地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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地方公務員オンラインサロン\セミナーレポート/『副市長の思考法-副市長の役割と行政経営の可能性』

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令和3年5月13日、地方公務員オンラインサロンにて、前つくば市副市長の毛塚幹人さんによるオンラインセミナー『副市長の思考法-副市長の役割と行政経営の可能性』が開催されました。

地方公務員限定のオンラインサロン「地方公務員オンラインサロン」では、月に2、3回ほどのペースで、様々なジャンルでご活躍されている方のオンラインセミナーが開催されています。
つくば市副市長の毛塚幹人さんによるオンラインセミナーでは、「副市長」の考え方や役割、接し方などのお話を聞くことができました。
管理職以外の地方公務員は、「副市長」となかなか接することはありません。
そのため、私にとっても「副市長」の存在を改めて強く意識するきっかけにもなりました。

では、どのような内容をお話だったのでしょうか?
今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『副市長の思考法-副市長の役割と行政経営の可能性』について、ご紹介します。

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副首長は、自治体全体を支えるキーマン!

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毛塚 幹人(けづか みきと)
つくば市副市長。東京大学法学部卒業後、2013年に財務省入省。国際局国際機構課G20IMF担当、主税局総務課等を経て、つくば市の副市長を2017年4月から2021年3月までの4年間務める。Forbes JAPAN誌「世界を変える30歳未満の30人」、世界経済フォーラム「グローバルシェイパー」に選出。1991年2月生。栃木県宇都宮市出身。

forbesjapan.com

Forbes JAPAN誌「世界を変える30歳未満の30人」などに選出され、3月末につくば市の副市長をご退任された毛塚幹人さんによる「副市長の思考法」を知るオンラインセミナー。

副市長は、私たち自治体職員にとって身近な存在であり、実は自治体全体を支えるキーマンでもあります。
今回のオンラインセミナーは、知っているようで知らない「副市長の頭の中」を学べた時間でした。

セミナー全体の流れ

・副市長のバックグラウンド
・副市長の役割
・副市長への期待
・副市長のプレッシャー
・副市長との向き合い方
つくば市での取り組み紹介

みなさんは、そもそも副首長がどのような人かご存知でしょうか?

副首長は、大半が役所の生え抜きや国・都道府県のOB・出向です。
近年では、外部人材の指名や公募などによる選任も増えています。
毛塚さんは「外部人材」として、つくば市の副市長に着任されました。

しかし副首長は、いくら首長や住民の支持があったとしても、副首長になるためには議会の承認が必要です。
副首長になったとしても、あらゆることが地方自治法で決められています。
ぜひ一度、地方自治法の副首長に関する条項を読んでみてください。

elaws.e-gov.go.jp

期待やプレッシャーは、ほとんど対外的に言語化されていない!

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副首長の役割は、主に組織経営や対外的な調整などが中心となりますが、首長と重複することも多々あります。
しかし、副首長は、事務方のトップとして組織全体の俯瞰をしながら首長と組織の架け橋や調整を行う重要な存在です。
そのため、似たような役割ではありますが、立ち位置としては大きく異なります。

更に、副首長への期待やプレッシャーは、ほとんど対外的に言語化されていません。
私が在籍する富田林市の副市長においても、言語化されたものを聞いたことがありません。
しかし、毛塚さんは、COO型副市長「市長のビジョンを市政で実現するCOO」と公言して働いていました。

また、私が印象に残ったお話は、首長や組織、対外的な関係や自己実現の葛藤などの様々なプレッシャーを抱えていることです。
そして、毛塚さんが言うには、私たち職員にとって「副首長のプレッシャー」こそが、副首長との連携の要点となるそうです。
これは、一般職員と管理職職員の関係性にも通じるところがあり、毛塚さんによる「副首長との向き合い方」のお話は、一人の職員として、とても勉強になるものでした。

つくば市での4年間の取り組み! 

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本オンラインセミナーの後半では、つくば市の課題や毛塚さんの4年間での取り組みのお話を聞くことができました。
市長が掲げていたビジョンを具現化することが、毛塚さんの役割でした。

「世界のあしたが見えるまち。TSUKUBA。」

100日間でしっかりと期待に応えるための枠組み・コミュニティ・工程表づくりや「実証実験ベース」の官民連携の仕組みづくり、その他、人材育成を意識した経営改革、ガバメント・クラウドファンディングなどの財政改革、そして、広聴強化やSNS積極活用の広報・広聴改革など、幅広い分野で「コミュニケーション」と「仕組み化」を軸に動かれていました。
簡単そうで難しい「コミュニケーション」と「仕組み化」を実践した毛塚さんのお話は、とても学ぶことが多かったです。

この場では紹介しきれないほど多彩な内容をお聞きし、「対話」の重要性を教えてもらった貴重な時間でした。

naya0708.hatenablog.com

誰でも実践できるプレッシャーとの向き合い方!

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今回、毛塚さんから「副市長の思考」をテーマとして様々なお話を聞くことができました。
しかし、このような「副市長の思考」に関するお話は、部長級や課長級以外の一般職員の場合、直接触れることはほとんどありません。
そのため、私たち一般職員にとっては、とても実務的で有意義な時間となりました。

副首長も様々なプレッシャーを抱え、また、プレッシャーを通じた連携の可能性について知ることが出来たのは、これからの地方公務員生活の中で一つの大きな財産となるでしょう。
副首長の頭の中を因数分解することで、私たちがどのように副市長と接すべきか、どのような内容を話せば味方になってくれるのかを理解することができました。

特に、プレッシャーとの向き合い方に関するお話は、全ての地方公務員に通ずるものがありました。
ご紹介いただいた内容の一部は、以下のようなものです。

  • 自分の上司の更に上の上司の頭の中を再現すること
  • 課長の電話に聞き耳をたてて同じ資料を見たりすること
  • SNSでどのようなものをフォローしているか、どのような本を読んでいるかなどを知ること
  • 自分の思考をまとめる時間を作るために予定を詰めすぎないこと など

これらを私たち一般職員も実践することで、自治体全体のアップデートにも繋がるのではないでしょうか。
上記のお話も含めたつくば市で実現してきた事例の裏側や想いのお話では、これからの時代の仕事の進め方のヒントをいただくこともできました。
ぜひみなさんにも本セミナーのアーカイブを視聴していただき、毛塚さんの実践術を知ってもらいたいと思います。

まとめ 

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今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『副市長の思考法-副市長の役割と行政経営の可能性』について、ご紹介しました。

毛塚さんの実践的な副首長の思考と熱い想いを聞くことができました。
本オンラインセミナーを通じて副市長に対する接し方や考え方などを学んだので、明日からの仕事で少しずつ実践していきたいと思います。

また、オンラインセミナー後の交流会でも、少人数グループの中で毛塚さんとお話することができました。
毛塚さんは「都市経営の可能性」を考えており、日本の都市経営能力を高めていきたいそうです。
今までは何かの「プロ」だった人が、首長や副首長になった瞬間に「アマチュア」になることを、特に毛塚さんは懸念されていました。
そこで現在、経営面での底上げや首長・副首長になる人のサポートも始めているそうです。 

このように身近にお話を聞くことができるのは、地方公務員オンラインサロンだからこそ実現するものだと、私は感じました。
明日からのモチベーションや業務の改善に繋げるだけでなく、登壇者との近い距離の交流も含めて多くの人に地方公務員オンラインサロンのオンラインセミナーへの参加をおすすめします。

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