「シティセールスってどうすれば良いの?」
「担当が頑張れば良いんじゃないの?」
シティセールスの担当をしていると、よくこのようなことを言われます。
富田林市では、「全職員がシティセールス員」という考え方があります。
しかし実際には、シティセールス担当職員しかシティセールスをしていないという状況が現実です。
「そうは言っても、担当じゃないから動き方がわからない!」と思う人も多いです。
シティセールスは様々な方法があるため、一概に「これが正解!」というものがありません。
その中で、誰でも出来る一番簡単なシティセールス方法は「名刺交換」だと私は考えています。
しかも「名刺交換」は、シティセールスだけではなく自己の成長にも繋げることが出来ます。
私は4年間で約4,000枚の名刺を配ることができました。
その中で、「名刺を配る大切さ」を学びました。
では、どうして「名刺交換」がシティセールスに繋がるのでしょうか?
今回は、誰でも出来るシティセールス術として公務員が名刺を配ることが大切な理由について、ご紹介します。
「名刺交換」とは?
そもそも「名刺」とは、どのような意味合いをもっているのかご存知でしょうか?
「名刺」は、コミュニケーションツールの一つです。
ビジネスの場面では当たり前のように使われています。
会社名、肩書きや名前などの自分の情報を正確に分かりやすく書いています。
つまり「名刺」は、自分に関係している基礎情報を、相手に伝える・覚えてもらうためのものです。
そして「名刺交換」とは、お互いの基礎情報である「名刺」を交換し、「名刺」を基に話題が生まれ、そこから新たな繋がり、仕事やコミュニティなどが生まれ得る貴重な場なのです。
私は「名刺交換」なしに、自分の世界が広がっていくことはないと考えています。
名刺を配ることでシティセールスに繋げる!
冒頭でお話した通り、「どうやったらシティセールス出来るの?」という簡単な答えが、名刺を配ることだと考えています。
例えば、私であれば「富田林市」の名前がついた名刺を配ります。
名刺交換の際には、必ずと言って良いほど自治体の話題になります。
「富田林市と言えば◯◯だよね!」
「富田林市ってどこにあるの?」
「富田林市に行ったことある!」
これは富田林市が例外的に聞かれるのではなく、名刺交換会などの際に地方公務員の皆さんは、同様のことを聞かれているそうです。
所属する自治体の話をする機会を1回でも多く作ることが出来るだけでも、シティセールスに大きく貢献することとなります。
WEBやSNSでのシティセールスももちろん大切です。
しかし、地方公務員の口から直接聞く「自治体セールスの説得力」に敵うものはありません。
また、声にして言葉で伝えることにより、話し手の「想い」が乗ります。
このように、所属自治体のことを話す場が出来るだけでも、名刺交換は十分なシティセールス活動と言えるでしょう。
ひとつの提案として、各自治体のシティセールスにおける成果指標を「職員の名刺配布枚数」としても、面白いかなと考えています。
名刺を配ることは誰でも出来る簡単なことなので、是非皆さん積極的に実践してみてください。
「名刺交換」は他にもメリットだらけ!
「名刺交換」には、シティセールス以外にも様々なメリットがあります。
どのようなものがあるのかを知っておきましょう。
人脈が広がる!
名刺交換は、「はじめまして」のコミュニケーションが生まれる材料です。
そして、名刺交換の回数をこなすことで、自然と人脈も広がっていきます。
もしかしたら、名刺交換で出会った人が自分の悩みを解決してくれる人なのかもしれませんし、趣味が同じで生涯の付き合いになる人なのかもしれません。
名刺交換の場は「自分の運命の出会いの場」になりうることを理解しておきましょう。
仕事のきっかけとなる!
名刺交換から仕事が生まれることもあります。
名刺交換の場で話が盛り上がって、「一緒にやってみましょう!」となることもあります。
ビジネスとしてお金などを生むためにも、非常に重要なコミュニケーションのきっかけとなります。
自己の成長に繋がる!
名刺交換により様々な人と繋がり、お話を聞くことで、多くの考え方に触れることができます。
それは、自分の思考を広げるきっかけにもなります。
人が物事を判断するときは、自分が知っている知識や考えられる考え方の中でしかできません。
その世界を広げるだけでも、自己の成長に大きく繋がるでしょう。
まずは、「異業種交流会」などに顔を出してみても面白いかもしれません。
秘訣!「名刺1枚で10分喋れ!」
名刺を配るときに、私は心掛けている秘訣があります。
それは「名刺1枚で10分喋れ!」です。
この言葉は、職場の先輩から教えてもらったことです。
つまり、「名刺1枚で10分間、話せるだけの材料を用意しておきましょう。」ということです。
名刺交換は、一度目でなかなか覚えてもらうことが難しいです。
だいたい2回目に会う時は、「どんな人だったかな?」と思い出すところから始まります。
しかし、名刺1枚で10分間話すことが出来ると、相手の記憶にもかなりの確率で残るでしょう。
つまり、それだけ多くの人の記憶の中に「富田林市の納」を覚えてもらえるわけです。
それだけ、富田林市のシティセールスに成功しているわけです。
まとめ
今回は、誰でも出来るシティセールス術として、地方公務員が名刺を配ることが大切な理由について、ご紹介しました。
地方公務員にとっては、名刺1枚を配るだけでもシティセールスに繋がります。
名刺を配ることを重要視していない人もまだまだ多いですが、地方自治体にとっても、一職員の名刺配布が「最大の広報物」と言っても過言ではないと考えています。
名刺交換の大切さを認識すれば、次は「どのような名刺が自分らしさを表すことができるだろう?」「デザイン性のあるお洒落な名刺や話題性のある名刺を作れないかな?」などを考えるでしょう。
そこから独自性が生まれ、地方公務員の個性や価値が発揮されるものです。
是非皆さんも名刺を持って、いろいろなところで配ってみてはいかがでしょうか?
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