身体を手に入れてみませんか?

naya0708.hatenablog.com

人の繋がりが暖かい!

最後に、人の繋がりが暖かいことです。

大阪市に住んでいた頃は、お隣さんですら疎遠な関係性でした。
街を歩く人たちも、どこか忙しく生きているように感じていました。
近所の人に挨拶をしても無視されたことも多々あり、少し心が寂しかったのを覚えています。

しかし今は、町内の自治会を始め、ご近所さんがとても暖かいです。
毎朝のように挨拶を行い、ランニング中もすれ違えば「頑張ってくださいね」と言っていただけるので、とても気持ち良く過ごしています。
更に、夜のランニングですれ違う人は、全然顔馴染みでない人たちも「こんばんは」と必ず言ってくれる人が何人もいます。

また、富田林市内のお店にしても、とてもフレンドリーでアットホームなお店が多いです。
どのお店に言っても、二度目からは「家族」のように迎え入れてくれます。
この「人の繋がり」こそが生活に安心感を与えてくれるものであり、日常を楽しくしてくれるものだと、富田林市に引っ越しをして改めて感じることができました。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、私が大阪市から富田林市へ引越しをして感じた富田林市への移住・定住をおススメする5つの理由について、ご紹介しました。

メリットばかり紹介しましたが、一つのデメリットを紹介するとすれば、富田林市で快適に生活をするためには、車を所有した方が良いということです。
車を運転できないとしたら、原動機付き自転車か電動自転車でも良いでしょう。
富田林市は坂道が非常に多いため、これらを持っていないと生活が少し大変かもしれません。
しかし、これらを購入するとしても、大阪市内の家賃や駐車場代、土地購入費などと比較すれば、全てが圧倒的に安く収まります。

富田林市は、心のゆとりと平穏を持つことができる生活環境です。
リモートワークも一般的に普及していた今、緑の多い自然豊かな環境に身をおくことも一つの選択肢です。
更に、富田林市は大阪府内でも子育て・教育環境がとても優れています。
他にも、富田林市へ移住・定住をおススメする理由は、本記事では紹介しきれないくらいたくさんあります。

ぜひみなさんも、将来的な富田林市への移住と定住を考えてみませんか?

naya0708.hatenablog.com

若手地方公務員のボーナスの実態!高卒採用12年目31歳のボーナス支給明細を公開!

サムネイル画像

「地方公務員って、どれくらいボーナスもらってるの?」
「ニュースに出ているのは「平均」ばかりなので、若手地方公務員の実態を知りたい!」

公務員志望の学生などから、この1年間で上記の質問を多数受けました。
実際に、地方公務員のボーナス支給額が気になっている人は、とても多いのではないでしょうか?

民間企業のボーナスは、会社の業績や方針次第で大きく左右されます。
しかし、地方公務員のボーナスは、自治体の条例などにより「支給」が明記されています。
好景気でも不景気でもほとんど大きく変わらないものが、地方公務員の給料やボーナスだと私は認識しています。

では、若手地方公務員である私の実際のボーナス支給額は、どれくらいの金額でしょうか?
今回は、若手地方公務員の給料の実態として、高卒採用12年目31歳の私のボーナス明細を実例に、ご紹介します。

naya0708.hatenablog.com

地方公務員の「ボーナス」とは?

ポイント画像

まずは、そもそも地方公務員のボーナスがどのようなものかを確認してみましょう。

ボーナスとは?

ボーナスとは、一般的に「賞与」や「特別給与」と言われます。
毎月の給料とは別のもので、夏と冬の年2回支払われる形が一般的となっています。

その中でも地方公務員のボーナスは、支給日や対象者、支給額の計算方法などのすべてが条例などで定められています。
そのため、地方公務員のボーナスは、基本的に「支払われる」ことが前提となっているのです。

民間企業のボーナスとの違いとは?

地方公務員と民間企業のボーナスの違いは、主に「民間企業にはボーナスの支給義務がない」という点です。

民間企業は、「企業が必ず支払わなければならない」と法律で決められているわけではありません。
そのため、仮に「業績低下により財政的な余裕がない」といった理由でボーナスの支給がなかったとしても、違法ではないのです。
また、ボーナスの支給回数も民間企業によって異なり、「年1回のみ」や「年3回」という民間企業も散見されました。

そもそも、ボーナスを制度として導入していない民間企業もあります。
例えば、毎月の給料にボーナスを12回に分けて支払っているパターンや、ボーナスを支給せずに基本給料を高めに設定するパターンです。
そのため、「ボーナスが支給されないから年収が低い企業」と一概に言えないでしょう。

地方公務員のボーナスの支給日や計算方法とは?

疑問画像

次に、地方公務員のボーナスの支給日や決定方法を確認しましょう。
ボーナスの支給日・計算方法を覚えるのは、とても簡単です。

地方公務員のボーナスは、自治体によって異なる!

まず、地方公務員のボーナスは、自治体によって異なります。
しかし、制度の大枠は同じなので、本記事では大枠の部分をご紹介します。

ほとんどの自治体では、国家公務員のボーナスに準じる形で、ボーナスの設定をしています。
都道府県や政令指定都市など、自治体によってボーナスの時期や算定方法が異なることもありますが、ほとんどは同じ設計です。

地方公務員のボーナスの支給日は?

次は、地方公務員のボーナスの支給日です。
ボーナスの支給日は、ほとんどの自治体で以下のように条例に定められています。

  • 基準日:6月1日、12月1日
  • 支給日:6月30日、12月10日
  • 支給日が土曜日・日曜日の場合は、前営業日に支給

なお、国家公務員における2020年のボーナス支給日は、6月30日と12月10日でした。
つまり、地方公務員も国家公務員と同様の形で支給されていることがわかります。

地方公務員のボーナスの計算方法は?

次は、地方公務員のボーナスの計算方法です。
地方公務員のボーナスは、2つの手当の合算額となります。

  • 期末手当:勤務状況に応じて支給される手当
  • 勤勉手当:成績に応じて支給される手当

細かい計算方法は、自治体が定める条例や規則によって異なります。
しかし、ほとんどの自治体では、以下のような計算式となります。

(給料+地域手当+扶養手当)×支給月数

きちんとした計算をするには、様々なことを覚える必要があるかもしれませんが、概算の年額を算出するには、この計算式で十分でしょう。
また、支給月数については、以下のような違いがあります。

  • 期末手当:全員同じ支給月数
  • 勤勉手当:成績によって支給月数が増減

算額よりも実際のボーナス額が多い時は、成績が良かったんだと喜びましょう。
なお支給月数は、人事院勧告などで毎年のように変化しています。
2020年度における地方公務員のボーナス支給額は、約4ヶ月分相当分です。
つまり、1年間で月給の約4ヶ月分のボーナスが支給されているという考え方になります。

ボーナスに関する根拠条例や規則の調べ方!

次は、ボーナスに関する根拠条例や規則の調べ方です。
地方公務員のボーナスは、以下の名前と自治体名を検索ワードにすることで、調べることができます。

  • 一般職の職員の給与に関する条例
  • 期末手当及び勤勉手当に関する規則

例えば、富田林市であれば、「一般職の職員の給与に関する条例 富田林市」です。
自治体によって名称が少し異なるかもしれませんが、ほとんどはこのような検索方法で見つけることができるでしょう。

もしそれでも計算方法がよくわからず詳しい計算方法を知りたい方は、所属する自治体の給与担当に確認してみてください。

高卒採用12年目31歳の私のボーナスの内訳とは?

お金画像

では、ここで私のボーナス支給明細をご紹介します。
受け止め方は人それぞれだと思いますが、一つの事例としてご参考にしてください。

支給合計額

まずは、支給合計額です。
ボーナスの支給項目は、「期末手当」と「勤勉手当」のみです。
以下が、それらの内訳です。

  • 期末手当:351,787円
  • 勤勉手当:262,116円

支給合計額は、613,903円です。
この支給合計額だけを見れば、「地方公務員のボーナスはやはり多いな!」と私も客観的に感じました。
では、その計算式を確認していきましょう。

私の基本給料は、富田林市の給与条例の給料表3級12号「247,900円」です。
地域手当は6%あるので、247,900円の6%である「14,874円」を加算します。
ボーナスの計算式には扶養手当も加算されるのですが、私は対象外なのでありません。
そして、私は4月から副主任に上がったこともあり、上記に加えて5%の職域加算が反映されていました。
つまり、計算式としては、以下のようになります。

(247,900円+14,874円)×1.05=275,912円

この基準額に対して、令和3年6月ボーナスの支給月数である「期末手当1.275ヶ月」と「勤勉手当0.95ヶ月」を反映します。
その結果、以下のような計算式と結果になります。

  • 期末手当:275,912円×1.275ヶ月=351,787円
  • 勤勉手当:275,912円×0.95ヶ月=262,116円

naya0708.hatenablog.com

控除合計額

続いて、控除合計額です。
これは、いわゆる「ボーナスから引かれる金額」です。
以下が、それらの内訳です。

  • 共済組合掛金91,090円
  • 所得税32,027円
  • 生命保険4,350円
  • 組合費5,000円

給料の支給時と同様に、「共済組合掛金(年金や保険料等)」にかなりのお金を持っていかれています。
生命保険と組合費は任意加入のものですが、共済組合掛金と所得税は誰しもが不可避です。
ボーナスをそのままもらえると思うのではなく、引かれるお金も一定あることを理解しておきましょう。

手取り金額

最後に、手取り金額です。

支給合計額613,903円から控除合計額132,467円を差し引いて、手取り金額は、481,436円となりました。
これが高卒採用12年目31歳の私のボーナスの手取り金額です。
ここから、家計へ40万円、残りのお金を自由に使えるお金としました。

若手地方公務員は、毎月の普段の給料がそこまで多くありません。
そのため、ボーナスのお金で採算をとっていることも多々あります。
例えば私の場合は、税金や車検費用、家電やパソコンなどの買い替え費用、祝儀費用、将来のための貯金、緊急費用が、主にボーナスからの支出で計画しています。

naya0708.hatenablog.com

「ボーナスをもらうことは当たり前ではない」という意識を持つことが大切!

ポイント画像

ここまで、若手地方公務員のリアルなボーナスの支給額について、ご紹介してきました。
しかし、私たち地方公務員が意識しておくべきことがあります。
それは、「ボーナスをもらうことは当たり前ではない」ということです。

新型コロナウイルス感染症による影響を受けて、近い将来、地方公務員も給料やボーナスが下がると予想されています。

「給料を下げるな!」
「ボーナスの適正な支給を!」

このような声が、全国各地の自治体にある組合などから上がっていると思います。
しかし、この世の中の情勢ではボーナスの支給額が下がっても仕方がないものだと私は思いますし、そもそも「もらえるだけでもありがたい」という時代だと感じています。

現代社会では、会社からの給料が減り続け、ボーナスをもらえない人は多くいます。
私たち地方公務員は、「この社会の現状の中でボーナスをもらっている」という自覚を持ちながら、「地域や社会に対して還元していく責務があるのではないか?」と私は考えています。
そのため、「ボーナスをもらって当たり前」と思いながらボーナスを受け取っている人は、認識を改める必要があるのではないでしょうか?

もちろん、ボーナスは「労働の対価」の一つです。
しかし、ただ「対価を受け取る」だけでなく、「対価の還元」まで意識してみませんか?
私は、毎年ボーナスを受け取る度に、このように考えて行動するようにしています。
一人でも多くの地方公務員が、同じような想いを持って行動してくれることを切に願っています。

ten-navi.com

地方公務員の給料とボーナスは、人事院勧告に左右される!

疑問画像

最後に、地方公務員の給料とボーナスは、人事院勧告に左右されることもご紹介しておきます。

公務員の給料とボーナスは、毎年8月に人事院が出す「人事院勧告」によって決められます。
人事院勧告を簡単に言えば、「国家公務員と民間企業の給与水準の釣り合いをとるための勧告」です。

人事院勧告」自体は、国家公務員の給与や手当の改定です。
しかし、地方公務員も国家公務員に準拠することがほとんどであるため、基本的には「人事院勧告」と同様の改定になることがほとんどです。

一つの例で言えば、2020年のボーナスは、「年間4.45ヶ月分の支給をしなさい(0.05ヶ月分の減額)」という勧告が、2020年11月に出ました。
この時点で既に6月のボーナスの支給は終わっていましたが、この「人事院勧告」の内容に合わせるために、各自治体では12月議会で給与条例等が改定され、生じた差額は12月の給料やボーナスで調整されました。

令和3年8月に出される人事院勧告次第では、この事例と同様に、本記事でご紹介したボーナス支給額から下がる可能性も十分にあります。
そのため、「人事院勧告」は、私たち地方公務員にとってとても重要なものであると言えるでしょう。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、若手地方公務員の給料の実態として、高卒採用12年目31歳の私のボーナス明細を実例に、ご紹介しました。

地方公務員のボーナスは、ほとんどの自治体で国家公務員と同じ計算式となっています。
しかし、自治体によっては、計算式が少し異なっていることもあります。
そのため、まずは「自治体の給与条例」を確認してみてください。
そして、日本全体の平均値などを調べるためには、総務省が取りまとめている『地方公務員給与実態調査結果』がご参考になるでしょう。

私たち地方公務員にとって一番重要なことは、「ボーナスを受け取ることは当たり前ではない」と再度認識することです。
一般的には、ボーナスの支給がない民間企業も多く存在しているのです。
不景気な世の中でも「ボーナス」というお金をもらっているからこそ、きちんと目の前の地域課題と向き合って、自分にできる行動を起こしていきましょう。

www.soumu.go.jp

naya0708.hatenablog.com

尊敬する人を見つけよう!ロールモデルを探すための3つのステップとは?

サムネイル画像

みなさん、尊敬する人はいますか?

もしかしたら、「尊敬する人はいない」と言う人もいるかもしれません。
しかし、尊敬する人を見つけることで、自分の成長や目指すのイメージ、更に、次への行動にも繋がります。

地方公務員においては、働きがいやキャリア形成を考える上で尊敬する人を見つけることが重要ではないかと、私は考えています。
私自身、尊敬する人を見つけたことで、仕事の進め方や日々の行動の方針に繋がっています。

では、尊敬する人は、どのようにして探すのでしょうか?
今回は、尊敬する人を探すための3つのステップについて、ご紹介します。

尊敬する人を見つける意味とは?

疑問画像

まずは、なぜ尊敬する人を見つけることが大切なのかを確認しましょう。
本質的な理由を知ることで、より明確に尊敬する人を探しやすくなるかもしれません。

自分が目指す「ゴール」をイメージできる!

まずは、自分が目指す「ゴール」をイメージできることです。

「将来のビジョンが見つからない」
「やりたいことの実現方法がわからない」

このような悩みを持つ人は、全国各地に多くいます。
特に、自分の成長やキャリアなどの目に見えないものは、どのようなゴールを設定すれば良いのかイメージすることも難しいでしょう。

そのような時に必要となることが、尊敬する人を見つけることです。
一般的に「ロールモデル」とも言われますが、この「ロールモデル」を見つけることで自分の目指すゴールのイメージが見えてくるかもしれません。
なお、「ロールモデル」とは、一般的に以下のように定義されています。

ロールモデル」とは、自分にとって、具体的な行動や考え方の模範となる人物のこと。人は誰でも無意識のうちに「あの人のようになりたい」というロールモデルを選び、その影響を受けながら成長するといわれます。
(出典:『日本の人事部』)

行動の起こし方がわかる!

次は、行動の起こし方がわかることです。

尊敬する人を見つけることで、「すごい」や「かっこいい」という感情を超えて、自分の成長やキャリアのゴールイメージへと繋がります。
その尊敬する人を目標にすることで、自分に不足しているものや行動の起こし方がわかるようになるでしょう。

私も尊敬する人を見つけたことで、10年後になりたい姿を具体的にイメージをすることができました。
そして、そのためには何をすれば良いのかを考え、自ら行動することにも繋がっています。

naya0708.hatenablog.com

尊敬する人を探すための3つのステップとは?

ステップ画像

では早速、自分の尊敬する人を探してみましょう。
ここでは、私が実践した尊敬する人の探し方のコツをご紹介します。

感覚的な「尊敬リスト」をつくる!

まずは、感覚的な「尊敬リスト」をつくることです。

ここでは、自分の感覚を第一に考えてみてください。
「すごい」や「かっこいい」というキーワードで思い浮かぶ人を、職業や分野を問わずにあげてみてください。
この時に、出来るだけネガティブな要素は考えないようにしましょう。

このタイミングでどれだけ多くの人を出せるかで、自分が目指すゴールイメージの全体像が見えてくるかもしれません。
まずは「いろんな人の名前を出す」ところから、始めてみてください。

身につけたいスキルや能力を考える!

次に、身につけたいスキルや能力を考えることです。

先ほどの「尊敬リスト」から見えてきたゴールイメージの全体像を考えた上で、自分が身につけたいスキルや能力をイメージしてみましょう。
仕事だけではなく、趣味や興味によるスキルや能力でも問題ありません。

ここでのコツも先程の「尊敬リスト」と同様に、いかに多くの内容を出すかです。
もしもたくさんあるのであれば、「身につけたいスキルや能力リスト」を作ってみても良いかもしれません。

naya0708.hatenablog.com

「尊敬リスト」と「身につけたいスキルや能力」のマッチングをする!

最後に、「尊敬リスト」と「身につけたいスキルや能力」のマッチングをすることです。

「尊敬リスト」に名前を連ねた人たちが著名な人であれば、インターネットで検索をします。
身近な人たちであれば、普段の会話や行動を振り返ってみてください。
その人たちが、どのようなスキルや能力を持っているのか確認してみましょう。

そして、「尊敬リスト」と「身につけたいスキルや能力」をマッチングさせることで、自然と尊敬する人を見つけることに繋がります。
自分の尊敬する人と自分のなりたい姿を繰り返しマッチングさせることで、少しずつ自分の尊敬する人が明確になってくるでしょう。

尊敬する人を見つけることができないときの3つの見つけ方とは?

疑問画像

「尊敬リスト」を作り「自分が身につけたいスキルや能力」を考え、それらをマッチングさせたとしても、尊敬する人を見つけることができないかもしれません。
そのような時は、今の自分の視野を外側に大きく広げてみましょう。

とにかく本を読む!

まずは、とにかく本を読むことです。

本を読むことで、知識や思考が深くなるだけではなく、自分の価値観にも気付くことができます。
その価値観を通じて、「尊敬する人」や「自分が身につけたいスキルや能力」が見つかるかもしれません。

しかし、読書が苦手な人は、無理に読み進める必要はありません。
「まずは目次だけ」という形でも良いでしょう。
本と出会い、著者を知り、自分の価値観に気付くことが、何よりも重要なのです。

naya0708.hatenablog.com

気になる人には会いに行く!

次は、気になる人には会いに行くことです。

これは、私がとても実践していることです。
本やインターネットで調べるだけではなく、実際に会いに行くというものです。
そうすることで、その人の考えや想いを深く知ることができます。
もしかしたら、「尊敬リスト」にはあげなかった人でも、実際に会うことで「この人すごい!」となるかもしれません。

また、私の経験として、インターネットで調べて「すごい」と尊敬していた人でも、実際にお会いすると「なんか違う」ということも多々ありました。
このようなギャップを埋めるためにも、最終的には実際に会うことによる感覚を大切にしてほしいと思っています。

付き合う人を変えてみる!

次は、付き合う人を変えてみることです。

付き合う人が固定化されてしまうことで、自分の世界はそれ以上広がりません。
そのため、今まで自分が付き合っていた人たちと違う世界の人たちと付き合ってみましょう。
しかし、いきなり付き合う人を変えることは、非常に難しいです。
もしかしたら、強いストレスを抱えてしまうきっかけになるかもしれません。

そこで私がおすすめしたい方法は、SNSの活用です。
現在の人間関係を変えることなく、インターネット上で自分と違う世界や価値観を持つ人と簡単に繋がることができるためです。
特にTwitterは登録者も多く、匿名で運用することができる性質上、扱いやすいでしょう。
SNSでの繋がりから、尊敬する人を探してみても面白いかもしれません。

naya0708.hatenablog.com

尊敬する人を決める時の注意点とは?

注意画像

尊敬する人を決める時は、私の経験上、いくつか気をつけるべき注意点があります。
今回は、その中から特に注意が必要な2つをご紹介します。

尊敬する人から全てを求めない!

まずは、尊敬する人から全てを求めないことです。

人には必ずダメなところがあります。
また、自分にとって認められないこともあるかもしれません。

しかし、尊敬する人を決める上では、その人の全てを目標にする必要はありません。
生き方は、人それぞれで良いのです。
そして、どれだけ理想の人に出会ったとしても、必ず欠点はあるものです。
そのような部分も理解した上で、広い心で受け入れるようにしましょう。

枠に囚われてはいけない!

次に、枠に囚われてはいけないことです。

尊敬する人を決めることは、生き方や価値観などを目標にすることが目的です。
そのため、尊敬する人の年代や性別、職業などは問いません。
自分がなりたい姿を基準に考えることが大切です。

このようにすることで、自分がなりたい姿を見極められるかもしれません。
好きなことを徹底的に追求してみても良いでしょう。
自分を俯瞰的に見るだけではなく、公務員、社会、世界を俯瞰的に捉えて考えてみても面白いかもしれません。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、尊敬する人を探すための3つのステップについて、ご紹介しました。

尊敬する人を見つけるのは、簡単ではないかもしれません。
しかし、尊敬する人を見つけることで、地方公務員としての成長や今後のキャリアを考えるきっかけにも繋がるでしょう。
地方公務員として成長することで、いずれは後輩に尊敬される人になれるかもしれません。
私は、後輩からの「目指すべき職員像」になりたいと思い、日々の業務に励んでいます。

また、年齢とともに自分のなりたい姿が変われば、尊敬する人も変える必要があります。
定期的に、自分のなりたい姿と尊敬する人を見直してみてください。

「尊敬する人」は、一人だけではなく複数いても問題ありません。
みなさんも「尊敬できる人」を見つけ、将来の自分の未来を描いてみてください。

また、 another life.では、以下のようにも述べられていました。
とても共感できた素敵な考えなので、こちらでも共有させていただきます。

よく「ロールモデルがいない」という声を聞くことがあるのですが、そもそも変化の激しい時代では求められる「ロール(役割)」はすぐに変わってしまうのではないかと。そんな現代に必要なのは、考え方や価値観、感情の選択肢を自分の中にいくつかもっておくこと。何にどう感じたのか、その結果どんな道に進むことを決めたのか、思考のモデルがたくさんあることに価値があるのではと話していました。さまざまな「思考モデル」に出会い、自分らしい人生の選択ができる。そんな環境づくりに貢献できるといいなあと思います。
(引用:『another life.』令和3年6月22日配信メールマガジン

an-life.jp

【読書記録】『「対話」で変える公務員の仕事』

サムネイル画像

2021年6月10日に、公職研から『「対話」で変える公務員の仕事』が出版されました。

本書は、「財政出前講座」で全国を飛び回り、あらゆる場で「対話」の場づくりを行ってきた福岡市の今村さんの考えが詰め込まれた「対話」の本質を考える1冊です。
元財政課長としての対話の経験値と200回以上の開催で8,000人近い参加者のイベントを行ってきた圧倒的な経験値が混ぜ合わさった説得力しかありません。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『「対話」で変える公務員の仕事』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

f:id:naya0708:20210629215244j:image

「対話」で変える公務員の仕事』(著者:今村 寛 氏)
2021年6月10日発売

今村 寛(いまむら ひろし)
1991年福岡市役所入庁。2012年より福岡市職員有志による「明日晴れるかな〜福岡市のこれからを考えるオフサイトミーティング」を主宰し、約9年間で200回以上開催。職場や立場を離れた自由な対話の場づくりを進めている。また、2012年から4年間務めた財政調整課長の経験をもとに、自治体の財政運営について自治体職員や市民向けに語る「出張財政出前講座」を出講。「ビルド&スクラップ型財政の伝道師」として全国を飛び回り、著書『自治体の"台所"事情 "財政が厳しい"ってどういうこと?』(ぎょうせい)を2018年12月に発刊。好きなものは妻とハワイと美味しいもの。2021年より福岡市教育委員会総務部長。

www.holg.jp

本書に書いていること!

まずは、目次を確認してみましょう。

  • 序章:この本を書いたわけ
  • 第1章:自治体職員には「対話」が必要
  • 第2章:自治体職員の仕事は「対話」で変わる
  • 第3章:知っておきたい「対話」のコツ
  • 第4章:「対話」の鍵を握るのは
  • 第5章:自治体職員にもとめられる「対話」とは
  • 終章:この本を手にとっていただいた皆さんへ

本書は、「対話」の本質や在り方を深く考えることができる1冊です。
著者の30年間の地方公務員での業務と業務外での対話を通じた活動の経験に基づいて、とても説得力のある文章でまとめられています。
また、著者は、以下の人におすすめと本書を紹介しています。

  • 「対話」の魅力やその効果について知りたい人
  • 「対話」の場づくりを実践してみたい人
  • 「対話」を通じて職場や仕事を変えていきたい人

「対話」と一言で言うのは簡単ですが、きちんと実践するにはコツがあります。
また、「対話」の意味を理解することで、その効果はより高まっていくでしょう。

自治体職員であれば、部署・役職関係なしに「対話」の本質を考えて知ることは、現状だけでなく将来を変える力を手にすることができるかもしれません。
全国各地の地方公務員には、ぜひ読んでほしい1冊です。

本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「改めて「対話」の意味や重要性を考える良い時間になった」でした。

本書は、著者の今村さんの30年間にわたる「対話」の経験がわかりわすくまとめられ、その経験から「対話」の本質に迫った1冊でした。
ここまで「対話」のことを深く掘り下げた本は、なかなかありません。

特に私が「なるほど」と思った部分は、「雑談<対話<議論」の構図でした。
それぞれの役割を丁寧に解説しており、より「対話」の重要性を理解することができました。

雑談:特にテーマを定めないで気楽に会話すること
対話:直接に向かい合って互いに話をすること
議論:意見を論じ合うこと
(引用:Wikipedia

終章でも述べられているのですが、本書は「ノウハウ本」ではありません。
しかし、本書には私たちに対する大切な問いかけや良い気付きを与えてくれるものがあります。

私は今まで公民連携の業務を通じて「対話」と「相互理解」を重要視してきましたが、本書により、更に「対話」の質を上げることができそうです。
これからも「対話」を一つのキーワードに、日々の業務と活動に励みたいと思えた1冊でした。

naya0708.hatenablog.com

本書を読んで私が特に強く共感した3つの内容とは?

共感画像

本書は、「対話」に特化した1冊であり、全国の地方公務員にも広く読んでほしいと思いました。
新人職員からベテラン職員まで、それぞれの立場で役に立つ、また、良い気付きがたくさんあるはずです。
ここでは、私が特に強く共感した3つの内容について、ご紹介します。

個人商店と常連客

まずは、第3章ー2『個人商店と常連客』です。

みなさんも経験があると思いますが、どのような場にも「常連」がいると思います。
この「常連」の中は、なかなか入りにくいですよね?
確かに「常連」の中は、非常に居心地の良い場です。
しかし、その「常連」以外の人は、どのように感じるでしょうか?

著者の今村さんは、「すべての人が適任者」という表現を使っています。
この言葉を聞いて、私は胸を打たれました。
いつもいる誰かによって実現されるのではなく、他の参加者も尊重して互いに受容することが大切だということです。

もちろん簡単なことではありませんが、すべての人が等しく受け入れられる場を目指すことが重要であることを再認識しました。
私も場づくりをする一人のコミュニティリーダーとして、本書で気付くことができた「対話」のコツを実践していきたいと思います。

naya0708.hatenablog.com

「許す」のが「対話」の奥義

次は、第3章ー7『「許す」のが「対話」の奥義』です。
著者の今村さんは、以下のようにまとめています。

「対話」には、自分の持っている情報や内心を安心して「開く」と同時に相手の立場、見解をありのまま受け入れ「許す」ことが必要です。顔も名前も知らない大人数では「開く」、少人数の旧知の仲では「許す」ことに留意しましょう。

そして、「許す」の重要な要素として、相手方への敬愛の念をベースにした「公平」「平等」と「脇におく」感覚を述べられていました。
その良い実例として、お笑い芸人「ぺこぱ」のツッコまないツッコミが取り上げられています。

この観点で「対話」を考えるととても奥が深いなと感じながら、また、ここまで考えると日常の「対話」の質が上がりそうだなと思いました。

自治体職員にとって「対話」とは

最後に、第5章ー9『自治体職員にとって「対話」とは』です。

私たち自治体職員は、市民との「対話」が苦手です。
しかし、自治体職員は、市民の意見やアイデア、立場を代弁して調整する役割も持ちます。
つまり、自治体職員と市民の「対話」は市民同士の「対話」でもあり、市民同士の情報共有や相互理解に繋がるものと本書で紹介されています。

このことから、私たち自治体職員は「対話が苦手」と言うことは、あまり良い現状とは言えません。
しかし、自治体職員が「対話」を理解し、自分の言葉で語るようになることで、より良い自治体の未来を築くことにも繋がるでしょう。
著者の今村さんは、以下のような願いを述べています。

理想の姿に向かってすべての自治体職員が"まちのエバンジェリスト"になってほしいと私は強く願っています。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、『「対話」で変える公務員の仕事』の感想について、ご紹介しました。

本書は、「対話」の本質を考え、これからの自治体の未来を築くために必読の1冊となるでしょう。
また、新人職員からベテラン職員まで、全国の地方公務員に広く読んでいただきたい内容となっています。

私も一度今村さんの「財政出前講座」に参加したこともあるのですが、「対話」による場づくりの可能性を強く感じています。
本書を通じて「対話」による未来を開く可能性を感じてもらい、みんなで「対話」を繋げる世の中になったらいいなと強く思います。
そのため、ぜひみなさんも本書を手に取って読んでほしいです。

books.rakuten.co.jp

naya0708.hatenablog.com