4月から地方公務員としての内定をしている皆さん、おめでとうございます。
同じ地方公務員として働けることを嬉しく思います。
さて、4月までの時間を皆さんはどのように過ごしますでしょうか?
友達と遊んだり旅行に出かけたり、アルバイトや仕事に励んだり、新生活の準備を整えたりと様々でしょう。
私は就職ギリギリまで、アルバイトと夜遊びに明け暮れていました。
しかし、今私も10年目を終えようとしているのですが、地方公務員になるにあたり「私自身、4月までに勉強しておけば良かったこと」「後輩に4月までに勉強しておいてほしいこと」が多々あります。
いずれも、地方公務員として働く上では欠かせないものです。
では、どのようなことなのでしょうか?
今回は、地方公務員内定者には必ず見てほしい4月までに勉強しておいてほしいことについて、ご紹介します。
4月までに勉強しておいてほしいこと!
4月から地方公務員になったとしても、仕事のイロハをあまり丁寧に教えてくれる人はいません。
今、どこも人員不足と業務量増加に悩まされており、日々の業務をこなしながら、ずっと面倒を見ることが非常に難しいです。
そのため、地方公務員として働く中でいきなりしんどくならないためにも、事前に勉強しておいてほしいことをお伝えします。
勤め先の組織構成を知っておく!
勤め先の組織構成をあらかじめ把握しておくことは、とても重要です。
- どのような部があるのか?
- どのような課や室があるのか?
- どのような係があるのか?
最低限のラインとして、「部」は知っておいてほしいです。
いずれも働いていく上で少しずつ覚えることは出来ますが、あらかじめ覚えておくにこしたことはありません。
そして、各自治体には「事務分掌条例」や「事務分掌規則」などかあります。
これらは、「どの所属がどのような仕事をするか」が定められたものです。
そのため、この条例や規則を確認しておくだけでも、4月からの過ごし方が大きく変わります。
まずは、勤め先の組織構成を知っておけるように努力してみましょう。
例えば、このようなものです。
検索エンジンで「〇〇市 事務分掌条例」と調べれば、出てくると思います。
首長の所信表明や総合計画を読む!
私が何気に一番おススメすることは、首長の所信表明や総合計画を、サラッと全体を読んでおくことです。
これらには、自治体の現在の課題や目指すべき姿が書かれています。
「こんなことが自治体全体の課題なんだ!」
「今こんなことを目指してるんだ!」
このようなことが、漠然と理解できれば良いです。
端から端まで一言一句を読むと膨大な量となるため、まずはサラッと全体的な理解で大丈夫です。
4月以降に時間をかけて読み、わからないところは先輩に聞きながらしっかりと理解しましょう。
以下の本にも、同様のことが書かれていますので、是非ご購入してご一読ください。
地名や公共施設を把握する!
新人の地方公務員でも4月までに勉強をしてくる人は多くいます。
しかし、地名や公共施設の把握については、意外と盲点な部分です。
窓口や電話対応を行っている上で、「地名が読めない」や「公共施設の存在を知っていない」というお話を、毎年のように聞きます。
住民とお話する上では欠かせないことなので、「地名」と「公共施設」は必ず把握しておきましょう。
富田林市も難読な地名が多くて、市外から働きに来ていて土地勘がない職員は、苦労しています。
しかし、住民にはそんなこと関係ありません。
むしろ、「知らずに働いているのか!?」とトラブルのもとになり得ます。
まずは「地域を知る」ためにも、地名や公共施設をしっかりと覚えておきましょう。
電話やメモの取り方!
基礎の基礎とも言えますが、電話やメモの取り方をしっかりと学んでおきましょう。
「当たり前では?」と思われるかもしれませんが、最近出来ない人が意外と多いです。
最近の人は、「固定電話を使ったことがない!」という人が多くいます。
特に、自治体の電話は基本的に「固定電話」です。
そのため、「固定電話の使い方」はしっかりと理解しておきましょう。
使えなければ、仕事にならないことがほとんどです。
また、メモの取り方をしっかりと習得しておきましょう。
どの仕事でも、部下や後輩から同じことを何度も聞かれるのは嫌ですよね?
地方公務員だからというよりかは、社会人として、メモを取る習慣をしっかりとつけましょう。
タイピングの練習!
地方公務員は、想像以上にパソコンで文書作成を行います。
そのため、パソコンが苦手な人は、タイピングの練習を絶対にしておいてほしいです。
「タイピングの速さが仕事の速さを左右する!」と言っても過言ではありません。
スマートフォンのフリックがいくら早くても、パソコンのタイピングが遅ければ仕事は終わらないものだと思っておきましょう。
インターネット上には、無料でタイピング練習ができるサイトも充実しています。
「タイピングが得意!」という人も、復習のために一度トライしてみてください。
Excel、Word、PowerPoint!
最低限の知識として、Excel、Wordは押さえておきましょう。
特にExcelは何かと使います。
簡単な関数や便利なショートカットキーくらいは覚えておいた方が良いでしょう。
その学びが、自分を助けてくれることになります。
PowerPointは、説明資料の作成や講師をするような場面などでしか使うことがありません。
そのため、PowerPointは余力があればで良いです。
しかし、使いこなすことが出来れば仕事が楽になることは間違い無いので、隙間時間に勉強してみてください。
公務員本を読んでみる!
余裕があれば、現役公務員等が書いている公務員のための本、いわゆる「公務員本」を読んでみましょう。
実際に地方公務員として働いている目線での物事や働き方が書かれているため、とても参考になります。
地方公務員であっても、100人いれば働き方は100通りあります。
私は皆さんに「みんな一緒の働き方である必要はない!」という感覚を持っていてほしいです。
自分が働きたいように働くためにも、いろんな視点をあらかじめ見ていただきたいです。
まとめ
今回は、地方公務員内定者には必ず見てほしい4月までに勉強しておいてほしいことについて、ご紹介しました。
事前に勉強しておいてほしいことを言い出すと、本当にいろいろなことがあります。
今回は、私の中で「これはやっといた方が、4月からの新人地方公務員の生活が少しは楽になるかな!」と思うものを列挙しました。
今地方公務員業界でも、「育ててもらえない!」ではなくて、「自分で育たないといけない!」時代です。
そのため、いかに「準備」が大切かを肌で感じることとなります。
後手に回ってしまえば、常に受け身で仕事をしてしまいます。
そのため、どんどん自己研鑽や成長の機会を逃してしまうでしょう。
楽しく充実した地方公務員生活を送るためにも、是非4月までに出来る限りの準備はしておいてもらえたらと思います。
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