4月より新しく地方公務員になるみなさま、おめでとうございます。
同じ地方公務員仲間が増えることを、心より嬉しく思います。
さて、地方公務員の世界に飛び込んできて、「1年目はどのように過ごせば良いのか?」と考える人は多いのではないでしょうか?
私も地方公務員1年目の時は、何も分からずに不安な日々を過ごしていました。
今振り返ると、地方公務員生活の中でも「地方公務員1年目」は、今後二度と訪れることがない大切な期間です。
極端な表現ではありますが、地方公務員1年目の過ごし方や心の持ち方次第で、今後の地方公務員生活が左右されても不思議ではありません。
では、地方公務員1年目をどのように過ごせば良いでしょうか?
今回は、地方公務員1年目の新人職員に意識してほしい10の心構えについて、ご紹介します。
地方公務員1年目の新人職員に意識してほしい10の心構えとは?
地方公務員1年目の新人職員に意識してほしい心構えは様々ありますが、今回は、その中でも私が特におススメしたい10個の心構えをご紹介します。
いきなり全てを実践することは大変だと思いますので、一つずつ習慣づけることを意識してみてください。
元気良く笑顔で挨拶をする!
まずは、元気良く笑顔で挨拶をすることです。
挨拶は「社会人の基本」と思われている学生は多いかもしれませんが、自治体の現場レベルでは意外と出来ていない人は多いです。
そのため、地方公務員1年目から挨拶を習慣にすることで、先輩職員や上司、そして、住民からも良い印象を得ることに繋がるでしょう。
私がおすすめする挨拶のコツは、「挨拶」+「一言」です。
例えば、「おはようございます。」と「おはようございます。今日は良い天気ですね。」では、挨拶された側の印象は全然異なります。
「おはようございます。」だけであれば「おはよう。」という返事のみで終わりますが、「今日は良い天気ですね。」が加わるだけで、「挨拶」から「コミュニケーション」へと変化します。
最初は、勇気がいるものだと思います。
しかし、その「一言」で先輩職員や上司との人間関係づくりの第一歩が始まりますので、ぜひ意識して「挨拶」+「一言」を実践してみてください。
「ホウ・レン・ソウ」を徹底する!
次は、「ホウ・レン・ソウ」を徹底することです。
「ホウ・レン・ソウ」とは、いわゆる「報告・連絡・相談」のことです。
特に「相談」においては、わからないことを聞く習慣をつけるようにしましょう。
「聞かずにわからないままにされるよりかは、聞いて解決してほしい。」
「聞かずに仕事が止まるくらいであれば、聞いて早く仕事を進めてほしい。」
同僚や先輩職員と雑談する時に、これらのことを私はよく聞いています。
基本的に「ホウ・レン・ソウ」をされて嫌がる先輩職員は、ほとんどいません。
そのため、積極的に取り組んでみてください。
メモをとる!
次は、メモをとることです。
地方公務員において、「メモをとる姿勢」は評価されることが多いです。
また、メモをとることで自身の頭の情報整理にも繋がるでしょう。
私は、メモをとるポイントとして、以下の2つのことがあると考えています。
- お互い対話をしながらとるメモ:「情報量」重視でとにかく書く!
- 書いたメモを整理したメモ:わかりやすく「可視化」する!
つまり、「同じことを2回聞かないようにするため」の対策です。
もしも同じことを2回聞くとしても、「以前このようにメモしたのですが、再度確認させてください。」という形で入ることができます。
地方公務員の仕事で「メモ」は欠かせないので、是非積極的に実践してみてください。
スケジュールを記録する!
次は、スケジュールを記録することです。
地方公務員1年目の1年間は、仕事のスケジュールを記録しておきましょう。
その1年間のスケジュール帳は、地方公務員2年目に必ず活きます。
「昨年の今頃、どんなことをしていたか?」
「どの時期が忙しいのか?」
1年間スケジュールを記録するだけで、地方公務員2年目は少し余裕をもって仕事ができるようになることは間違いありません。
「自分を助ける」という意味でも、細部まで記録することを意識してみてください。
疑問に思ったことを記録しておく!
次は、疑問に思ったことを記録しておくことです。
地方公務員1年目に疑問に思ったことは、住民が疑問に感じている場合が多いです。
そのため、住民サービスを向上させるヒントとするためにも、地方公務員1年目に疑問に思ったことは必ず記録しておいてください。
ただし、地方公務員1年目に、それらの疑問を解決していくだけの能力や信頼、実績をあげていくことは限りなく不可能です。
そのため、先輩職員や上司と取り組むか、2年目以降のための記録としておきましょう。
周りの空気を読む!
次は、周りの空気を読むことです。
地方公務員1年目は、いかに周りと信頼関係を築けるかがポイントとなります。
もしも空気を読めなければ、信頼関係構築まで繋げていくことが難しいでしょう。
しかし、「空気を読む=自己を抑える」というわけではありません。
むしろ、自分の言葉での発言・意見を積極的に行う若手職員は好まれる傾向にあります。
部署や先輩職員、また、組織の風土にもよりますが、周りの空気を読みながら積極的にコミュニケーションをとってみてください。
目標を設定する!
次は、目標を設定することです。
地方公務員として長年働いている人の中には、なんとなく仕事をしている人が散見されます。
このような状態にならないためにも、簡単な「目標」を設定してみてください。
ここで言う「目標」とは、ちょっと頑張ったら達成できそうな姿で良いです。
一つの考え方としては、「なぜ地方公務員として仕事をしているのか?」という問いに対する自分の答えを「目標」にしてみても良いでしょう。
自分らしく負荷のかかり過ぎない程度で、目標を設定してみてください。
夢を設定する!
次は、夢を設定することです。
目標に続き、地方公務員として生きていく中での「夢」を設定してみましょう。
夢とは、「こうありたい」「こうなりたい」というビジョンです。
この夢は誰にも公言する必要はないので、高めに理想を描いてみましょう。
また、「夢」と「目標」は、いつでも見直しをしても良いものだと思います。
様々な人との交流による視野の変化を通じて、あなたの価値観も日々変わっていくものです。
そのため、自由に自分らしさのある壮大な「夢」を設定してみてください。
頼れる人を増やす!
次は、頼れる人を増やすことです。
地方公務員として仕事を進めていくうえで、頼れる人を増やすことは重要です。
例えば、最初は「○○課の□□さんは、△△のことに詳しい人」などの情報を幅広くリサーチし、その人と繋がるために行動を起こしてみると良いでしょう。
また、どの自治体でも「キーマン」と呼ばれる人はいます。
この「キーマン」を探してコミュニケーションをとることも大切かもしれません。
また、先輩職員は、1年目の新人職員から頼られて声をかけられることは嬉しいものです。
頼れる先輩職員を増やすためにも、少しずつ繋がりを広げてみてはいかがでしょうか。
同期や先輩職員と遊ぶ!
最後は、同期や先輩職員と遊ぶことです。
私は、地方公務員として働く同期職員や先輩職員とは、どんどん遊ぶことを勧めています。
多くの人たちから聞く話として、地方公務員1年目に遊ぶような人たちは、今後もずっと深い関係や信頼できる関係になることが多いです。
早い段階で職場に仲間を増やしておくことは、メリットしかありません。
むしろ、今後ずっと同じ職場で働くため、仲間を増やさないことによるリスクが大きいです。
まずは、話題が合う人や同じ趣味の人に積極的に関わってみてはいかがでしょうか?
地方公務員1年目に読んでおきたい本が出版されている!
現役地方公務員執筆による地方公務員1年目向けの書籍が多数出版されています。
その中でも以下の2冊は、私がおすすめする本です。
絶対に地方公務員1年目のあなたの助けになりますので、ぜひ読んでみてください。
- 図解 公務員1年目の仕事術(佐久間 智之)
- 公務員1年目の教科書(堤 直規)
私もこれらの本を熟読しましたが、地方公務員1年目の仕事術が非常にわかりやすくまとめられています。
現役地方公務員が執筆する書籍は、一人ひとりそれぞれの体験談ベースで書かれています。
そのため、取り組み事例や考え方などが実践的で参考になるでしょう。
まとめ
今回は、地方公務員1年目の新人職員に意識してほしい10の心構えについて、ご紹介しました。
いきなり「地方公務員の心構え」と言われても、ピンとこない人もいるかもしれません。
本記事を一つでも参考にしていただき、少しでも実りのある地方公務員生活を過ごしてもらえたら嬉しく思います。
また、地方公務員も、100人いれば100通りの地方公務員生活が待っています。
あなたが「なぜ地方公務員の道を選んだのか?」という初心の気持ちを忘れずに、今後自分が一番楽しく充実できる道を歩めるように地方公務員1年目をしっかりと過ごしてください。