地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『地方公務員の新しいキャリアデザイン〜ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフのブレンド〜』

サムネイル画像

2021年8月2日に、実務教育出版から『地方公務員の新しいキャリアデザイン〜ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフのブレンド〜』が出版されました。

本書は、若手地方公務員をメインターゲットに、「キャリア」と「働き方」について書かれた1冊です。
地方公務員の常識が変わる「変化」の時代を生き抜き、地方公務員として更に大きく飛躍するためのヒントがたくさん詰まっています。
そのため、世代を問わず、多くの地方公務員にとって有意義な1冊でしょう。

私自身、一人の若手地方公務員として、これからの時代のキャリア形成にまだまだ悩むことがあります。
しかし、本書を通じて、どこか私の心のモヤモヤが晴れていくような気持ちになりました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『地方公務員の新しいキャリアデザイン〜ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフのブレンド〜』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

f:id:naya0708:20210809105850j:image

地方公務員の新しいキャリアデザイン〜ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフのブレンド〜』(著者:小紫 雅史 氏)
2021年8月2日発売

小紫 雅史(こむらさき まさし)
奈良県生駒市長。1974年生まれ、兵庫県出身。1997年一橋大学法学部卒業。1997年環境庁(現環境省)入庁。NPO法人プロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る 若手の会)創設メンバーで、元副代表理事。2011年8月、全国公募により生駒市副市長に就任。2015年4月、生駒市長に就任(2021年7月現在2期目)。「自治体3.0」を提唱し、自らまちに飛び出して実践するとともに、これからの自治体のあり方や公務員の役割について、積極的に情報を発信している。著書に、『公務員面接を勝ち抜く力』(実務教育出版)、『10年で激変する!「公務員の未来」予想図』『市民と行政がタッグを組む! 生駒市発!「自治体3.0」のまちづくり』(いずれも学陽書房)など。

jitsumu.hondana.jp

www.holg.jp

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 序章:新型コロナウイルス感染症がもたらした社会変化と地域への影響
  • 第1章:求む!ミライを創る公務員
  • 第2章:ピンチからの“超回復”を実現できる自治体とは
  • 第3章:公務員3.0時代――自治体職員が身につけておきたい視点と力
  • 第4章:ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフの視点でキャリアデザインしよう

本書は、若手地方公務員をメインターゲットに、「キャリア」と「働き方」について書かれた1冊です。

前半では、新型コロナウイルス感染症などの社会変化による自治体や公務員を取り巻く環境と自治体の向き合い方について、生駒市の優良事例を軸に丁寧に書かれています。
そして、後半では、公務員一人ひとりが今後必要なキャリアデザインの考え方や実践方法を、仕事や仕事以外の観点から細かく整理されています。

これからの時代は、組織としても個人としても、「変化」と向き合わなければなりません。
その時に、「どのように考えて行動するべきか?」を導く1冊となるでしょう。
特に、これからのキャリアに悩む若手地方公務員には手に取ってもらいたいと、私は強く重みます。

本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「私と同世代(20歳代後半・30代歳前半)には、とても心に響くものが大きいのではないか?」でした。

最近、地方公務員としてのモチベーションを保つのに苦労したり、思うようなキャリアを描けずに悩む若手地方公務員から、相談に乗る機会が増えました。
新型コロナウイルス感染症の影響も大きくあると思いますが、いずれの若手地方公務員も、共通して「先が見えない」と話をしています。

しかし、本書では、これからの地方公務員のキャリアデザインについて、考え方や実践方法が的確に述べられています。
そのため、悩める若手地方公務員の一歩を支える1冊になります。
また、若手地方公務員が「地方公務員」として働くことに対して、やりがいや楽しさを覚えるきっかけにもなり得るでしょう。

これからの自治体を築いていくのは、私たち若手地方公務員世代です。
本書に書かれている自分に活かせそうな考え方や実践方法を積極的に取り入れ、自治体の未来を共に描いてみましょう。

naya0708.hatenablog.com

本書で特に読んでほしい3つの内容!

ポイント画像

本書は、これからの時代の「キャリア」と「働き方」に対する考え方や実践方法ついて、とても丁寧にしっかりとまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に読んでほしい3つの内容について、ご紹介します。

ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフの4つの視点をブランドする!

まずは、ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフの4つの視点をブランドすることです。
この内容は、「第4章ー1」で書かれていました。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉は、一般的に浸透しています。
しかし、地域との関わりや自己の時間の意味が大きくなる現代においては、「コミュニティ」と「セルフ」を加えた4つの要素を意識して、効果的に組み合わせることが重要です。

  • 仕事(ワーク)
  • 家庭(ライフ)
  • 地域活動(コミュニティ)
  • 自己実現(セルフ)

特に「セルフ」は、本書の肝でもあると私は感じました。
「ワーク・ライフ・コミュニティ」をより円滑に進めるためでなく、終身雇用が保障されないこれからの時代において、自分のキャリアをデザインし、自分でプロデュースする必要があるためです。

私自身、セルフプロデュースを強く意識して活動しているのですが、一つの大きなコツは「積極的なアウトプット」だと感じています。
自分のプロデュースが出来ている人は、共通してアウトプットが上手な印象があります。
まずは簡単に出来ることから、あなたもアウトプットを始めてみませんか?

naya0708.hatenablog.com

4つの変革精神!

次は、4つの変革精神です。
この内容は、「第3章ー5〜8」で書かれていました。

  • リーダーシップを習得する
  • 課題設定力で問題の本質を突く
  • 前例にとらわれない柔らかな発想力を備える
  • 発想やアイデアを形にして実施する実行力

小紫市長は、「激動する現代社会において、変革を起こさない現状維持の自治体職員は社会から取り残されてしまう」と述べています。
そのためには、行動を起こし続けることが大切だと言えるでしょう。

新型コロナウイルス感染症や異常気象だけでなく、今後は更に予期せぬ出来事が社会全体に起きるかもしれません。
その時のピンチやリスクをチャンスに転換して、「変化」を通じて「進化」を目指すことが重要です。

本書で紹介されている「4つの変革精神」は、これからの自治体職員にとって必携スキルです。
ぜひみなさんも、本書を通じて学んでみてください。

naya0708.hatenablog.com

変化を待つのではなく、変化を自分で起こさなければいけない!

最後は、変化を待つのではなく、変化を自分で起こさなければいけないことです。
この内容は、「おわりに」で書かれていました。

本書では、変化に対応するだけでなく、変化をチャンスに変えようと説いてきましたが、さらに踏み込んで言えば、変化を待つのではなく、変化を自分で起こさなければいけないのです。そして、変化を求める人のほうが少ないのが世の常ですから、当然出る杭は打たれます。それでも何度も出ていくことが大切です。
(引用:本書P.253「おわりに」より抜粋)

この文章は、多くの地方公務員の背中を押すものだと思います。
一般的には「出る杭」になるのを嫌がる人は多いと思いますが、飛び出し続けることで応援してくれる人も現れます。

私は、最後のこの文章には、とても強い共感を抱きました。
実際に行動するとなると簡単なことではありませんが、勇気を持って自ら動く大切さを改めて教えてもらうことができました。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、『地方公務員の新しいキャリアデザイン〜ワーク、ライフ、コミュニティ、セルフのブレンド〜』の感想について、ご紹介しました。

本書は、若手地方公務員をターゲットに、「キャリア」と「働き方」について書かれた1冊でした。
しかし、若手地方公務員に限らず、中堅・ベテラン地方公務員にとっても、これからの自治体などを考えて行動するために、非常に読み応えのある内容となっています。
そのため、幅広い世代で読んでもらいたいと私は感じました。

本記事では書き切れないことも多くありましたが、少しでも本書の魅力が伝わり、より多くの地方公務員の手に取っていただくきっかけになれば幸いです。
私も改めて熟読し、これからの地方公務員キャリアをデザインしていく中で、参考にしていきたいと思います。

books.rakuten.co.jp

naya0708.hatenablog.com