2020年8月26日に、『はじめてのグラフィックレコーディング』が出版されました。
私が本書と出会ったのは、グラフィックレコーディングのチャレンジを決めた2021年当初ですが、発売以後はあちこちで本書の名前を聞いていました。
本書は、まさにグラフィックレコーディングに挑戦する人の一歩目を応援する「知識」と「ノウハウ」が詰まった1冊です。
伝わる絵、言葉、図、デザインのことがわかりやすく解説されており、また、描き方も丁寧にレクチャーしてくれています。
私も本書を毎日読みながらグラフィックレコーディングの練習を行うことで、少しずつ上達している実感があります。
また、グラフィックレコーディングだけではなく、普段の資料作りなどの業務でも活きるようなノウハウが盛りだくさんでした。
では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『はじめてのグラフィックレコーディング』の感想について、ご紹介します。
本書の概要と感想!
『はじめてのグラフィックレコーディング』(著者:久保田 麻美 氏)
2020年8月26日発売
久保田 麻美(くぼた あさみ)
1993年生まれ。デザイナー。九州大学芸術工学部卒業後、デザインコンサルティング会社ソフトディバイスにデザイナーとして入社。家電や車、医療機器などのUI/UXデザインに携わる傍ら、思考や対話を絵や図で視覚化するビジュアルシンキングを実践。会議や講演会のグラフィックレコーディングから、インフォグラフィック制作、企業のビジョンの可視化まで、幅広く手掛ける。共著者に『アフターソーシャルメディア』(日経BP)。
本書に書いていること!
まずは、目次を確認してみましょう。
- Chapter1.ビジュアルシンキングの基本
- Chapter2.伝わる絵の描き方
- Chapter3.伝わる言葉の書き方
- Chapter4.伝わる図の作り方
- Chapter5.伝わるデザイン
- Chapter6.グラフィックレコーディングの実践
- Chapter7.デジタル・グラフィックレコーディング
- Appendix.ビジュアルライブラリー
本書は、グラフィックレコーディングの基礎を学ぶには、最高の1冊です。
絵の描き方を一つひとつ丁寧に、しかも練習問題も用意されています。
グラフィックレコーディングの基礎知識や描き方だけでなく、練習方法やツールの紹介など、「この1冊を読めば、初心者でもグラフィックレコーディングにチャレンジ出来る!」という内容です。
ぜひ興味のある人は、一度手に取って読んでみてほしいです。
本書を読んだ私の感想!
本書を読んだ私の感想は、「グラフィックレコーディングをこれから楽しみたい!」と「このノウハウを公務員業界に落とし込めば、会議の効率化や地域の活性化に繋げれるのではないか?」の2つです。
今までグラフィックレコーディングって、どこか他人事で「自分には無理」と思っていました。
しかし、本書を読みながら練習することで、「自分にも出来るんだ!」と思うようになり、読み終わった今ではとてもワクワクしています。
特に私が感動したのは、顔や髪型などのヒトを描くコツです。
絵心がないと言われ続けた私にとって、これ以上にない指導本でした。
また、仕事においても、大きく活躍する可能性を強く感じました。
公務員業界は、文章と口頭のみによる会議が多いです。
ここにグラフィックを導入することで、会議の効率化や参加者の認識度、そして、会議の活性化に期待が出来ると思いました。
さらに、地域住民との対話の場でも導入することで、盛り上がりも生まれるかもしれません。
今回は「グラフィックレコーディング」がメインの本ではありますが、とても仕事でも活きる1冊だと強く感じています。
多くの人におススメしたいので、皆さんも是非ご覧ください。
私が皆さんに本書をおススメする3つの理由!
本書では、グラフィックレコーディングに関する様々なノウハウが書かれていました。
ここでは、グラフィックレコーディングど素人の私が「本書をおススメしたい!」と思った理由について、ご紹介します。
グラフィックレコーディングの始め方がわかる!
最初は、グラフィックレコーディングの始め方がわかることです。
私もそうでしたが、「グラレコって何から始めたらいいんだろう?」「どのようなものを整えたらいいんだろう?」という人が多いと思います。
本書では、このような悩みを解決してくれるペンや機材の話、そして、グラレコをする当日の話などの「準備」に関することが、とても丁寧に書かれています。
そのため、この1冊を事前に読むだけで、「どのように動けば始められるのか?」が全部わかります。
興味はあるけど動けていない人には、特におススメしたいです。
私が整えた機材やアプリは、以下の記事をご参考にしてください。
誰でも描けるようになる!
次に、誰でも描けるようになることです。
「嘘でしょ?」と思った人もいるかもしれませんが、本当です。
絵心がないと周りから言われ続けた私が、ここまで描けるようになりました。
本書では、描き方の一つひとつを実践しながら丁寧に学ぶことが出来ます。
絵、言葉、顔、図の描き方だけではなく、全体の構成のことや色のことまで、全てを網羅されています。
私は、本書内に描かれているイラストの丸写しから始めましたが、これだけでもとても練習になります。
絵心がないと言われ続けた仲間の皆さん、ぜひ騙されたと思って、一度チャレンジしてみてください。
仕事に活きる!
最後に、仕事に活きることです。
会議の効率化や活性化などは本記事の途中でもお話した通りですが、他にも図の使い方や作り方がとても参考になります。
特に活きる場面としては、パワーポイントなどでの資料作りです。
丸、線、矢印などの使い方の例も書かれており、グラフィックレコーディングをしない人でもとても役に立つものがありました。
最近では、「伝える資料」ではなく「伝わる資料」が求められています。
グラフィックレコーディングに興味がない人も、ぜひ参考書として一度手に取ってみてほしいです。
まとめ
今回は、『はじめてのグラフィックレコーディング』の感想について、ご紹介しました。
私は、本書を通じて、グラフィックレコーディングの基礎と仕事に活かせるデザインについて、多くの学びを得ました。
元々、絵を描くことに対して強い苦手意識を持っていましたが、いざ取り組んでみると、結局のところ「いかに多く描くか?」だなと強く感じています。
きっとグラフィックレコーディングは、皆さんのこれからの可能性をさらに広げてくれるものにもなるでしょう。
まずは本書を手に取り、ぜひ一緒にグラフィックレコーディングをやりましょう。