令和2年8月22日に「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.2-」を開催しました。
本イベントは、地方公務員オンラインサロンの会員限定のイベントです。
地方公務員オンラインサロンに新しく参加した人を歓迎して、ベテラン勢を含めてみんなでゆるく交流する企画として行った2回目のイベントです。
では、本イベントはどのようなものだったのでしょうか?
今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.2-」(令和2年8月22日開催)について、ご報告します。
本イベントへの私の想いなどは、前回のVol.1の記事をご覧ください。
新規参加者歓迎交流会-Vol.2-
今回は、地方公務員オンラインサロンに新たに参加又はご無沙汰な4名の方をご招待しました。
現在行なっている仕事を中心に、約15分間お話してもらいました。
お話していただいた内容を、簡単にですがご紹介いたします。
なお、実名の方は、本人から許諾を得て掲載しています。
大阪狭山市 泉谷 偲乃さん
まずは大阪府大阪狭山市の泉谷さんからお話をしていただきました。
泉谷さんは、私が活動するMIRAI-HUBチームのメンバーでもあります。
泉谷さんが市職員になったきっかけは、学生時代のオフサイト活動で「地域に愛着を持ち、地域に興味を持ったこと」だそうです。
大阪狭山市には、「狭山池」という平成28年に築造1400年を迎えた日本最古の人工のため池があります。
ランナーや散歩している地域の人も多く、私もとても好きな場所です。
そんな大阪狭山市で泉谷さんは、税務グループ、大阪府出向を経て、現在は企画グループに在籍しています。
泉谷さんは、新人職員として配属された税務グループの頃から「他市町村のやり方をパクるしかない!」というマインドを持ったそうです。
その時に多くの繋がりを作っていくことで「他市町村と繋がる方が絶対いい!」と感じて、行動されていました。
地方公務員オンラインサロンに入ったきっかけも、この「繋がり」の考え方からきています。
大阪府への出向でも、より「繋がり」の価値を感じたそうです。
現在の企画グループでは、5人で多岐にわたる仕事をしているそうです。
最近で言えば、行財政改革や特別定額給付金、臨時交付金、ふるさと納税など様々です。
泉谷さんは、企画グループで得た知識や経験を基に多くのことに興味を持ちましたが、「やりたい」ことよりも「やらなきゃいけないこと」に追われる日々に悩んでいました。
- 「求められること」と「できること」
- 「やりたいこと」と「やっていること」
ここに差があり、これからの立ち位置や働き方に悩んでいます。
私もまさに同様のことを考えているので、とても共感出来ました。
泉谷さんの社会人でのオフサイト活動は、Facebookでの繋がりが軸です。
「つながり」が新たな「つながり」を運んでくれて今の自分があると言いました。
これは、私の行動理念とも一致する部分です。
自分だけではなく周りの人たちにも広めていければ、もっと仕事が、地域が楽しくなるのでは。
地方公務員オンラインサロンも、仕事がバタバタしていてあまり活用出来ていないそうですが、今後はオンラインサロンの価値を存分に活かしていきたいそうです。
このように繋がりを求める人にとって地方公務員オンラインサロンはとても相性が良いので、おススメします。
株式会社イシン 太田 紗世さん
次に、株式会社イシンの太田さんからお話していただきました。
太田さんは、今春まで静岡市の職員だったそうです。
最初に自己紹介がありましたが、趣味「鳥を吸うこと(インコ)」、特技「セミを素手で捕まえること」のインパクトが強かったです。
とても特徴的な趣味と特技もあり、参加者も太田さんのことは一瞬で覚えることができたでしょう。
太田さんは、静岡市の職員として約9年間働いていました。
新人職員として市民生活課に配属された後、市長マニフェスト推進室、企画課、戸籍住民課を経て、東京事務所に異動しました。
この時に、中央省庁や多くの自治体、民間企業との繋がりやLT交流会などのイベント運営を通じて、「キャリア」を考えるきっかけになったそうです。
最後に静岡市へ戻り、道路整備課で用地買収を担当しました。
太田さんには、業務外の活動で大事にしている考え方がありました。
お話されていたことを皆さんにも共有します。
大事なことと好きなことが同じじゃないかもしれない。異動で必ずしも、やりたいことが出来るとは限らないもの。1日の余った時間を使ってでもやってみたいと思えるか?
時間は無限ではなく、有限であることを改めて考えることが出来たお話でした。
この感覚で今一度、私も自分の時間の使い方を見つめ直してみます。
太田さんの今の仕事ですが、公務員業界では有名な「自治体通信」に携わっています。
「自治体通信」は、全公務員必読の雑誌だと私は考えています。
太田さんは本誌を通じて、自治体と民間企業それぞれに価値を提供する仕事をしています。
最後に、今の仕事に就いた理由をお話していただきました。
転職の理由は、『私みたいに「モヤモヤ」して悩んでいる職員を一人でも減らしたい』という想いでした。
太田さんは、公務員時代に仕事の大切さと同時に、モヤモヤ感も感じていたそうです。
今後「自治体通信」を通して、モヤモヤが一つでも解消出来て、一つでも多くの人の役に立ちたいとのお話でした。
民間企業へ転職しても「公共の心」を持つ太田さんのお話は、とても素敵でした。
太田さんは、以下のイベントでも登壇しています。
レポート記事を書いていますので、合わせてご覧ください。
【匿名希望】Iさん
次は、匿名希望のIさんです。
1年目の地方公務員の税関係部署所属です。
諸事情により匿名をご理解ください。
Iさんは税の担当として、主に担当地区の滞納整理、差押、徴収猶予、執行停止などを行っています。
今年は新型コロナウイルスの影響による徴収猶予もあり、仕事にも影響があったそうです。
1年目でいきなり徴収担当であるにもかかわらず、そこに新型コロナウイルスの影響というイレギュラーな4ヶ月です。
担当事務としては、自動車税一斉催告と返礼調査、交付要求、預金調査、決算などを行っています。
特に大きい事務として、返礼調査だそうです。
窓口部局などと連携して、住民票などを集めて正しい住所を把握する仕事です。
その他にも様々な調査のお話がありした。
一つひとつもっと掘り下げて聞きたい面白いお話でした。
私がIさんに対してすごいと感じたことは、1年目(まだ4ヶ月)であるにもかかわらず、自分の担当業務・事務の本質をしっかりと理解してお話していることでした。
今自分が何をすべきか、何を任されているかをわかっているからこそでしょう。
また、Iさんは、地元が台風の災害を受けた地区だそうです。
家の中に土砂が入ったり、目の前の公園がゴミ捨て場状態にあり、まだ復興も進んでいないそうです。
そのため、「地元のために何かやりたい!」「この状況をなんとかしたい!」という想いもずっと持ち続けているそうです。
Iさんが地方公務員オンラインサロンに入ったきっかけとしては、大学院の研究での偶然の出会いでした。
地方公務員オンラインサロンのような場で出会う人たちは、アクティブに動いている人や改善の意識を持っている人が多い印象だそうです。
Iさんは、「アクティブな人になりたい!」という想いを持っていますが、まだ行動に移せず悩んでいるところでした。
このようなIさんが、今後地方公務員オンラインサロンなどを通じて、どう成長していくのか、私はとても楽しみになりました。
A町 金子 瞬さん
最後に、A町在籍の金子さんのお話でした。
現在は介護保険部門に所属しており、以下の業務に従事されています。
- 高齢者・介護相談
- 地域支援事業
- 介護予防支援
- 介護給付費適正化
- 地域ネットワーク体制構築
- 介護保険計画策定
高齢者・介護相談として「出前介護講座」や「出張介護相談ブース」、地域支援事業として「認知症サポーター講座」や「RUN伴」、「ボランティアによる買い物支援」、介護予防支援として「体操教室」や「体力測定」などの幅広い介護保険事業を行っています。
「新しいことをしてみたい!」という想いと日々挑戦しながら失敗もありましたが、庁内外で連携も深まってきたタイミングで人事異動があったそうです。
1年間、広報担当として働きました。
このときに、デザインや表現力の重要性を切に実感したそうです。
その後、再び介護保険部門に戻られました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、以前とは違い「自粛」で何も出来ない現状だそうです。
今の課題としては、新型コロナウイルスによる自粛の影響で以下の課題が見えて来たそうです。
- 社会参加活動の減少
- 閉じこもり
- 介護状態の悪化
しかし、課としても何もできない現状があります。
今だからこそのもどかしさがあります。
そこで、コロナ禍でできる高齢者支援や地域活動の進め方、他職種連携の方策など、今だからこそ出来る業務改革を実践したいとのことでした。
もし本記事をご覧いただいた皆さんで何かアイデアがあれば、私に是非教えてください。
私から金子さんに伝えさせていただきます。
交流会
ウェルカムゲスト4名のお話の後に、約1時間の交流会を行いました。
前回同様に地方公務員オンラインサロンのベテラン勢がアットホームな空気を作り出しており、新規参加者も楽しそうに交流をしている様子を見て、私はとても嬉しかったです。
また、参加者がFacebookで繋がっていく様子や自治体通信のLINE登録をしていく様子を見れたことは、主催者冥利に尽きます。
このような繋がりが生まれていくことこそが、本イベントの価値であり、地方公務員オンラインサロンの肝です。
地方公務員同士の繋がりを通じて、これから益々楽しく充実した公務員生活を過ごす「きっかけ」になることを願います。
まとめ
今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.2-」(令和2年8月22日開催)について、ご報告しました。
第2回目も約25名の参加で、とても楽しいイベントとなりました。
今後も毎月行う予定なので、これからもみんなで新しい交流と学びを繰り返しながら楽しんでいきたいと思います。
そして、本イベントの3日後に太田さんと初めてお会いすることが出来ました。
短い時間でしたが、自治体通信のことをいろいろとお伺いできて楽しかったです。
地方公務員オンラインサロンは、「地方公務員としての成長」をとても感じることができます。
「地方公務員として一歩成長したい!」と感じている人には、是非参加してほしいです。
月額1,800円は、「毎月本を1冊買う」と考えればとても安いものです。
気になっている現役地方公務員の方は、是非ご参加ください。
私が全力でサポートします。