地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『はじめて部下を持ったら読む 公務員のチームマネジメント』

サムネイル画像

2020年8月11日に、いつも公務員本でお世話になっている学陽書房から『はじめて部下を持ったら読む 公務員のチームマネジメント』が出版されました。

本書は、主に「チームマネジメント」の方法や心構えについて悩んでいる人が読むべき本です。
公務員生活の中でいずれは部下を持つことがあると思いますが、その時の「チームの在り方」や「部下との接し方」などが、全7章197ページで丁寧に書かれています。
まだチームマネジメントをしない「部下」の立場の人、つまり若手公務員が読んでも面白い1冊だと、私は感じました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『はじめて部下を持ったら読む 公務員のチームマネジメント』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

f:id:naya0708:20200808103944j:image

はじめて部下を持ったら読む 公務員のチームマネジメント』(著者:安部 浩成 氏)
2020年8月11日発売

安部 浩成(あべ ひろしげ)

千葉県中央図書館館長。1993年千葉市役所に入庁。総務課、政策法務課、行政管理課、中央区税務課、保険医療課、障害者自立支援課、都市総務課、教育委員会企画課を経て、人材育成課長補佐、業務改革推進課行政改革担当課長、海辺活性化推進課長などを歴任。2019年より現職。厚生省(当時)や千葉大学大学院、市町村職員中央研修所(公益財団法人全国市町村研修財団)への派遣を経験する。研修所では教授として、講義や研修企画等を通じた人材育成に携わる。雑誌寄稿は「新任昇任・昇格者の行動力」(『月刊ガバナンス』2020年3月号、ぎょうせい)他多数。人材育成と行政改革がライフワーク。趣味は旅とフィットネス。

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:チームマネジャーへと「脱皮」する
  • 第2章:多様なスタッフの理解者となる
  • 第3章:タイプ別スタッフの対応法
  • 第4章:チームのミッション・ビジョンを分析する4つのステップ
  • 第5章:スタッフとミッション・ビジョンを共有する4つのステップ
  • 第6章:個人の力を最大限引き出すチーム化のツール
  • 第7章:「あの人の下で働いてみたい」と言われるマネジャーの心得

本書は、公務員における「チーム」の心構えや仕事術などが、とてもわかりやすく整理されてしっかりと書かれている1冊です。
「どうすればチームで成果を出せる?」と悩む人には、是非読んでほしいです。

率直な感想!

本書を読んだ率直な私の感想は、以下の通りです。

  • 多くの新しい気付きがあった!
  • 今のチームの改善点も多く見つけることができた!
  • 明日からの仕事にどのように活かすことができるか、少しワクワクしている!

特に「新任係長」へおススメしたい1冊ですが、若手公務員が読んでも面白いと思います。
日頃の仕事の取り組む姿勢や仕事術を若手のうちから学べることは、将来的にもとても大きな財産となるでしょう。
ベテラン公務員の皆さんも、本書を通じて今一度「チーム」について考え直す機会にできる1冊ですので、是非読んでほしいです。

私も近い将来「係長」として部下を持つ日がやってくるはずなので、今のうちから本書を反復して読み、しっかりと勉強しておきます。

私が本書で特に読んでほしい3つのポイントとは?

チーム画像

本書では、公務員の「チーム」論について、とても大切なことばかり書かれていました。
今回は、私が特に多くの方へ読んでほしい3つのポイントについて、ご紹介します。

第1章の2:チーム力は「たし算」ではなく「かけ算」!

まず、チーム力の「たし算」が思い通りにいかない理由について、述べられていました。
大きなポイントとして、下記の3つが挙げられています。

  • 一人ひとりの能力の差
  • スタッフが、持てる能力の全てを発揮できるとは限らない
  • スタッフが、持てる能力の全てを発揮するとは限らない

つまり、個人の能力の合計が「チーム力」というわけではないということです。
本書では、その理由についても細かく紹介されていました。

また、チーム力の「かけ算」については、オーケストラを例に述べられていました。
1人の不満により不協和音が生じると、オーケストラ全体の失敗に繋がるというものです。
表面上は大丈夫であったとしても、チームとしては崩壊している状態です。
筆者は、以下の通り問題提起をしています。

チームマネジャーが気付かない、または気付いても放置している場合、負の連鎖は拡大します。(P.18)

良いハーモニーを奏でるためには、マネジャーの指揮が大切です。
マネジャーの指揮次第では、個々の能力の「たし算」を超えて、更に付加価値が加わるなどの「かけ算」が生まれます。
その結果、実際の人数以上の成果を生み出すことができるかもしれません。
そのため本書では「チームマネジメント」が大切とされており、その手法や心構えが多数述べられていました。

第6章の1:前任者・経験者から情報を収集する!

次に、情報収集の方法についてです。
とても簡単に言えば、「普段から庁内で人脈形成をしておきましょう」というものです。

部署を異動していきなり係長として動き出すには、前任者や経験者からの情報収集が非常に大切になってきます。
これは、係長に限らず、若手職員にも言えることです。
更に、前任者や経験者以外でも、企画部局や財政部局に繋がりを作っておくことで、全庁的な視点でのアドバイスや本質的な課題の提示をしてくれるかもしれません。

本書では、このようにアドバイスや助言をくれる「人脈」を築いておきましょうと書かれています。

naya0708.hatenablog.com

また、Zoomなどのオンラインツールが普及した今、簡単に全国の公務員と繋がることができるようになりました。
庁内を飛び出して庁外での繋がりを作ることにより、もしかしたら全国事例を創出した人からアドバイスや助言をもらえるようになるかもしれません。
更に、業務を進める上で、広い視野で物事を考えることができるようにもなるでしょう。

「よんなな会」や「地方公務員オンラインサロン」など、全国の公務員が繋がる場は多々あります。
また、各都道府県レベルでのネットワーク活動も盛んに行われています。
まずは一歩、所属する自治体以外での繋がりを作ることに挑戦してみてはいかがでしょうか?

naya0708.hatenablog.com

第2章の6:トップダウンボトムアップを併用する!

最後に、トップダウンボトムアップについてです。
本書の中で、私が一番心に響いた内容です。
ボトムアップの大切さや前例踏襲に対する問題提起が書かれています。

最前線で働くスタッフ職員は、管理職に比べて業務の効率化や効果の最大化に繋がる「気付き」を見つける機会が多いです。
その中で「前例踏襲」の風土があれば、スタッフも言い出しにくいものです。
スタッフが「言いやすい」風土にすることで、はじめて本当の業務改善に繋がり、チームとしての成果も発揮するのではないかと感じました。
本書では、著者が以下のように述べています。

提案を受けたマネジャーが聞く耳を持たなかったら、スタッフは今後アイディアが湧いても、どうせ疎まれるだけだと思い、二度と提案しなくなるでしょう。(P.59)

多様なスタッフの理解者となって、チームとして最大の成果を出していくためにも、トップダウンボトムアップの「通訳者」になることが、マネジャーに求められています。 
組織全体の活性化を目指すためにも、マネジャー一人ひとりの役割は今後更に重要度が増すものだと私は本書を通じて強く感じました。

まとめ

まとめ画像

今回は、『はじめて部下を持ったら読む 公務員のチームマネジメント』の感想について、ご紹介しました。

本書は、公務員として欠かせない「チーム」という視点の重要性を再認識することができる1冊でした。
書かれていることを実践することで、より成果が出るチームになっていくでしょう。

私も早速、所属するチームで活用してみます。
そして皆さんも、まずは是非一度読んでみてください。

books.rakuten.co.jp

naya0708.hatenablog.com