地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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【読書記録】『一発OK!誰もが納得!公務員の伝わる文章教室』

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2021年4月28日に、学陽書房から『一発OK!誰もが納得!公務員の伝わる文章教室』が出版されました。

本書は、公務員の仕事に欠かせない「文章力」を高めることができる1冊です。
若手公務員からベテラン公務員まで、幅広い世代の方が読むべき「伝わる力」を養うための必携本です。

「どうすれば、文章力を向上出来るのか?」
「文章が苦手だから、どうにかしたい!」

特に、このような想いを持つ公務員には、読んでほしいです。
行政のリアルな例文が多く使われており、本書自体がまさに「伝わる文章」で書かれているため、本を読むことが苦手な人でも理解しやすい内容となっています。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『一発OK!誰もが納得!公務員の伝わる文章教室』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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一発OK!誰もが納得!公務員の伝わる文章教室』(著者:工藤 勝己 氏)
2021年4月28日発売

工藤 勝己(くどう かつみ)
葛飾区都市整備部参事。1985年運輸省(現・国土交通省)入省、港湾施設地震防災に関する技術的研究に従事。その後、1989年葛飾区役所入庁。東京都庁派遣、特別区人事委員会事務局試験研究室主査、区画整理課長、道路建設課長、立石・鉄道立体担当課長、立石駅北街づくり担当課長を経て、2019年より現職。道路及び下水道施設の整備、橋梁の架替え、土地区画整理事業都市計画道路事業、連続立体交差事業、市街地再開発事業に携わる。また、特別区教員採用試験及び特別区管理職試験の問題作成・採点・面接委員、昇任試験の論文採点を務める。技術士(建設部門)、技術士(総合技術監理部門)、土地区画整理士

www.holg.jp

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:仕事を楽しむために文章を磨く
  • 第2章:わかりやすい文章を書く
  • 第3章:もっと伝わる文章を書く
  • 第4章:信頼される文章を書く
  • 第5章:効果的な文章を書く
  • 第6章:文章を吟味し、推敲する

本書は、「公務員の文章」に特化した内容が、様々な例文を使いながらわかりやすくまとめられた1冊です。
本の帯でも書いている通り、まさに「誤解を招く文章から信頼される文章」へ、多くの公務員を導くスキルアップ本となるでしょう。

著者の工藤さんは、国・都・区という3つのステージで文章を書き続けてきた方です。
今までの経験値を、「伝わる文章」として、本書内でとてもわかりやすく解説しています。

本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「公務員人生にやりがいを感じるためのスキルが身につく1冊になる!」でした。
そして、誰のための文章か、そして、何のための文章かを改めて考えることもできました。

  1. 若手から管理職まで世代・役職を超えて役立つ
  2. どんな文章・資料にも活かせる文章作法が身につく
  3. 行政のリアルな例文だから理解しやすい

著者である工藤さんは、本書の特徴を、このように述べています。
また、伝わる文章の実践術だけではなく、「なぜ文章力を磨くことが必要か?」などの文章に対するマインドセットもわかりやすく書かれています。

そのため、文章力を伸ばすことを通じて、仕事に対する姿勢ややりがいも変わるかもしれません。
ぜひ一人でも多くの公務員に、私も読んでもらいたいです。

私が特に本書で読んでもらいたい3つの内容!

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本書は、「伝わる文章」について、実践術と考え方がとてもわかりやすくまとまった1冊でした。
今回は本書の中でも、私が特に読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。

仕事を楽しむために文章を磨く!

まずは、仕事を楽しむために文章を磨くことです。
主に、本書の第1章に書かれている内容です。

公務員の仕事は、多岐にわたります。
しかし、どの仕事でも共通して必要なスキルが、「文章力」です。
仕事で成果を上げたり楽しむためにも、わかりやすい伝わる文章を書く能力は欠かせません。
工藤さんは、36年間の公務員人生を通じて、以下のように述べています。

文章が書けない人は損をしている

公務員の仕事における文章力は、文章を書ける人が仕事の成果に繋がると言っても過言ではないほど、大切なものです。
そのため、文章を磨くことで、様々なメリットを受けることがあります。

本書では、これらの内容がとても丁寧に書かれています。
単純に「書く」ための実践術だけではなく、このように「なぜ書くスキルが大切なのか?」の問いに対する答えもまとめられています。
まずは、この第1章を読み込んで、改めて「何のために書くスキルを伸ばすのか?」を再認識してみてください。

行政のリアルな例文!

次に、行政のリアルな例文です。

本書全体を通じて、行政の様々なリアルな例文が載っています。
そして例文は、「悪いパターン」と「良いパターン」に分けて、視覚的に比較できるように書かれています。
そのため、この例文を読み比べるだけでも、「このように直せばいいんだ!」ということが直感的に理解できるため、かなりの文章力向上を見込むことができます。

私がおススメする本書の読み方は、ページ内にある行政のリアルな例文だけを最後まで読み進め、まずは、視覚的に漠然と違いを認識します。
その後に、ページ内の文章を最初からきちんと読むことで、より深く理解することができます。
この方法なら、本を読むことが苦手な人でも、スラスラと読み進めることができると思います。
肝となる伝わる文章の実践術を、しっかりと身につけましょう。

naya0708.hatenablog.com

添削癖をつける!

最後に、添削癖をつけることです。
この内容は、本書の第6章内に書かれています。

添削とは、他人が書いた文章を疑いながらチェックすることです。
この添削スキルこそが、文章力アップに一番近道だと私は考えています。

添削力を上げることで、文章の不適切な表現や読みやすくするための細かいポイントが、どんどん見えてきます。
文章の中にある「違和感」を見つけることで、更に伝わる文章へと繋げていくことができるのです。
つまり、自分の書く文章自身の違和感を感じるきっかけにもなるため、文章力の向上に繋がります。

私は、自分の文章を客観的に見るために、同様のトレーニングを欠かさず行っています。
特に、文章を声に出して読むことで、より違和感を探しやすくなるでしょう。
最初は苦労するかもしれませんが、みなさんも添削スキルを伸ばしてみませんか?

まとめ

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今回は、『一発OK!誰もが納得!公務員の伝わる文章教室』の感想について、ご紹介しました。

公務員は、必要な情報を全て伝えようとするが故に、とてもわかりにくい文章になることが多いです。
そのため、誰もが「文章を上手く書けない」と思ってしまい、文章に対して向き合うことを避けてしまっているようにも感じます。
そのまま出世してしまうと、情報を受け取る住民に大きな影響を与えてしまう可能性すらあるのが、文章です。

しかし、苦手意識を苦手意識から脱却させてくれるのが、本書です。
伝わる文章を通じて、説得力や信頼感のある情報発信へと繋げることが出来るようになります。
そして、公務員の仕事に対するやりがいやモチベーションにも繋がるでしょう。

私自身も文章力を向上させることで、市民の方から感謝の言葉をいただく機会がありました。
本当に些細なことですが、しっかり伝わりやすい文章で発信するだけです。
文章力を高めたい若手公務員から管理職世代のベテラン公務員までの全ての公務員に、ぜひ読んでもらいたい1冊です。

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