地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『公務員の仕事の授業』

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いつも公務員本を購入している学陽書房さんのHPをチェックしていると、『公務員の仕事の授業』という面白そうな本を発見したので購入してみました。
購入するまで気付かなかったのですが、千葉県佐倉市と千葉県市川市の現役地方公務員が著者でした。

表紙には「役所仕事の迷子へ贈る、「?」が0からわかる本」と書いており、その名の通り、私自身も日々の業務の中で「どうなんだろう?」と思っていた疑問が、スルッと解決できた内容でした。
簡単に言えば、「公務員の基礎知識」が分かりやすく集約された1冊です。
新人からベテランまで、1人1冊手元に置いておきたい本だなと思いました。

では、本書ではどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『公務員の仕事の授業』の感想について、ご紹介します。

本を読んだ感想

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公務員の仕事の授業』(著者:塩浜 克也 氏・米津 考成 氏)
2019年12月10日発売

塩浜 克也(しおはま かつや)

千葉県佐倉市役所職員。千葉大学法経学部卒。6年間の民間経験を経て転職。自治体に関する法律と財務について、執筆や講演は数多い。「わかりやすく」がモットー。

米津 孝成(よねづ たかのり)

千葉県市川市職員。東京都出身。学習院大学法学部卒。業務の傍ら、「後輩に同じ失敗はして欲しくない」をモチベーションに執筆活動を行う。

本書に書いていること

まずは、目次を確認してみましょう。

  • 1時間目:公務員になったら
  • 2時間目:公務員の基礎知識 組織編
  • 3時間目:公務員の基礎知識 もしものとき編
  • 4時間目:公務員の基礎知識 お金編
  • 5時間目:公務員の基礎知識 法律編
  • 6時間目:公務員の基礎知識 議会編

本書は、公務員の基礎知識を学ぶ教材となる1冊です。
それぞれの項目を「★」の数で重要度を示しているため、「どのようなレベルの内容か」が視覚的にすぐにわかるので、読み進めやすかったです。

  • ★★★:入庁したばかりの新人も理解しておきたい内容
  • ★★:3年目くらいまでに理解しておきたい内容
  • ★:5年目くらいまでに理解しておきたい内容

このように重要度を分けていますが、「じゃあ5年目以上の人はみんな知ってる内容なのか?」と言われると、そうでもないような気がします。
異動の巡り合わせが悪ければ、ベテラン職員でも知らない内容があるのではないかと感じました。
公務員に必要な基礎知識が満遍なく書かれているため、とても勉強になる1冊です。

また、難しい内容であっても、丁寧な言葉選びがされています。
塩浜さんの『「わかりやすく」がモットー。』は、読んでいて感じました。
公務員の知識本であり新人職員には難しい内容もありますが、他の知識本と比較すると、非常に分かりやすい本だと思います。
そのため、入庁してすぐの公務員の人は、「最初の1冊の本」として購入するのも良いでしょう。

今まで曖昧な知識だったところが解決した!

私は10年目の地方公務員ですが、本書の全ての知識を知っていませんでした。
例えば、「訴訟の種類と対応」「監査の種類」「行政財産・普通財産」のパートは、とても曖昧な理解の状態でした。
人事異動の巡り合わせによっては、議会や予算のことを全然知らない10年目を迎える地方公務員もいるでしょう。
そのため、若手職員に限らずとも手に取るべき1冊と言えます。

更に、昇任試験を受ける人にも良いかもしれません。
地方自治法の概要を理解するには、勉強し勝手が良さそうな印象を受けました。
昇任試験を受ける頃に「地方自治法の右も左もわからない!」という人は、まず一度手にとって全体を漠然とでも読むと、理解に繋がっていくかもしれません。

「公務員ホンネの仕事術」と掛け合わせると最強!?

本書は、公務員として働く上での基礎的な「知識」を、非常に分かりやすく網羅している1冊です。
そこで私は、「この知識本と人付き合い本を掛け合わせたら、無敵なんじゃないのか!?」と思いました。
つまり、公務員にとって最高の人付き合い本と呼び声の高い「公務員ホンネの仕事術(著者:堤直規)」と合わせて読むということです。

同書は、上司との付き合い方、部下との付き合い方だけではなく、他自治体職員や議員などとの付き合い方など、「人付き合い」に関することが網羅して書かれています。
私もバイブル本の1冊として、ずっと手元に置いています。
本書と一緒に手元に置いておくことで、「知識」×「人付き合い」の最強の状態が生まれると感じました。

やっぱりちゃんと知っておきたいのは「予算」!

予算の担当になると、何が何だかわからないものです。
おそらく、誰もが一度は通る道ではないでしょうか?
要因は、専門用語があまりにも多いことだと思います。

そのため、本書のような分かりやすい知識本を読むことで、ふわっとでも知識として入れておくだけで、実務での理解力は大きく変わってきます。
本書に出てくる専門用語は、だいたい図表で視覚的に書かれています。
そのため、専門用語がわからない人でも、非常に理解がしやすいです。

実際、私も若手職員に「繰越明許」や「債務負担」と言った時に、「なんの呪文を唱えてるんですか?」というような目で見られたこともあります。
本当に実務で触れない人にとっては、魔法の言葉のようにしか聞こえないものでしょう。

私は、若ければ若いほど、予算のことをきちんとわかっている職員は少ないと感じています。
「予算」はどの部署でも関わることなので、経験年数を重ねていくと自然に身についていくものでもありますが、その時に苦労しないためにも、本書で勉強しておくと良いでしょう。

まとめ

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今回は、『公務員の仕事の授業』の感想について、ご紹介しました。
本書は、公務員として働く上で必要な知識をギュッと詰め込んでくれた1冊です。
専門性の高い難しい言葉を使うというよりかは、丁寧に分かりやすい言葉選びで書いてくれたことが非常に印象的で、最初想像していた以上にスラスラと読み進めることができました。

私は、曖昧なままにしていた知識が多々あったなという「気付き」もありました。
そして、初心の気持ちに戻って勉強することで、フレッシュな気持ちも戻ってきました。
やはり基礎をしっかり学び直して、自分の中で基盤を作ることは大切ですね。 

公務員の仕事は、部署により必要な知識が異なります。
しかし本書に書かれている知識は、全公務員共通のものです。
そのため、ベテラン職員の皆さんは、基礎知識として改めて学び直してみませんか?
そして、若手職員の皆さんは、しっかり基礎知識を固めてみませんか?
今後公務員として生きていくためにも、特に現役公務員の方には、手に取ってもらいたい1冊です。

公務員の仕事の授業』(著者:塩浜 克也 氏・米津 考成 氏)

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