地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書きます。

【レポート】「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Final-」(令和3年3月14日開催)を開催しました。

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令和3年3月14日に「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Final-」を開催しました。

本イベントは、地方公務員オンラインサロンの会員限定のイベントです。
地方公務員オンラインサロンに新しく参加した人を歓迎して、みんなの仕事を知りながらベテラン勢を含めて、みんなでゆるく交流する連続企画の最終回です。
新しくサロンに入った人たちを迎える場として、また、新しい「繋がり」を生み出せていることもあり、毎回楽しんで主催をしています。

では、本イベントはどのようなものでしょうか?
今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Final-」(令和3年3月14日開催)について、ご報告します。

本イベントへの私の想いなどは、前回のVol.1の記事をご覧ください。

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教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Final-

今回も、地方公務員オンラインサロンに新たに参加した4名の方をご招待しました。
現在行なっている仕事を中心に、約15分間お話してもらいました。
皆さんそれぞれ素敵なお話で、勉強になることも多かったです。
ぜひ最後までご覧ください。

なお、実名の方は、本人から許諾を得て掲載しています。

大阪府 牧野 裕樹さん

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まず最初は、大阪府の牧野さんです。
牧野さんは、農政室推進課という「農業振興」をする部署に勤めています。

大学院時代は、稲を育てて栽培する研究をしていました。
元々育てることが好きだったので、研究の道を進まれていたそうです。
その後、日清フーズ株式会社へ就職し、食品の基礎研究をしていました。
例えば、おにぎりの食感改善などです。
そして2019年に転職して、現在の大阪府庁での勤務となっています。

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大阪府農政室推進課では、農家、又は、農家を目指す人のサポートをするような仕事をしています。
いわゆる「本庁業務」であり、農家さんに直接的な指導というよりも、申請受理や企画立案などが主な業務です。

これから農業を始める人や企業に対しては、就農相談窓口や週末農業塾の企画、農業各種申請の受付をしています。
農家さんに対しては、農家さんの経営改善に繋がる経営塾の開催や農家さんに技術指導などをする普及事務所のとりまとめ、農家向けの情報発信、農家団体の事務局をしています。
その他、JAと一緒に、農家版のビジネスコンテストを開催していることが、とても良い取り組みだと思われているそうです。

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その中で牧野さんは、「大阪府4Hクラブ」という農家団体の事務局を担当しています。
そもそも「4Hクラブ」は全国各地にあるもので、若い農業者が中心となって活動する農業者団体であり、全国では12,000人くらいの会員が所属しています。
具体的には、農家さん同士で栽培の情報交換などや視察を通じて技術などを学んだり、大阪の農産物を知ってもらうためにマルシェを開いたり、各種関係者と農家を繋ぐ交流会の実施などをしています。

農家さんが4Hクラブに参加するメリットは、以下の通りです。

  • 農家さんと農家さんが繋がれる
  • 農家さんが個人では繋がれない消費者と繋がれる
  • 農家さんと企業・行政・団体が繋がる

これらを実現させるために、開催の手続きや企画の相談を農家さんとするような仕事をされています。

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次に、牧野さんがなぜ大阪府に入ったのかというお話がありました。

日清フーズ株式会社時代は、食品の基礎研究をしていました。
とても恵まれた環境で待遇も良く、やりがいも持っていました。
しかし、元々農業に貢献したいことや関西に戻りたいという想いを持ち、更に、大学の頃から交際していた彼女との結婚を決心したときに、大阪府に戻る決断をされました。

そして、大阪府の農業系技術職として採用されましたが、大阪府に戻る直前にいろいろとあり、結婚がなくなるという悲しい出来事がありました。
「結婚」という一番のモチベーションがなくなった結果、転職してから様々なモヤモヤが生まれました。

公務員は、お金を使うルールがとても大変だなと感じたり、決裁や挨拶文などの在り方など、多々民間企業との仕事のギャップを感じたそうです。
加えて、公務員になって、テレビを見る目も変わりました。
公務員の不祥事や政府の対応など、同じ公務員がネガティヴに捉えられていることが多いことに気付いたそうです。

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その他、「国の対応が遅い」「市町村が対応しない」など、仕事を相手のせいにする人も比較的多く感じられました。
「どのように改善すれば良いのか?」という観点が、以前の組織に比べて意識が薄いのかなと感じることもあったそうです。
しかし、世の中には頑張っている公務員もたくさんいることを知り、「更にいろいろな取り組みを知りたい!」と思われました。
そんな時に、HOLGの加藤さんの本に出会い、地方公務員オンラインサロンに入ったそうです。

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そして、働く中で気付いた「公務員の良いところ」のお話がありました。
様々な人とフラットに接せられることや、世の中に取り上げてもらいやすいこと、全国異動がないことなどです。
牧野さんが特に心に残っていることは、居酒屋で感謝してもらえることも意外と多いことだそうです。

また、転職して一番驚いたことは、公務員同士が協力する風土です。
もっと「競合」の関係かなと思っていましたが「お互い高めあえるような組織でいいな!」と感じられたそうです。

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そして最後に、今感じていることのお話がありました。

地方公務員オンラインサロンを通じて、参加者の良いところを吸収したり、様々な人との繋がりを大切にしたいそうです。
特に、農家と繋がりたい人や農業体験をしたい方などは、牧野さんが紹介してくれるとのことでした。

更に、大阪でも農業をしたいと思える人が増えてほしいことです。
農業を取り組むハードルが高いのを、なんとか取り組みやすい体制を整えたいという熱い想いを持たれています。

私が所属する富田林市は、農業が主要な産業です。
しかし、私自身、まだまだ農業のことを知りません。
牧野さんとのリアルな対話を通じて、また農業のお話を聞けたらと思います。
ぜひみなさんも「大阪産の野菜」を、よろしくお願いします。

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立川市 小峰 大地さん

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次は、元々立川市に所属していた小峰さんです。

小峰さんは、大学を卒業してすぐの2010年4月に立川市へ入庁し、ごみ対策課へ配属となりました。
ここは、クレームを聞き続けて捌き続けるという部署で、月曜日の朝は、回線がパンクすることもあるほどだったそうです。
仕事内容も、ゴミのことや車に轢かれた動物の回収など、人によってはメンタルが厳しくなる環境でした。
しかし、現場に出ることも多く、小峰さんは割と楽しまれていました。

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次は、子育て推進課で児童扶養手当などの担当をしていました。
小峰さんはこの部署で、1日5件ほど離婚相談を受けることがあったらしく、「自分は結婚したい」という感情が7割くらいなくなったそうです。
しかし、やりがいも多く、良い経験が出来た部署とのことでした。

その次に学校給食課を経験して、2018年4月に市民課窓口サービスセンターへ異動となりました。
住民票や住基異動を行う部署ではありますが、立川市は「総合窓口サービスセンター」という市の出張所扱いとなっていたそうです。
簡単に言えば、国保や学校の手続きなど、全てまとめてワンストップのサービスをされていました。
専門の職員がそれぞれの窓口で行うことが一般的ですが、立川市の場合は、1人の職員が全てを行なっていたそうです。

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次に、実際に小峰さんが取り組んだことの紹介がありました。

まず、子育て推進課時代には、大きな業務改善をされています。
年間7,000件のデータを手打ちで作業していたものを、ベンダーからCSV出力する形に変更しました。
交渉を通じて、有償対応を無償対応に変えるなどを行い、年間10日ほどかかる仕事を、5分で出来るようにされました。

また、市民課時代には、証明書の誤交付を防ぐことやチェックを行う係長の負担を軽減するために、チェックリストを作成されました。
チェックリストを作成し報告する形に変更したことで、ミスが半減したり、係長の業務時間の削減に成功したそうです。
これはとても大きな成果だと、私は思います。

更に、市民課は、専門職員がいなくてもワンストップで対応しなければいけないという「スーパーマン方式」の窓口だったので、60ページほどのマニュアルも作成されました。
覚えることが多くて研修に時間がかかるため、それを簡素化するために行ったそうです。
小峰さんとしても、「ここは頑張ったところ」と自負されていました。

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そして最後に、11年の公務員生活で思い出深いことをお話してくれました。
その中で私が特に印象に残ったお話は、特別児童扶養手当のお話です。

ご主人さんが逃げて「お金がない」という相談があり、生活保護を案内するしかないような事案がありました。
少し様子がおかしいと思って話を聞いてみると、娘さんが重い病気があるような感じをして「特別児童扶養手当をしてみようか」となりました。
その結果、重い判定が出て、お金が降りて「生きていける」となりました。

半年後にわざわざお礼に来られた際に、「死のうと思っていたんですが、死ななくてよかったです。」と窓口で言われ、助けることができて嬉しかったという想いを持たれました。
その反面、知らないところで人が死んでいる可能性の恐ろしさも感じられたそうです。

これらの経験から、小峰さんは「助けを必要としている人に、助けが届いてほしい」という想いを持つようになりました。
「テクノロジーなら、現場を変えられるのではないか?」などを考えていたそうです。

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そこで、今回の新型コロナを期に、いろいろ考えられました。
新しく世の中が作り変えられていく現在は、リスクがあるし怖いとの感じています。
しかし、今以上に、市役所や自分を変えられるチャンスはないと思ったそうです。

その結果、小峰さんは、先月から株式会社グラファーに転職されました。
グラファーは、「Digital Goverment for the people」を掲げており、行政のフィールドをデジタルでよりよく変えるために、働き始めました。
実は、たまたまこの就活の過程で地方公務員オンラインサロンの存在を知り、参加したそうです。

富田林市もちょうど4月からグラファーさんを導入して、デジタルサービスを行うところでした。
もしかしたら今後、小峰さんと仕事で関わることがあるかもと考えると、とてもワクワクしています。
小峰さんのお話からは、とても良い気付きも多くありました。
またぜひ改めて、お話を一つずつお伺いしたいです。

旭川市 大島 透さん

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次は、旭川市の大島さんです。
大島さんは、旭川生まれ旭川育ちで、現在は政策調整課に所属されています。
平成16年度に入庁して、現在17年目です。

最初に、旭川市の紹介がありました。
旭川市は、人口34万人ほどの北海道2番目の都市です。
最低気温が日本記録の−41度、最高気温は36度となっており、夏と冬の気温差がとても大きいです。
そして、全国的にも有名な旭山動物園、多くあるスキー場、ラーメンが美味しいなど、様々な魅力がある街です。

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次に、仕事のお話です。

大島さんは高卒での入庁で、最初は市民税課に配属となりました。
特別徴収や税オンラインシステムを主な担当でした。
その他、国から地方への税源移譲や年金からの特別徴収開始を経験して、多くのクレームを受けたこともあったそうです。

ただし、市民税課の夏は忙しく無いので、英会話スクールに通ったり、ニュージーランドでホームステイしたり、タイ一人旅などで英語の修行もされていました。

次に、総務課へ異動となりました。
ここでは、文書担当や公印の管理、部の予算担当などを行っていました。
この時に「文書担当」ということもあり、職員向けの研修講師などもしていたのですが、なぜか管理者向けの文書の研修も行ったことがあるそうです。

他にも、2ヶ月だけ東川町に派遣されたこともありました。
写真甲子園」という写真部の全国大会があり、その業務に取り組まれていました。

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次は、子育て支援課へ異動しました。
ここでは主に、部の予算担当をしていました。
所属内に保健師さんなどがいたこともあり、事務職以外の職種との仕事を通じて、いろいろな経験を得た場だったそうです。

また、お出かけ応援サイトを構築もされました。
子どもを連れて出かけられる場所を調べるのが大変という声から、市内の業者に委託して作ったものです。
そしてこの頃に、千葉にある市町村アカデミーへ行き、全国の公務員との交流が始まったそうです。

次の異動では、北海道市長会へ派遣となりました。
ここでは、国、国会議員、北海道等への要望をしたり、分野ごとの研修会などを行いました。
様々な省庁や議員会館を回ったりもして、とても良い勉強になったそうです。

また、全国市長会の関係で、福島県の帰宅困難地域に訪問もされました。
ここで、実際に行ってみないとわからないこともあるということを、肌で感じられたそうです。

そして、現在の政策調整課へと異動しました。
現在は、推進計画や市長会関係、広域連携などの担当をしています。
特に、課題となっている「定住自立圏から連携中枢都市圏への移行」や「北海道新幹線旭川延伸に関すること」が大変だそうです。

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最後に、今後についてのお話でした。

子育てと仕事をどのように両立していくかということが、ずっと課題とのことでした。
仕事をやりたいけど、あまり遅く帰ることもできないという悩みを持ちながら、仕事をしているそうです。

次に、市役所外の方とネットワーク構築です。
今までは内部向けの付き合いが多かったので、地域や事業者、他自治体との繋がりを増やして、自身の見識を広めたいという想いでした。
これには、私も強く共感しました。

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そして最後に、自身の成長と後輩の育成を大切にしたいとのことでした。
これから40歳を迎えていくにあたり、後輩をどうやって育てていくかを考えていきたいそうです。

大島さんのお話を通じて、一つひとつの仕事に対して丁寧に向き合い、取り組まれていたんだなと素直に尊敬の心を抱きました。
このような形で繋がれた地方公務員オンラインサロンのご縁に感謝するとともに、これからの大島さんのご活躍を応援したいです。
また北海道へ行く際は、ぜひ大島さんに会いに行きたいです。

南相馬市 福島 勉さん

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最後は、南相馬市の福島さんです。

まずは、自己紹介でした。
歴史、Youtube、音楽、スポーツ、読書、アニメ、その他など、好奇心旺盛で、いろいろなことが好きだとわかりました。
特に、福島さんは、歴史が好きです。
地元の伝統文化をはじめとする様々な本も読まれています。

その他、地元の消防団や商工会に参加していたり、一般社団法人オムスビの理事もやられています。
一般社団法人オムスビでは、カフェの運営やイベントをされているそうです。

www.xn--kck4a0e4b.com

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次に、公務員生活のお話でした。
福島さんは、東日本大震災とともに、市役所生活が始まったそうです。
当時、最後の春休みで仙台市に行った時に、東日本大地震に被災されました。
就職について不安になったので、福島さんから南相馬市に電話したそうです。
その後、採用が1ヶ月伸びて、5月に南相馬市へ採用されました。

最初は、災害義援金などの受付を担当していましたが、7月に企画経営課へ配属となり、ふるさと納税の担当をしました。
その後、総務課市民活動支援係へ異動になり町内会担当をしたが、半年で総務課法務文書係へ異動しました。

そして、現在の商工労政課ロボット産業推進室への配属となっています。
今では、企業誘致やロボット関係をしています。ドローンを飛ばすための調整等やロボットの実証実験、SNSの運用をされています。

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次に、南相馬市がなぜロボットなのかのお話です。

東日本大震災が起きて、国のイノベ構想があります。
その柱の一つに「ロボット・ドローン」がありました。
当時は「災害時に対応できるロボットの研究・実験できる場所がない」という課題があったことから、その施設を南相馬市に作ることになったことが始まりです。
そこから、ロボットテストフィールドが出来ました。

そして、南相馬市として「ロボットのまち」としてやっていこうとなりました。
事業者が開発するだけでなく、小学校でドローン体験をするなど、まちぐるみでロボットの実証実験をしています。
例えば、教育現場でのロボットとの触れ合いや事業者の長期滞在・拠点整備などで雇用創出、ホテル宿泊による飲食などの消費喚起など、「ロボット」を通じて復興させるために、いろいろと動いています。

youtu.be

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最後に、南相馬市商工労政課公式SNSへのフォローのお願いがありました。
私もフォローしましたが、とてもユニークで面白く、しっかりとした情報発信をされているという印象です。
ぜひみなさんも一度見てみてください。

交流会 

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ウェルカムゲスト4名のお話の後に、約1時間の交流会を行いました。

今回もいつも通り、地方公務員オンラインサロンのベテラン勢と新しく入ってきた新規参加者が楽しく深く濃い交流している様子をみて、とても良かったです。
全国各地の地方公務員の横の繋がりが生まれていくことが本イベントの価値であり、地方公務員オンラインサロンの肝です。

また、地方公務員オンラインサロンでの繋がりは、他のオンラインコミュニティやオンラインイベントとは違う「特別感」のある繋がりだと私は感じています。
地方公務員同士の繋がりを通じて、これから益々楽しく充実した公務員生活を過ごす「きっかけ」になることを願います。

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まとめ

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今回は、「教えて!みんなの仕事!新規参加者歓迎交流会-Final-」(令和3年3月14日開催)について、ご報告しました。

最終回も約20名の参加で、とても楽しいイベントとなりました。
本企画は終了となりますが、これからも地方公務員オンラインサロンを通じて、皆さんで交流と学びを深めていけたらと思います。

地方公務員オンラインサロンは、「地方公務員として一歩成長したい!」「全国に仲間を作りたい!」と感じている人に、特にオススメします。
月額1,800円かかりますが、「毎月本を1冊買う」と考えればとても安いです。
参加者がどんどん増えている地方公務員オンラインサロンは、今注目のオンラインコミュニティです。
ぜひ現役地方公務員のみなさん、一緒に参加しましょう。

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