令和2年4月から、現役公務員限定のオンラインコミュニティ「オンライン市役所」の中で、「ライティング課」を立ち上げました。
令和3年3月現在で、ライティング課には、150名を超える方が課に所属しています。
私は、課長(発起人)として、2人の課長補佐と一緒にライティング課を運営しています。
基本的には、月に一度のオンライン勉強会などを通じて課員のみなさんと知識を高めたり、交流したり、練習したりというところが軸です。
総じて、公務員のライティング力がもっと上がって、「伝わる力」を養うきっかけになれば嬉しいなと思っています。
では、どのようなことをしてきたのでしょうか?
オンライン市役所ライティング課の1年を振り返りとして、今までの活動内容とこれからの私の想いについて、ご紹介します。
オンライン市役所とは?
オンライン市役所とは、日本全国の国家公務員・地方公務員が繋がり、経験やノウハウを共有することができる「現役公務員限定」の無料オンラインプラットフォームです。
「全国」という横の繋がりを活かすことで、抱えている悩みを相談して解決できたり、蓄積された知見やノウハウの共有ができるものです。
簡単に言えば、行政課題や業務上のお悩みなどの解決に役立つ「みんなの相談場所」のようなコミュニティです。
何よりオンラインだからこそ、全国各地の公務員と簡単に繋がることができます。
他の自治体で同じような仕事をしてる公務員や経験豊富な先輩などと出会い、これまでの成功例・失敗談や実践的なノウハウやアドバイスを共有することが出来ます。
また、社会変化の加速や地域課題の多様化、近年の災害対応などでの連携協力にも繋がるかもしれません。
自分の自治体や地域を超えて、全国の公務員仲間との繋がりを作ってみましょう。
ライティング課とは?
オンライン市役所では、課の立ち上げ希望投稿をして5人以上の賛同者が集まれば、正式に課として動き出せます。
私は、オンライン市役所が始まってすぐに「ライティング課をやりたい!」と書きました。
まずは、その経緯や想い、コンセプトをご紹介します。
私が立ち上げた経緯と想い!
まず最初に、オンライン市役所が動き出して、「自分が実現させたい未来と全国の横の繋がりを活かして、何か出来ないかな?」と考えました。
私は、地方公務員ブロガーやTwitterなどでの情報発信を更に高めていきたいという想いを持っています。
同時に、世の中の公務員がもっと情報発信や文章を極めていけば、世の中がもっと良くなるのではないかとも考えていました。
そこで、みんなの書く力をつけたり、書く仲間を探す場、そして、出版や誌面寄稿、ブロガー公務員などが集まれる場があれば良いなと思い、ライティング課を立ち上げました。
「一人で書くのはしんどいけど、みんなで書くなら頑張れる。」
このような想いを持って行動に移してくれる人が一人でも生まれたら、私はとても嬉しく思います。
ライティング課は、みんなの「一歩」を応援出来るコミュニティでありたいです。
活動の目的!
ライティング課では、主に以下の3つを活動の目的としています。
- 書く力をつける
- 相談し合える場づくり
- ライティングを通じた仲間づくり
私が目的としている活動は、先ほどもお話した「書く力」をつけることだけではありません。
書いたものがどうかの相談し合える場や添削依頼の場、そして、ライティングを通じた仲間づくりを目的としています。
「書く」や「ライティング」という共通のキーワードを通じて、一人でも多くの繋がりが生まれて、実際の業務にも活かせる関係性があちこちで生まれてほしいと思っています。
そして何より、アットホームで温かいコミュニティでありたいです。
ライティング課の今までの活動!
では次に、ライティング課で行ってきた活動について、ご紹介します。
全てを詳しく紹介するととても多いので、全体像を知ってもらえたらと思います。
Facebookグループのスレッドとメッセンジャーの活用!
ライティング課の基本的な連絡調整や投稿は、Facebookグループとメッセンジャーを活用しています。
イメージとしては、以下のような感じです。
オンライン勉強会や連絡などの際は、Facebookメッセンジャーでお知らせをしています。
そして、書く練習の共通スレッドや課員が書いた記事のシェアなどは、Facebookグループのスレッドを活用しています。
自由に使ってもらって良いようにしており、また、みなさんのペースで投稿してもらっているので、そこまで通知もうるさくなくてちょうど良いかなと感じています。
オンライン勉強会!
メインは、月に一度程度開催しているオンライン勉強会です。
出版や誌面寄稿をしている公務員だけではなく、ご縁のあった民間企業やフリーランスの人などにも声をかけて、様々な角度の価値観や考え方を、多くの人に触れ合ってもらえるよう意識をしています。
2020年6月:オンライン勉強会vol.1〜本の執筆での体験共有・勉強会!(長崎県諫早市 村川 美詠さん)
2020年7月:オンライン勉強会vol.2〜某全国紙記者から学ぶ「プレスリリース」の書き方(匿名希望新聞記者さん)
2020年8月:オンライン勉強会vol.3〜noteの活用方法と書き方・伝え方!(note株式会社 中野 麻衣子さん)
2020年10月:オンライン勉強会vol.4〜フリーランス編集者・ライターの狩野さんに聞く!(編集者・フリーライター 狩野哲也さん)
2020年12月:オンライン勉強会vol.5〜ブログ1000本書いた公務員と考える「書く」とは?(埼玉県さいたま市 島田 正樹さん)
2020年12月:オンライン勉強会vol.6〜インタビューでの質問力の高め方(another life.編集長 粟村千愛さん)
2021年1月:オンライン勉強会vol.7〜地域グルメの魅力の書き方・伝え方(ニッポンごはん旅 菊池亜衣さん)
2021年2月:オンラインみんなで練習会〜「仕事のマイルール」を400文字で語ろう!
2021年3月:オンライン交流企画!オススメのライティング・文章術本を教えて!
特に、8月に開催したnote勉強会は、神回ととても評判が良く、この勉強会をきっかけにnoteを始めた人も多くいたので、嬉しく思っています。
オンライン勉強会は、課員限定でFacebookグループにアーカイブとして保存しているので、ライティング課に参加された際は、ぜひご覧ください。
執筆場所の提案!
ライティング課では、課員の執筆機会を増やすために、少しずつですが様々な提案を行っております。
また、オンライン勉強会を通じての連携も生まれています。
- another life.
- ニッポンごはん旅
- 隣の公務員
another life.では、オンライン勉強会の後に希望者を募り、現在は本執筆に向けての練習会を行っています。
ここから世の中に記事を出していく公務員が生まれる予定なので、ぜひみなさんお楽しみお待ち下さい。
また、ニッポンごはん旅では、記事ではなく140字投稿という形であれば、無料登録で誰でも投稿者になれます。
この場でも、数名の方がすぐに登録をして、更新をしてくれています。
要約力を鍛えるにはとても良い場ですので、ぜひみなさんもご活用ください。
そして、隣の公務員では、公務員であれば誰でもライターになることが出来ます。
ライティング課にも、隣の公務員で執筆してる人が数名参加しています。
「自分でブログを持つことには抵抗があるけれど。」という人には、ちょうど良いかもしれません。
ぜひチェックしてみてください。
今後、更に他の機会も増やせるように、様々な連携と提案を生み出していきたいと思います。
他にアイデアがあれば、ぜひみなさん教えてください。
私がライティング課を通じて感じていること!
最後に、私がライティング課での活動を通じて感じていることを、ご紹介します。
いろいろあった1年でしたが、ライティング課ではとても充実した時間を過ごせていると感じています。
一人じゃダメでも、みんなでなら。
私も地方公務員ブロガーとして日々記事を書いていますが、やはり「書く」という行為は、「孤独との戦い」だと感じています。
一人でどれだけ勉強しても、一人でどれだけ「書こう!」と意気込んでも、途中で折れてしまうこともあります。
しかし、自分だけではなく、全国各地には同じように感じている人が多くいました。
ライティング課を通じて、「書く」ことに対する公務員仲間探しが出来ることは、とても大きな価値だと思っています。
少しでも「みんなで頑張ろう!」という雰囲気や繋がりを作っていくことが、私に与えられた大切なミッションだと自覚しました。
「一人じゃダメでも、みんなでなら。」を一つのコンセプトに、今後も継続して動いていきます。
オンラインを通じた可能性!
今流行している新型コロナウイルスは、私たち公務員の仕事や生活を大きく変えています。
しかし、その中でもオンライン化が進んだことは、とても大きな転換でした。
WEB会議ツール「Zoom」が普及して一般的になったことにより、オンライン勉強会・交流会が容易に開催出来るようになりました。
今では当たり前となりましたが、このオンライン化がなければ、今のような全国各地の横の繋がりは全然生まれなかったのだろうなと強く感じています。
これから、更に進化したオンラインツールなどが出てくるかもしれません。
まだまだ多くの可能性を秘めたオンライン化に、今後も注目していきたいです。
まとめ
今回は、オンライン市役所ライティング課の1年を振り返りとして、今までの活動内容とこれからの私の想いについて、ご紹介しました。
私はライティング課の課長として様々な活動を展開していますが、これからはもっといろいろな人の「やりたい」を叶える場にしたいなとも思っています。
イメージとしては、「名ばかり課長」くらいがちょうど良いなと思っています。
ぜひオンライン市役所ライティング課に入っているみなさんは、遠慮なく主催してください。
これからも、オンライン市役所ライティング課を通じて、みんなの「書く力」と「繋がり」を意識した動きをしていきます。
現役公務員のみなさんは、良ければご参加してご一緒してください。
●オンライン市役所ライティング課を紹介してくれたnote記事