地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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意外と知られていない!「住民税」と「所得税」の違いとは?

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私は、課税部局から異動して6年経った今でも、多くの人より「所得税と住民税ってどう違うの?」と聞かれることがあります。

一般的に、どちらも給料から天引きされている税金であり、似ているポイントも多いです。
そのため多くの人には、「違い」の見分けがつきにくいのでしょう。
しかし、実際には異なるポイントが多くあるのです。

では、どのようなところが所得税と住民税で違うのでしょうか?
今回は、意外と知られていない「住民税」と「所得税」の違いについて、ご紹介します。

なお、私の所属歴は、下記をご参照ください。

naya0708.hatenablog.com

国と地方の違い!

確定申告画像

税金は、国税地方税の2つに分類することができます。
言葉の通り、国税は国に納める税金であり、地方税地方自治体に納める税金となります。
国税の管轄は税務署、地方税は各都道府県と各市町村の税務部署が担当です。

今回の所得税と住民税の違いのお話で言えば、下記の分類のようになります。

所得税国税
住民税:地方税

税金を納める先が違うため、税額もそれぞれで計算されて、別々に税金を徴収することになっています。
所得税と住民税って何が違うの?」については、そもそも「国の税金と地方の税金の違い」という認識を持っておきましょう。

税金の計算方法が違う!

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所得税と住民税は、1月から12月までの所得等を基準に計算されるため、同じものと思われがちです。
しかし、実際には細かく計算方法が異なります。
その違いをしっかりと認識しておきましょう。

対象年度が違う!

先ほど「1月から12月までの所得等を基準に計算」というお話をしました。
しかし、所得税と住民税で対象年度が異なります。

まず所得税は、実際に所得等があった年の年末調整や翌年2月頃の確定申告により、所得税額が確定します。
会社から給料をもらっているだけの人は年末調整で確定し、複数収入あるなどの人は確定申告で確定・精算するというものです。
しかし住民税は、前年の1月から12月までの所得等に基づいて税額計算が行われ、6月から翌年5月までが1年度となります。

例えば、2019年1月から12月までの所得等の場合で考えます。
所得税は、2019年12月の年末調整又は2020年2月頃の確定申告で確定・精算となります。
そして住民税は、2020年6月から支払いが始まり、給与天引きであれば2021年5月まで支払いが続きます。

このように、所得税と住民税は対象年度が異なります。
課税部局時代の窓口相談も、この違いがややこしくてわからない方がよく窓口に来られていました。
所得税と住民税の違いで知っておきたい重要なポイントなので、是非覚えておいてください。

税率が違う!

次のポイントは、税率が違うことです。
所得税は、所得金額に応じて税率が変動する「累進課税」です。
所得が高くなればなるほど、税率が上がるものです。
税率の範囲は、5%から45%です。

対して、住民税の税率は、一律10%です。
内訳としては、市町村民税が一律6%で、都道府県民税が一律4%です。
所得税の税率が5%であっても45%であっても、住民税は一律10%と理解してもらえれば良いです。

控除額・税額控除額が違う!

計算で最もややこしいものが、所得税と住民税での控除額の違いです。
練馬区のホームページでとても綺麗にまとめられていますので、ご参照ください。

www.city.nerima.tokyo.jp

上記の他にも、配当控除の控除率や住宅ローン控除の計算式などの「税額控除」も違いがあります。
所得税だけに「政党等寄付金特別控除」という住民税にはない控除があります。
また、住民税だけに「調整控除」という所得税にはない控除もあります。
このように、計算の基となる事象が同じであっても、取り扱う数字が全然違うため、全く別物の税金として計算を進める方が良いでしょう。

naya0708.hatenablog.com

住民税には「均等割」がある!

税額計算において、住民税には「所得割」と「均等割」の2種類に分けて計算がされます。

所得割は、先ほどまでお話していた所得税と似てる計算方法で行うものです。
前年の1月から12月までの所得に基づいて、税額が決定されます。
それに対して均等割は、特定の条件を満たす人以外は、すべての人に等しく一律でかかる税金です。
この「均等割」という概念は、所得税にはありません。

つまり、所得税では所得がなければ税金もかかることはありませんが、住民税は基本的に必ずかかってくる税金ということです。

納税の時期が違う!

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所得税と住民税では、税金の納付時期が違います。

所得税は、翌年2月中旬から3月中旬までの期間が税金の納付期間で、納付は一括で行います。
それに対して住民税は、6月から一括で納付するか、年4回に分けて納付をします。
年4回納付の時の納期限は、第1期の納付期限が6月末、第2期が8月末、第3期が10月末、第4期が翌年の1月末です。

給与をもらってる人は、給与から所得税と住民税が天引きされ、会社が代わりに納付してくれています。
給与天引きの場合の住民税は、毎月納付となります。
個人事業主などの場合は、個人で納める必要がありますので、納付時期を間違えないように確認しておきましょう。

まとめ

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今回は、意外と知られていない「住民税」と「所得税」の違いについて、ご紹介しました。

所得税と住民税は、計算方法や性質が似ていることから、「どう違うかわからない」という人がいます。
実際には、今回ご紹介した通り、計算方法や納期の時期などの異なる箇所が多くあります。
この違いを少し知っておくだけでも、生涯生きていくうえで少しでも役に立つでしょう。
まずはご自身の所得税と住民税の金額や納付方法などを確認して、違いを認識してみてはいかがでしょうか?

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