地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【レポート】「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.7-」(令和3年1月20日開催)を開催しました。

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令和3年1月20日に「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.7-」を開催しました。

本イベントは、地方公務員オンラインサロンの会員限定のイベントです。
地方公務員オンラインサロンに新しく参加した人を歓迎して、みんなの仕事を知りながらベテラン勢を含めて、みんなでゆるく交流する企画として行った7回目のイベントです。
新しく入った人たちを迎える場として、新しい「繋がり」を生み出せていることもあり、毎回楽しんで主催をしています。

では、本イベントはどのようなものでしょうか?
今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.7-」(令和3年1月20日開催)について、ご報告します。

本イベントへの私の想いなどは、前回のVol.1の記事をご覧ください。

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教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.7-

今回も、地方公務員オンラインサロンに新たに参加した4名の方をご招待しました。
現在行なっている仕事を中心に、約15分間お話してもらいました。
皆さんそれぞれ素敵なお話で、勉強になることも多かったです。
ぜひ最後までご覧ください。

なお、実名の方は、本人から許諾を得て掲載しています。

豊田市 大津 優人さん

大津さん1

まず最初は、大津さんのお話です。

現在、豊田市環境部廃棄物対策課で、1部署目の3年目地方公務員です。
大津さんは今までスポーツばかりされてきたそうですが、社会人になってからは読書やサウナにハマっているそうです。
今年挑戦したいことも、アクティブなことを含めて盛りだくさんなお話でした。
ちょうど一人暮らしの挑戦もこれから始まるらしく、私も応援したいと思います。

大津さん2

次に、仕事の紹介です。
廃棄物対策課は、会社から出るゴミの対策や指導をする部署です。
主な業務は、以下のことをしています。

  • 野焼きの指導
  • 不法投棄の監視
  • 廃棄物保管 など

大津さんがこの業務で一番印象に残っていることは、プラスチックごみ問題です。
実際の廃棄物処理業者の現場に立ち入ることで見えたこととして、プラスチックのごみの代金が上がったりするなどの現場の困っている生の声を聞くことが出来て、改めてこの問題を身近に感じているそうです。
今話題ニュースの一つの現場に関する声は、とてもリアルで私も考えさせられました。

大津さん3

ここからは豊田市の紹介です。
「クルマのまち」というイメージが強いですが、様々な見所があるそうです。
ちなみに「観光客が直帰しないまちづくり」というフレーズは、大津さんが独自で考えられたものだそうです。

一番私が驚いたのは、豊田市で「気球の体験」ができることでした。
11月限定だそうですが、私もとても興味を持ちました。

大津さんは他にも、豊田市のPRの資料として、いろいろと作られていました。
しっかりと街と向き合うそのお姿は、とても素晴らしく見習うものが多いなと思いました。

www.tourismtoyota.jp

大津さん4

次に、コロナ禍で挑戦したことのお話です。
数多く紹介がありましたが、印象的なこととしては、Instagramで読書の発信をしたり地域の情報を発信したりしていることです。

また、情報発信を通じて職業の違う人に会いまくることも、視野を広げる取り組みで素敵だなと思いました。
私はTwitterとブログを通じてですが、同じようなことに取り組まれている人がいて、嬉しかったです。

大津さん5

そして、これまでの悩み・不安のお話もありました。
コロナをきっかけに、豊田市トヨタに支えられていることを感じたそうです。
やはり、企業の成績による影響が大きいらしく、経済状況に大きく左右される自治体と認識を持たれました。
そういう意味でも、公務員は安定ではなく、企業の動向や経済を知り、職員も動き続けて変化をすることが大切だと気付けて良かったとのお話でした。

また、父親が難病に疾病したことで、人生の有限性を感じるようになったそうです。
「やりたいことをやりたいうちにやる」ことが、今の大津さんの行動の原動力です。

地方公務員オンラインサロン加入のきっかけも、人との出会いが一番成長できて、刺激を受けることを実感した昨年だったことが大きいそうです。
また、自分の街以外の生の情報に触れたかったこともあります。

大津さん6

最後に、今後の目標について語っていただきました。
今の段階で、目的と目標をしっかりと設定して、そこに向かって走り続ける大津さんは、とても素敵でした。
私としては、「公務員っぽくないことをやり続けること」や「情報発信力の向上」など、同じ想いを持っていてとても嬉しかったです。
またぜひゆっくり語り合いたいものです。

中野区 山脇 英明さん

山脇さん1

次に、山脇さんのお話です。

まずは、自己紹介で「自分キーワード」として、中野と登山とグラレコの3つを掲げていました。
特に中野は、ブロードウェイやサンプラザ、再開発して出来たキリンビール本社など、様々な要素がある街です。
そこで働きながら住まれています。

グラレコは、最近始められました。
この自己紹介グラレコもとてもまとまっていて、見やすいです。
グラレコとの出会いはオンライン市役所だそうで、「私と同じだなー」と思いながら見てました。

グラレコ1

グラレコ2

次に、今までの仕事のお話がありました。
前職は、民間企業で3年働いていたそうです。
主に野菜を売ったり、卵を作る工場で働いていました。
その後に「公務員になりたい」と思い、試験勉強やNPOでボランティア、税務署でアルバイトなどをされていました。
そして、中野区の職員となりました。

仕事画像

これは、今やっている仕事をイラストにしたものです。
「どのように学校を建てるか?」をはじめとした、学校作りの仕事や基本計画を結ぶことなどをされています。
特に、そこに向けた細かい仕事が多く、「一つの仕事をきっちりする」というよりも、いろんなことをいろんな人にお願いしながらやっている状況だそうです。

そして、中野区の特徴は、「一足制」を導入していることです。
普通の学校は、建物に入るときは上履きに履き替えています。
しかし中野区は、「土足のまま」というチャレンジをしています。
現在起きている問題として、そのまま入ると土や埃だらけになることなどがあります。
そのため、校庭は人工芝にしたりしているそうです。
校庭が人工芝って、うらやましいなと素直に思いました。

山脇さん3

また、校舎新築工事の流れのお話もありました。
施主、施工業者、発注者が違うので、それぞれの関係性や調整、指導が大変だそうです。
関係者が多くて難しいこともありますが、同じ方向を向いているので、良い場作りができると思っていられます。
私は何より、この複雑な過程を図示化出来るのはすごいなと思いました。

自分の複雑な仕事をここまでしっかりと棚卸しをして整理できる能力は、とてもすごいと感じました。
グラレコは私もチャレンジを始めたばかりなので、山脇さんと一緒に頑張りたいです。

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X町 江頭 香織さん

江頭さん1

次は、江頭さんからのお話です。
本人の希望もあり、自治体名は非公表とさせていただきます。

江頭さんの自治体は、人口が1万人もいない小さな街です。
参加者には「ふるさと納税をしたよ!」という人が、数人いました。
この街では、最近Youtubeなどでブランディング事業にも力を入れています。
そこには某有名人が出るなど再生数もとても多いらしく、その現場に職員も一部エキストラとして参加し、公務員っぽくない仕事現場を見た気がしたそうです。

次に、仕事のお話です。
江頭さんは新卒で入庁して、子育て支援担当として6年間働いています。
まだ異動経験がなく、毎年「今年こそ!」と思っているそうですが、周りの人が異動していき取り残されています。

今は6年目ということもあり、保育関係全般の仕事を行なっています。
日頃は、ルーティンワークと窓口業務がメインです。
待機児童や保育士不足は、現在の業務の課題になっています。
この解決に向けて、上司と一緒に考えているそうです。

江頭さん2

次に、参加者の皆さんに聞きたいことをまとめられていました。
今の主な悩みは以下のものです。
最後の一つ以外は、私が6年目の時に持っていたことと同じような悩みだなと思って、聞いていました。

  • 公務員として働き続ける中で、身につけておいたほうがいいこと
  • 上司が代わった時に仕事をする上で気をつけていること
  • 入庁6年目の部下に求めること
  • 採用に繋がった保育士確保事業

江頭さん3

最後に、最近の趣味や日課のお話がありました。
キューバーダイビングは、ライセンス取得もされているそうです。
その他、身の回りの人の考えを知りたいという想いから、キングコングの西野さんのオンラインサロンの記事やVoicyを聴いたり、オリラジの中田さんのYoutube大学を観ているそうです。

www.youtube.com

江頭さんは、「所属自治体以外のことを知らないといけないとやばい」という危機感から、この地方公務員オンラインサロンにも入られました。
同世代の地方公務員で同じような想いを持っている人がいることに、私は嬉しく思いました。
この「危機感」を私たちの世代で持つことは、必ず将来を変えていくきっかけになると思います。
今後の地方公務員オンラインサロンを通じても、江頭さんと情報交換していけたらと思いました。

青森県 保土澤 定吉さん

保土澤さん1

最後に、保土澤さんのお話です。

保土澤さんは、アメリカの大学を卒業しています。
その後、帰国して民間企業に15年勤め、2020年4月に青森県庁に入庁した地方公務員1年目です。
「まだまだ公務員の知り合いが少ない」
や「情報もいろいろ知りたい」と思い、地方公務員オンラインサロンに入ったそうです。

青森県1

次に、保土澤さんのこれまでの経歴の詳しいお話がありました。
渡米したきっかけは、青森県の高校在学中に、アメリカの高校生と交流する機会があったことだそうです。
ただ、ワクワクしつつも全く英語を喋れず、英語が喋れるようになりたいと思い、直接アメリカの大学に進学されました。

そして「アメリカで学んだ英語を活かしたい、そして、まずは東京で働きたい」という考えから、東京の企業に勤めました。
その後、タイに駐在した経験もしたそうです。
しかし、祖母の認知症をきっかけに、青森県へUターンしました。
Uターンをきっかけにベンチャーから世界へ挑戦されましたが、1年も経たずに失敗した経験もあるそうです。

保土澤さん2

保土澤さんは、「なぜ公務員へ?」とよく聞かれるそうです。
その理由は、「将来的に青森で頑張りたい!」という想いがありました。

検索していた中に、公務員でも社会人採用をしていることを見つけて、青森県庁の基本計画を見られました。
そこには「世界へ打って出る」と書いてあり、「自分がやりたいと思ったことを、行政でも出来るんだ!」と知ったことが、受験のきっかけだったそうです。
倍率が28倍もあり、倍率だけでいえば「東大より高いのでは…?」と考えて、自分受からないだろうと凹みながらの勉強期間でした。
その結果、頑張って勉強して合格されました。

保土澤さんの現在の担当業務は、バックオフィスな仕事をしています。
今までは営業ばかりしていたので、思っていたところとは少し違うところがあったそうです。
特に照会業務(庶務)は、「1000本ノック」と揶揄できるほどの数をこなしていられます。
他にも予算、議会、コロナなどもあり、地方公務員1年目のスタートから大変で、苦戦されています。

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最後に、参加者のみんなに聞いてみたいことをお話してくれました。

  • 引継ぎの仕方のコツ
  • 4月に他部署へ異動したときの仕事の進め方
  • 希望部署へ異動するためのワザ

これからのことを見据えた保土澤さん、青森県庁での活躍がとても楽しみです。
きっと、地方公務員オンラインサロンの情報もうまく使いこなすんだろうな、と思いました。
またいろいろなお話を、一緒に出来れば嬉しいです。

交流会 

交流会画像

ウェルカムゲスト4名のお話の後に、約1時間の交流会を行いました。

毎回、地方公務員オンラインサロンのベテラン勢がアットホームな空気を作ってくれるので、新規参加者もふらっと参加しやすいとても素敵な雰囲気となっています。
参加者同士がFacebookで繋がっていく様子を見れたことは、主催者冥利に尽きます。
また、みんなが聞きたいことを聞き合う場にもなっており、とても嬉しいです。

このように全国各地の地方公務員の横の繋がりが生まれていくことが、本イベントの価値であり、地方公務員オンラインサロンの肝です。
また、地方公務員オンラインサロンでの繋がりは、他のオンラインコミュニティやオンラインイベントとは違う「特別感」のある繋がりだと感じています。
地方公務員同士の繋がりを通じて、これから益々楽しく充実した公務員生活を過ごす「きっかけ」になることを願います。

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まとめ

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今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Vol.7-」(令和3年1月20日開催)について、ご報告しました。

第7回目も約20名の参加で、とても楽しいイベントとなりました。
このイベントを通じて、地方公務員オンラインサロンを一人でも多くの地方公務員に使い倒してほしいなと思います。
最近は、若手地方公務員も増えてきた感じがしていますので、もっと活気が出てくるといいですね。
これからも皆さんで、新しい交流と学びを繰り返しながら楽しんでいく場にしたいと思います。

地方公務員オンラインサロンは、「地方公務員としての成長」をとても感じることができます。
「地方公務員として一歩成長したい!」「全国に仲間を作りたい!」と感じている人は、是非参加してほしいです。

月額1,800円は、「毎月本を1冊買う」と考えればとても安いものです。
気になっている現役地方公務員の方は、是非ご参加ください。
参加者がどんどん増えている地方公務員オンラインサロン、これからも目が離せません。

community.camp-fire.jp