令和2年11月23日に「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.5-」を開催しました。
本イベントは、地方公務員オンラインサロンの会員限定のイベントです。
地方公務員オンラインサロンに新しく参加した人を歓迎して、ベテラン勢を含めてみんなでゆるく交流する企画として行った5回目のイベントです。
では、本イベントはどのようなものだったのでしょうか?
今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.5-」(令和2年11月23日開催)について、ご報告します。
本イベントへの私の想いなどは、前回のVol.1の記事をご覧ください。
新規参加者歓迎交流会-Vol.5-
今回も、地方公務員オンラインサロンに新たに参加又はご無沙汰な4名の方をご招待しました。
現在行なっている仕事を中心に、約15分間お話してもらいました。
お話していただいた内容を、簡単にですがご紹介いたします。
なお、実名の方は、本人から許諾を得て掲載しています。
諫早市 坪内 理子さん
まずは、諫早市の坪内さんからお話をしていただきました。
坪内さんは、今度の春で勤続30年となります。
異動経歴としては、産業部門にとても長くおられました。
農業振興課9年、林務水産課5年、その後に農業振興課6年、商工観光課7年です。
現在は、農業振興課で課長補佐の役職に就いています。
そんな坪内さんは、農学部卒業ということもあり、諫早市初の女性技術職員「農業職」として採用されました。
今となっては、「土木職」や「建築職」にも女性技術職員が増えているそうです。
坪内さんの名刺は、諫早市のことがすぐにわかる名刺です。
観光名所や物産など諫早市の特徴的なものを、国指定の文化財である「眼鏡橋」の形に並べています。
名刺を出した瞬間に、諫早市をPRするようなものでした。
「1枚の名刺で10分語れるように」と私も教わっているので、とても参考になりました。
坪内さんは、様々な課外活動にも参加しています。
アフターファイブの楽しみとして、積極的に動かれています。
産業振興部局を長く所属した経験と人脈を活かしながら、とても楽しんで取り組んでいることが溢れ出ている素敵なお話でした。
最後に、諫早市の紹介がありました。
諫早市は、3つの海に面した市です。
2年後に新幹線も開通予定で、交通も便が良い場所で住みやすい街です。
諫早市出身の有名人として、内村航平選手、俳優の役所広司さん、そして、公務員業界で超有名な村川美詠さんがあげられました。
胸を張って自慢できる御三方ですね。
また諫早市は、「痩せられない街」と言われるほど、グルメや地域産品が絶品だと、以前に聞きました。
私もまだ訪れたことがないので、是非一度行ってみたいです。
最後に、坪内さんには、心に残っている言葉がありました。
娘さんの高校のPTAで、校長先生が言った言葉だそうです。
人は出会うべくして出会う。それも、遅からず早からず。
坪内さんは、今だからこそ、このように地方公務員オンラインサロンで全国の皆さんと出会えたことに感謝しているそうです。
私も、坪内さんとのオンラインの出会いを通じて、これから様々な情報交換や意見交換が出来たら嬉しいです。
【匿名希望】小豆島町 Xさん
次は、匿名希望のXさんです。
Xさんは、とにかく新しいことを知ることが好きです。
そのため、地方公務員オンラインサロンに参加したり、もしリアルタイムで見れない場合でもアーカイブを見ているそうです。
そんなXさんのモットーは、以下の2つです。
- ひとまず量のない質はない
- 一日一生
とにかくがむしゃらにやると結果が出るという経験から一生懸命したり、毎日好奇心全開で生きているそうです。
小豆島は、瀬戸内海の離島にあります。
小豆島には、「土庄町」と「小豆島町」の2つの町があります。
小豆島は、渓谷などの自然が有名な場所やオリーブ、醤油やそうめんなどの産業、農村歌舞伎などの文化も盛りだくさんです。
Xさんが感じる小豆島の魅力は、自然や文化、産業など、それぞれが魅力を放つとともに、互いが融合することで「多様で、豊かな島」と答えているそうです。
Xさんは、「瀬戸内国際芸術祭」で、街の変化を感じたそうです。
瀬戸内国際芸術祭が開催される3年に1回、確実に観光客が伸びているためです。
様々なお話をXさんからしていただきましたが、今回のお話で私の心に残ったキーワードは、『観光から関係へ』でした。
この言葉をキーワードに、「2度目の小豆島は「ただいま」と言いたくなる場所」となるように、2013年と2016年に取り組まれていたそうです。
そして、実はこの取り組みは、「関係人口」と言われ出す前から取り組んでいる先進的なものでした。
さらに、関西の若いアーティストやクリエイターが長期滞在を可能にする「ei」という仕組みも作られたそうです。
詳しくは以下でまとめられていますので、ご覧ください。
結果として、数々のアーティストの作品たちは、地域の産業や景観を活かしたものが多かったそうです。
地域の人が忘れていた小豆島の魅力を「外部の人たち(アーティスト等)」に形にしてもらい、「地域の人たち」もアーティストに触発される形で、イベントやワークショップ、おもてなしをするようになりました。
最終のまとめとしては、小豆島は「瀬戸内国際芸術祭」を通じた「アート」をきっかけに、島の人が島のことを知り、島の人が自信を持って活動していくというストーリーでした。
とても良い一つの事例として、とても勉強になりました。
全国各地どこの地域でも、このように何かしらの「きっかけ」はあるかもしれません。
その「きっかけ」について、とても考えさせられた時間でした。
私個人としては何度も小豆島へ訪れていますが、また行きたいと思います。
館林市 廣澤 隆貴さん
次は、館林市の廣澤さんです。
廣澤さんは、館林市13年目の職員です。
市役所のサッカー部や空手をやられるなど、とてもアクティブな方です。
館林市は、東京に1時間程でいける場所に位置しています。
群馬県の中では、一番都心に近い場所です。
クイズノックの「こうちゃん」が館林市出身で、オンラインイベントも実施されたそうです。
廣澤さんは、物流での民間経験を経て、市職員になりました。
市役所では、税務課5年、生涯学習課3年、多々良公民館5年で現在に至ります。
税務課の市民税係時代には、1年目に税源移譲を経験したり、3年目に先輩が異動でいなくなり新卒が3人入ってくる、という経験もされたそうです。
私も最初の配属が市民税担当だったので、廣澤さんのお話にはとても共感することが多かったです。
特に、新人研修終了後すぐに残業だらけだったことは、私にとっても懐かしいお話でした。
公民館業務では、「自治力の育成」と「地域を元気に」の2テーマで業務を行なっています。
その中で、廣澤さんは日頃から「どういう地域を目指すべき?」を考えられています。
- 負担にならないゆるやかな繋がり?
- おせっかい精神あふれる濃い繋がり?
館林市は、おせっかい地域の多い濃い繋がりが多いそうですが、若い世代には負担になる可能性があります。
人によって選択できるような仕組みが良いのか、または、バランスをとって共存させるのかなどを、常々考えているそうです。
そして、コロナ禍ではなかなか集まれないので、廣澤さんはオンラインを活用した場づくりやイベントを数多く実施しています。
当初は、Wi-Fi環境やZoomアカウントを持っていないなどの課題はありました。
しかし、廣澤さんは、全部自腹で始められたそうです。
そして現在では、毎月のように多々良公民館発のオンラインイベントが開催されています。
この熱意と実行力には学ぶものがあり、私も良い刺激を受けました。
ちなみに、地方公務員オンラインサロンに参加すれば、Zoomの有料アカウント貸し出しもあります。
もしZoomイベントを行いたい方は、積極的に活用するのも一つの手でしょう。
廣澤さんは、オンラインの可能性を普及するために、現在も様々な試行錯誤を経て挑戦し続けています。
先月には「VR会議のやり方を覚える講座」を実施するなど、オンラインの価値を存分に活かして業務を行なっています。
私も廣澤さんに負けないように、オンラインの価値と可能性を追求しながら頑張りたいと思えた時間でした。
市川市 鳥羽 稔さん
次は、市川市の鳥羽さんです。
鳥羽さんは元陸上部で、現在もランニングを趣味で行っているそうです。
なんと、月間200km走ったりもされているとのことでした。
1日あたり約7kmと考えると、とてもすごい体力と継続力だなと私は感じました。
その他にも鳥羽さんは、地域の小学校野球チームのコーチや防災拠点要員のリーダーも行なっているそうです。
鳥羽さんは、元々国交相に勤めていた国家公務員です。
しかし、様々な地域に関わる仕事を経験したことで、「まちづくりをしたい!」という気持ちになられたそうです。
その他にも、人事制度や子育ての状況、仕事の幅などの様々な要因を加味して、最終的には自治体職員への転職を決意しました。
転職後は、介護老人保健施設での勤務から始まりました。
そこでは、職員120人に対して、事務方職員は2人という中で業務を行なったそうです。
「2人」と聞いた瞬間に現場の想像が出来ませんでしたが、絶対に大変だったと思います。
その大変さもあってか、鳥羽さんは介護に関する多様な業務を経験されたそうです。
その後、現在の人事部局での所属となっています。
鳥羽さんは自治体の仕事に対して、「個人の裁量」や「仕事の幅が大きいな」と感じられています。
また「広域異動」がない安心感があるなど、地方公務員と国家公務員との違いも感じる場面も、多々あるそうです。
鳥羽さんだからこその視点で自治体を見られているので、その観点は非常に大切だと私は感じました。
その他、自己啓発として、資格取得や執筆活動などをされています。
鳥羽さんの中では、国家公務員時代の部長に言われた言葉が、座右の銘としてあるそうです。
公務員の誇りは、残した文章である。
公務員人事の良し悪しは、職員全ての働き方に大きく影響するものです。
そう考えた鳥羽さんは、着任直後から「プロ」になる手助けとして、『自治体の人事労務管理』という本も出版しました。
私も元人事制度を担当していたことがあるので、是非読んでみたいです。
その他、公務員の働き方でワクワク出来ないかなとも考えられています。
最近では、オンライン市役所で「働き方アップデート課」を立ち上げて、働き方について現役公務員で話す場も作られています。
オンライン市役所は私も参加していますが、特定のテーマに沿った具体的な議論もできるので、オススメです。
まだ私は参加できていませんが、「働き方アップデート課」で鳥羽さんと様々な情報交換と意見交換ができれば嬉しいです。
是非以下の記事もご参照ください。
交流会
ウェルカムゲスト4名のお話の後に、約1時間の交流会を行いました。
毎回、地方公務員オンラインサロンのベテラン勢がアットホームな空気を作ってくれるので、新規参加者もふらっと参加しやすいとても素敵な雰囲気となっています。
そして今回は、ウェルカムゲスト以外にも初参加の人がいたので、とても嬉しかったです。
また、参加者同士がFacebookで繋がっていく様子を見れたことは、主催者冥利に尽きます。
このように全国各地の地方公務員の横の繋がりが生まれていくことが、本イベントの価値であり、地方公務員オンラインサロンの肝です。
地方公務員同士の繋がりを通じて、これから益々楽しく充実した公務員生活を過ごす「きっかけ」になることを願います。
まとめ
今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.5-」(令和2年11月23日開催)について、ご報告しました。
第5回目も約20名の参加で、とても楽しいイベントとなりました。
次回は年末開催なので、忘年会的に行う予定です。
これからも皆さんで新しい交流と学びを繰り返しながら楽しんでいく場にしたいと思います。
地方公務員オンラインサロンは、「地方公務員としての成長」をとても感じることができます。
「地方公務員として一歩成長したい!」「全国に仲間を作りたい!」と感じている人は、是非参加してほしいです。
月額1,800円は、「毎月本を1冊買う」と考えればとても安いものです。
気になっている現役地方公務員の方は、是非ご参加ください。