地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『公務員のための伝わる情報発信術』

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2021年1月27日に、学陽書房から『公務員のための伝わる情報発信術』を出版しました。
本書は、東京都杉並区広報専門監や静岡県知事戦略局広報アドバイザーなどを勤める谷さんによる「伝わる情報発信」のわかりやすい1冊です。

実例を含めた「情報発信」のノウハウや考え方がとても盛りだくさんで、住民の行動変容を促すために必要なコツが惜しみなく書かれています。
私たち自治体の情報発信は、まだまだ「伝える」発信だと私は思っています。
しかし、本書のコツを真似していけば、「伝わる」発信に変わっていくと感じています。
本書を通じて実践していけば、世の中もっとよくなるのではないかと感じています。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『公務員のための伝わる情報発信術』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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『公務員のための伝わる情報発信術』(著者:谷 浩明 氏)
2021年1月27日発売

谷 浩明(たに ひろあき)
東京都杉並区広報専門監/静岡県知事戦略局広報アドバイザー/東京都中小企業振興公社広報強化アドバイザー/コミュニケーション・デザイナー(合同会社MACARON代表)
広報・情報学修士(MICS)。デザインだけでなくコミュニケーションをデザインすることを主軸とし、NPO・市民団体等の広報活動のサポート、広報研修を多数実施。平成28年度からは東京都杉並区広報専門監として、基礎自治体の広報活動(広報紙、動画、SNS、広報相談、広報研修など)をサポートしながら他自治体の広報研修も精力的に行う。令和2年度からは静岡県知事戦略局広報アドバイザーとして広域自治体の広報活動もサポートしている。平成29年度東京都広報コンクールで最優秀賞、平成30年度/令和元年度で二席など受賞歴多数。日本グラフィックデザイナー協会会員。

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • CHAPTER1:実例に見る"伝わる"情報発信
  • CHAPTER2:"行動を促す"情報発信の考え方
  • CHAPTER3:"住民に届く"情報発信の進め方
  • CHAPTER4:"魅せる"デザインの考え方
  • CHAPTER5:"刺さる"言葉の作り方

本書は、これからの公務員の仕事では必須の「情報発信」に関する考え方やノウハウ、実例が書かれた1冊です。
全部読まなくても、自分が気になった内容を選んで読むことも出来ます。
そして、本書を読みながらすぐに実践することも出来ます。
広報やシティプロモーションの部署に限らず、全部署共通で「情報発信」の手助けにもなるので、手元に置いておくことをおススメします。

本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「"伝える"ではなく、"伝わる"を学べる」ことです。

情報発信は「アウトプットをひたすらすることが大切!」という人もいますが、実は「インプット(聴くこと)」も大切です。
また、いかにターゲティングや目的・手段も大切です。
まさにこの内容の整理をしていたところだったので、私にとって救いの1冊となりました。

今回ご紹介されている「情報発信」も本当に様々なので、内容は一例だと思いますが、まず基礎を抑えるのであれば、間違いなく本書を読めば良いと思います。
全公務員に読んでもらえたら嬉しい、おススメの1冊です。
それにしても学陽書房さんは、いつも公務員のニーズを捉えた良い本を出すなと改めて思いました。

私が特にみんなに読んでほしい3つのお話!

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本書では、「情報発信」に関する様々なことが書かれていました。
その中でも、「ここを読めば、きっとみんなもスッキリすると思う!」というようなおススメページについて、ご紹介します。

Chapter2ー2:住民との「関係性」の土壌を作る

まずは、私もよくお話する「伝える」と「伝わる」は違うというお話です。
まず、私は以下のようにいつもご紹介しています。

  • 伝える:一方通行
  • 伝わる:双方向、コミュニケーション

このようにとても端的に私は紹介しているのですが、本書はとても丁寧な文章で、しっかりと書かれています。
この「伝える」と「伝わる」の違いを理解するだけでも、住民満足度が大きく変わるでしょう。

自治体が発信したいことを一方的に伝えていませんか?
文字だらけの読みにくいチラシを作っていませんか?

つまり、「情報の受け手」の立場で情報発信を考えることで、「伝わる」の第一歩となります。
まずは「この情報発信をしなければならない!」から、「住民がこの件で知りたい情報は何だろう?」と考えてみるところからかもしれませんね。

Chapter 2ー5:「自分ゴト化」で住民の心と体を動かす

次に、「自分ゴト」のお話です。
ここでは、押さえたいポイントを2つご紹介いただいています。

  • 無意識
  • 無関心

伝わる情報発信で大切なことは、この2つが関わっているそうです。
詳しくは本書をご覧いただきたいのですが、簡単に言えば「住民目線」で考えることです。

そして、住民になったつもりで情報発信を考えることもポイントです。
住民のニーズやメリット・デメリットなど、情報発信をする私たちが、いかに「住民ゴト」を「自分ゴト」に出来るかが重要です。
本書では、災害時を例に簡単にまとめてくれていますので、ぜひご参考にしてください。

Chapter3ー6:情報発信の全体像を整理する

最後に、情報発信の全体像を整理することです。
ここで大切なことは、以下の4つです。

  • 目的・手段
  • ターゲット
  • ターゲットの行動変容
  • ツール

公務員は、「アウトプットをたくさんすればいい!」という考えの人が多いです。
しかし、本当に相手を動かすための「伝わる」情報発信をするためには、そもそもの目的や手段、ターゲットが重要となります。

そして、そのターゲットがどのような行動をしてほしいか、そして、そのように動かすためにはどのツールを使えば良いのかを考えましょう。
これらのことを見える化して、しっかりと整えることが大切です。

「めんどくさい」と思うかもしれませんが、私もこの全体像の把握をし始めてから、情報発信の質が変わり、自治体のファンが増えてきている実感もあります。
ぜひ皆さんも、簡単なものから一度挑戦してみてもらえたらと思います。

まとめ

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今回は、『公務員のための伝わる情報発信術』の感想について、ご紹介しました。

本書を通じて、全国の公務員の情報発信力が高まれば、もっと公務員の価値は上がっていくと感じました。
私たちは、災害などの非常時に、住民に寄り添った「伝わる」発信をすることも強く求められています。
そして、まさに今、新型コロナウイルス感染症対策に関する情報発信は、住民から一番求められているものです。

本書を活用することで、より「伝わる」情報発信が実践的にできるようになります。
日々の仕事に活かせることが盛りだくさんですので、皆さんも手元に1冊置いてみてください。

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