地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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【読書記録】『本気で、地域を変える 地域づくり3.0の発想とマネジメント』

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2021年2月10日に、晃洋書房から『本気で、地域を変える 地域づくり3.0の発想とマネジメント』が出版されました。

本書は、「地域づくり」をキーワードに地域の魅力を最大限に引き出すための新たな資源整理のフレームを提示し、実践的な「地域づくり」を提案する1冊です。
地域の変え方や資源の可視化、地域事例、マインドセットなど、私たち地方公務員にとって、これからの「地域づくり」を考える貴重な実践書となるでしょう。
私も本書を読み終えて、早速実践してみたいことがいくつか生まれました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『本気で、地域を変える 地域づくり3.0の発想とマネジメント』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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本気で、地域を変える 地域づくり3.0の発想とマネジメント』(著者:岩崎 達也 氏・高田 朝子 氏)
2021年2月10日発売

岩崎 達也(いわさき たつや)
法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程単位取得退学、修士経営学)。現在、関東学院大学経営学部教授、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師。博報堂にてサントリーJRAカネボウ化粧品などの広告制作、日本テレビにて宣伝部長、編成局エグゼクティブディレクターなどを歴任。

高田 朝子(たかだ あさこ)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程修了、博士(経営学)。現在、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授。モルガン・スタンレー証券会社勤務を経て、Thunderbird国際経営大学院(修士)、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)、博士課程修了、博士(経営学)。

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:地域をどのように変えるのか
  • 第2章:地域資源と観光資源を可視化する
  • 第3章:地域ブランドをつくる
  • 第4章:地域事例から
  • 第5章:組織行動から見た「人を動かす」リーダーの心得
  • 第6章:マインドセットを変える

本書は、タイトルの通り「本気で、地域を変える」ための実践書です。
「地域」をキーワードとした様々な事例が載っている本は多数出版されていますが、本書は、事例だけでなくフレームを用いた実践方法も書かれており、とてもわかりやすくコンパクトにまとめられています。

また、第5章と第6章では、リーダーの心得やマインドセットのことも述べられており、本気で地域を変えるための心の在り方や考え方を知ることもできます。
私たち地方公務員の日頃の仕事にも活きる内容も多くあり、これからの「地域づくり」のために欠かせない1冊となるでしょう。

本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「地域づくりの根幹を学び考える時間になった」でした。

「地域づくり1.0」から「地域づくり3.0」までの振り返りと本質的な変化・状況が、第1章の中で詳しく簡潔に書かれていました。
そして第2章以降で、これからの「地域づくり」のために実践すべきことがわかりやすくまとめられていました。

第3章のタイトルにもある「地域ブランドをつくる」は言葉で簡単に言えますが、現場で実践することはかなり難しいです。
しかし、本書の内容を一つずつ整理しながら実践することで、「地域のブランドは作れるのではないか?」と思うようになりました。
岡祐輔さんの『スーパー公務員直伝! 糸島発! 公務員のマーケティング力』と合わせて読むことで、より実現性が高くなりそうです。

「地域づくり」は、一人で実践できるものではありません。
本書で学んだことや気付いたことを仲間と共有して、私も一歩ずつ動き出したいと思います。
ぜひ一人でも多くの地方公務員に、本書を読んでもらいたいです。

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私が本書で特に参考になった3つのこと!

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本書は、「地域づくり」の実践について、とてもわかりやすくまとめられた1冊でした。
ここでは、私が本書で特に参考になった3つのことについて、ご紹介します。

地域づくり3.0

まずは、「地域づくり3.0」です。

この内容は、本書の第1章-1に書かれているものです。
「地域づくり」の本質について、基礎から考えることができました。
そして「地域づくり」は、今と昔では形が大きく異なっていることもよくわかりました。

  • 地域づくり1.0:主役は行政
  • 地域づくり2.0:主役は住民と行政の半々
  • 地域づくり3.0:主役は地域とそこにいる住民や何かをしようという意思を持っている人々

私も「これからの地域づくり」というテーマで同様のお話をさせてもらうことが多いのですが、本書を通じて、より深く自分の中に落とし込むことができました。

時代が形を変えながら流れていくように、「地域づくり」の在り方もこれから様々な形に変わりながら流れていくと、私たちは認識する必要があります。
これからの「地域づくり3.0」を考える良いお話でした。

地域でどうやって儲けるかではなくて、地域がどのようにして儲けることができるか、地域が自分の力で経済活動を活性化させるためにはどう自らを変えていくのか。
(引用:本書P.4、第1章-1「地域づくり3.0」より抜粋)

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地域を資源フレームで概観する

次は、「地域を資源フレームで概観する」です。

この内容は、本書の第2章-3に書かれているものです。
ここで紹介されているフレームを活用することで、地域の資源や魅力をわかりやすく可視化することができるでしょう。

特に私が参考になった内容は、「地域の負債を書き出すこと」と「地域資源の分類方法」です。
地域の魅力だけでなく地域課題も見つめ直すことで、どのようにして地域課題を地域の魅力に変えていけば良いかが見えてくるかもしれません。
そのためにも、本書に書かれている地域資源の分類を参考にして、改めて「資源」を見つめ直したいと感じました。

自分の好きな街の「地域の魅力」を言葉では聞くかもしれませんが、視覚的に書き出して概観することはなかなかないと思います。
ぜひみなさんも、本書を参考に実践してみてください。

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地域のブランドストーリーの作成

次は、「地域のブランドストーリーの作成」です。

この内容は、本書の第3章-5に書かれているものです。
「地域のブランドって、どのようにして作れば良いのか?」がよくわかるお話でした。

私が感じたキーポイントは、「なぜ人は、その時、そこに行くのか」というお話でした。
地域のブランドを作る側の視点ではなく、実際に地域へ足を運ぶ人たちの視点になることがとても大切だというものです。

また、個人がメディアにもなれる時代でもあり、いかにして「ファン」になってもらうかも重要です。
本書では、『ファンベース』(著者:佐藤尚之)のお話も交えながら、以下のようにお話されています。

やはり、「最近あの町、元気だよね」、とか「最近テレビでよく見るよね」というメジャー感は重要で人の目を向けさせる。しかし、それを行動ベースに持っていくには、今そこに行くためのターゲットを絞った施策が必要である。
(引用:本書P.60、第3章-5「地域のブランドストーリーの作成」より抜粋)

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まとめ

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今回は、『本気で、地域を変える 地域づくり3.0の発想とマネジメント』の感想について、ご紹介しました。

本書は、実践的な「地域づくり」を考えて行動に移すことができる1冊でした。
使いやすいフレームや事例紹介、そして、リーダーの心得やマインドセットなど、普段の仕事でも実用的なものがコンパクトにまとめられていたので、非常に読みやすかったです。

「地域をどうにかしたい!」
「地域で何かアクションを起こしたい!」

このような想いを持っている地方公務員は、全国各地に多くいると思います。
まずは、本書を手に取っていただき、一つの地域づくりの実践書として読んでみてほしいです。
もしかしたら、あなたが「地域づくり」へ踏み出す一歩目のきっかけになるかもしれません。

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