地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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【読書記録】『自治体職員をどう生きるか 30代からの未来のつくり方』

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東北まちづくりオフサイトミーティングなどで全国的に活躍されている山形市職員の後藤好邦さんが、2019年10月19日に『自治体職員をどう生きるか』を出版しました。

本書は、主に入庁10年目前後の30代自治体職員に向けて書かれています。
30代からどのように過ごし、どのように働き、どのように生きるかなどの「公務員としての将来のキャリア」について、優しい言葉で書かれた1冊です。

「30代の過ごし方と言われても、毎日が仕事に追われている!」
「何もせずとも、公務員は年功序列で出世していくのでは?」
「深く考えずに仕事をしていても、意外となんとかなってる!」

このような考えで働いている地方公務員は、数多く存在すると思います。
近年の地方公務員は、本当に業務の幅が広く忙しいことも重々承知していますが、20・30代の地方公務員には是非本書を読んでほしいと感じています。
みなさんの心にあるモヤモヤが解消するきっかけになる1冊です。

では、本書には、どのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『自治体職員をどう生きるか』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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自治体職員をどう生きるか』(著者:後藤 好邦 氏)
2019年10月19日発売

後藤好邦(ごとう よしくに)

山形市役所企画調整部企画調整課課長補佐(兼)政策調整係長。1972年生まれ。1994年に山形市役所入庁。納税課、高齢福祉課、体育振興課冬季国体室、企画調整課、都市政策課、行革推進課を経て現職。総合計画の進行管理や次期総合計画の策定、仙台市との連携などを担当。自治体職員が横のつながりを持つ機会を生み出すため、2009年6 月に岩手県北上市の職員らと共に「東北まちづくりオフサイトミーティング」を発足し、会員を900名になるまで拡大させるなど、人・組織・地域・いろいろなものをつなぎ、東北、そして日本を元気にするための活動を実践している。2015年4 月からは、月刊ガバナンスにて「『後藤式』知域に飛び出す公務員ライフ」を連載中。

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本書に書いていること!

まずは、目次を確認してみましょう。

  • CHAPTER1:自治体職員の人生は30代で決まる
  • CHAPTER2:30代からのワーク・ライフ・コミュニティ・バランス
  • CHAPTER3:30代からの働き方改革
  • CHAPTER4:自治体職員が30代で磨くべき仕事術
  • CHAPTER5:自治体職員が40代以降も輝くための成長術

本書は、後藤さんの「地方公務員としての生き方」がわかりやすくまとめられた1冊です。
30代からの地方公務員としてのキャリア形成や考え方が、とても丁寧に書かれていました。

本書を読む前の私が感じる後藤さんの印象は、全国クラスで活躍するスーパー公務員でした。
しかし、本書には、同じ地方公務員として身近なお話も非常に多く書かれており、とても親近感が湧く内容でした。

更に、本書では、全国で活躍する首長や同じ地方公務員の名言も、多く引用されていました。
本書内で紹介されているさいたま市の島田さんの「1週間=168時間にどう優先順位をつけ、どう使っていくのか」という考え方は、私はとても好きでした。
このような数々の名言を読むことができるのも、本書の大きな特徴と言えるでしょう。

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本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「30代の地方公務員は、全員読むべき必読書!」でした。

後藤さんは、「30代をどう過ごすかで、自治体職員の一生は決まる」と述べていました。
その理由は、以下のようなものです。

  • 責任を伴うことにより仕事を通じて成長しやすい
  • 役所に染まってしまいやすい
  • 仕事に対する意識やモチベーションが下がりやすい など

このように、30代は様々な経験を積む中で視野が広がるタイミングでもあるため、ひとつのターニングポイントと言えるでしょう。
また、視野が広がるが故に、モチベーションの低下も起きやすい年代でもあります。

更に、本書を通じて、地方公務員のこれからを考えるきっかけにもなります。
今までの地方公務員の仕事も大切ですが、これからの時代をしっかりと見据えて動くことの大切さも述べられています。
改めて「地方公務員」を見つめ直し、より充実した公務員生活を過ごすためにも、本書は絶対に読むべき1冊であると言えます。 

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本書を読んで、私の心に強く響いた3つの内容とは?

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本書は、私のこれからの地方公務員人生にとって、道標となるような1冊でした。
ここで伝えたいことはたくさんありますが、今回は、私の心で特に強く響いた3つの内容について、ご紹介します。

まずは勇気を持って「知域」にダイブ!

最初は、「まずは勇気を持って「知域」にダイブ」です。

いきなり「地域」に飛び出すことは、誰であったとしても、とてもハードルが高いです。
そのため、後藤さんは「まずは身近な「知域」に飛び出しませんか?」とお話しています。
つまり、「知域」に飛び出す公務員になることが、「地域」に飛び出す公務員になるための第一歩という内容でした。

「知域」には、明確な定義はありません。
とにかく「知」にまつわるものであれば、何でも良いです。

  • 知識を学ぶ場
  • 仲間と知り合う場
  • 住民の想いを知る場 など

また、ただ「知域」活動をすれば良いということではありません。
後藤さんは、受け身ではなく、自らしっかりと飛び込むことが大切と述べています。

私も様々な地域活動をしていますが、最初から出来ているわけではありません。
まずは、地域のことを勉強して知識を蓄え、参加しやすい雰囲気の交流会から顔を出すようにするところから一歩ずつ動きました。
まさに、私自身も「知域」に飛び出すところから始めていたのです。

みなさんも、まずは「知域」から始めてみませんか?
本書では、そのノウハウや考え方が、より詳細に書かれています。

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役所の仕事は1人の100歩より、100人の1歩!

次は、「役所の仕事は1人の100歩より、100人の1歩」です。

個人の力をどこまでも高めたとしても、やがて一人の限界がやってきます。
その時に頼りになるのが、身の回りにいる仲間たちです。
本書では、「1人の力では限界がある」ということを、再認識させていただきました。

1人で100歩を進もうとするのではなく、100人が1歩ずつ踏み出すことで、より大きな相乗効果が生まれるかもしれません。
一人ひとりが自分の果たすべき役割を理解していれば、なお高い効果に期待できるでしょう。

そのためには、同じ「1歩」を踏み出す公務員仲間を見つけるところから始まります。
今何かの課題や悩みがある人は、まずはこの「1歩を踏み出せる公務員仲間」を探してみてはいかがでしょうか?

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「真の公務員」をめざそう!

最後は「「真の公務員」をめざそう」です。

公務員の安定は、チャレンジするためにある

私は、この言葉にどれだけ強い後押しをしてもらったか、計り知れません。
地方公務員は、法律や条例などの様々な制約が、新しいことへの挑戦の障壁となっています。
しかし、私たちは、地方公務員法身分保障されているからこそ、挑戦しやすい環境が整っていると思います。

地方公務員として大切なことや、私たちが社会に果たすべき役割とは何でしょうか?
この問いに対する答えは、おそらく地方公務員一人ひとり異なるかもしれません。
しかし、共通して言えることがあります。
それは、安定した給料をもらうだけの指示まち地方公務員を脱却し、自ら行動を起こして地域に価値を生み出すことが求められています。

本書をひとつの参考として、みなさんで「真の公務員」を目指してみませんか?
地方公務員一人ひとりの意識と行動が変われば、きっと世の中がよくなると私は信じています。

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まとめ

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今回は、『自治体職員をどう生きるか』の感想について、ご紹介しました。

まさに本書のメインターゲットである「入庁10年目前後の30代自治体職員」の私にとっては、心に強く響いた内容ばかりでした。
私たち30代の地方公務員にとっては、心の道標となる1冊でしょう。

「やりたいことが思うように出来ない!」
「公務員として働くモチベーションが上がってこない!」
「もっと街を良くしたいけれど、身の振り方に悩んでいる!」

このように、悩んでいる同世代の地方公務員は、全国各地にまだまだいます。
また、30代地方公務員でなくても、本書を通じて感じることも多々あるでしょう。
そのような人たちに対して、後藤さんから数々のヒントをいただける1冊です。
まずは本書を手に取って、読んでみてください。
一緒に「真の公務員」を目指しましょう。

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