地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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高齢者への情報の届け方とは?私が実践している10の発信方法!

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みなさんの自治体では、高齢者に対して、どのように情報を届ける工夫をしていますか?

高齢者への情報発信は、明確な正解がありません。
その理由は、一人ひとりの状況は等しく同じではないためです。
情報発信の工夫は高齢者だけに限った話ではありませんが、高齢者に対しては、特に強く意識した情報発信をする必要があると、私は感じています。

私はここ数年の間、様々な事業を展開する中で、高齢者への情報発信について考える機会が多々ありました。
その中で、実際にいくつかの実践を行い、比較的効果があると感じたことがありました。

では、それはどのような方法なのでしょうか?
今回は、高齢者への情報の届け方として、私が実践している10の発信方法について、ご紹介します。

高齢者への情報発信を行う前に考えておきたいこと!

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高齢者に対して情報発信をする時には、事前に考えておきたいことがいくつかあります。
まずは、何をどのように考えておけば良いかを確認します。

高齢者が使っている媒体を考える!

まずは、高齢者が使っている媒体を考えることです。

相手が使っている媒体を考えて情報発信することは、どの年齢層でも同じです。
相手の目線に立って情報発信を考えることは、情報発信の基本とも言えるでしょう。

例えば、「あの人なら、この方法で情報を得ている。」など、具体的なペルソナ設定をしながら考えてみると良いかもしれません。
いきなりの実践が難しい場合は、まず、ご自身に近い身内などを思い浮かべてみてください。

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デザインを意識する!

次は、デザインを意識することです。

高齢者をターゲットにした情報発信の場合は、デザインにいくつかの工夫が必要となります。
発信する情報によって必要な工夫は様々ですが、以下の内容は、どの場合でも共通するものと言えるでしょう。

  • フォントの大きさをいつもより大きくする!
  • 一目でわかるデザインにする!

特に、フォントサイズが小さい場合は、ほとんど見られない情報になる可能性もあります。
情報は、見てもらえないことには、何も始まりません。
そのため、高齢者に受け取ってもらうためのデザインを、意識的に工夫してみましょう。

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「伝える」で満足せず、「伝わる」を追求する!

最後は、「伝える」で満足せず、「伝わる」を追求することです。

情報発信は、自治体から一方的に伝えるだけでは意味がありません。
最終的に、その情報を高齢者に届けることで「どのような行動変容を起こしてほしいか?」を考えることが重要です。

行動変容を起こすための具体的な考え方としては、「このような動きをしてほしい」という情報発信のゴールイメージを持つことから始まります。
そして、「どのようにすれば、このように動くのか?」を追求することで、情報発信の方法が導かれるでしょう。
情報を発信して満足するのではなく、情報発信による変化まで考えてみてください。

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私が考える高齢者への情報発信10の方法論!

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では、私が考える高齢者への情報発信の10の方法論をご紹介します。
実は、ここで紹介する内容は、当たり前で簡単に行えるものばかりです。
今、自分に何が出来ていて、何が出来ていないかを確認しながら、高齢者に対する情報発信方法を整理してみてください。

広報誌

まずは、広報誌です。

広報誌は、一般的に「ほとんど読まれていない」と思われています。
しかし、高齢者に関して言えば、しっかりと読む人が若者世代よりも多いと言われています。
実際に読まれているかを確認することは難しいですが、ほとんど全世帯へ配布される自治体からの公式のお知らせでもあるため、使わない手はないでしょう。

広報誌活用のポイントは、なんでもかんでも掲載しないことです。
広報誌は、ただでさえ情報量が多いため、全部を頭に残してもらうことは困難です。
そのため、本当に届けたい必要最低限の情報を、少しでもわかりやすく掲載することだけを意識してみてください。

町会の回覧

次は、町会の回覧です。

町会の回覧は、町会に加入している世帯に対して、直接情報を届けることができます。
そのため、強い情報伝達効果に期待することができるでしょう。

しかし、町会の回覧には、デメリットがあります。
回覧が最後まで回り切るまでに、かなりの時間を要することです。
つまり、情報の即時性がほとんどありません。
そのため、いち早くお知らせしたい情報発信には、向いていない方法と言えるでしょう。

チラシ・ポスター

次は、チラシ・ポスターです。

チラシ・ポスターは、高齢者に対しての伝達効果が高いと言われています。
そして、その効果を高めるための大切なポイントは、掲示する場所を考えることです。
高齢者がいつも使う場所を深く考えてみましょう。
例えば、以下のような場所が考えられます。

  • スーパーやドラッグストアなどの日常生活で必要な買い物をする場所
  • バスやタクシーなどの公共交通機関
  • 病院や介護施設、老人が集まる集会所
  • まちの掲示板など

イベント会場での啓発

次は、イベント会場での啓発です。

イベント会場で来訪者に対して直接啓発活動をすることも、非常に高い効果があります。
情報を届けたい相手に対して、直接情報を届けてみてください。

しかし、イベント会場での啓発におけるデメリットがあります。
それは、大人数への情報発信が見込めず、限定的な情報発信となってしまうことです。
イベント会場に訪れる人、また、その場で声をかけることができる人には、限界があります。
そのため、少人数であったとしても、確実に情報を届けたい場合などに実践すると良いでしょう。

自治体ホームページ

次は、自治体ホームページです。

近年の情報化社会において、インターネットを使える高齢者は増えました。
検索エンジンを活用した情報収集能力も高くなっているため、高齢者への情報発信に対してもホームページへの情報掲載は有効なものとなっているでしょう。

しかし、自治体のホームページは、情報量がとても多いです。
高齢者がインターネットに慣れていたとしても、自治体のホームページにおける深い階層の検索はまだまだ難しいものです。
そのため、ホームページへの情報の掲載方法は、意識的にわかりやすい工夫が必要と言えるでしょう。

SNS

次は、SNSです。

SNSは、高齢者のほとんどが利用をしていません。
仮に利用をしていたとしても、ほとんどの場合は、日常的に活用されているものではないでしょう。

しかし、新型コロナウイルスのワクチン接種などにより、自治体によっては、LINEを使い始めた高齢者が急増しているかもしれません。
そのため、LINEでの情報発信で高い効果がでる自治体もあるでしょう。

音声での案内

次は、音声での案内です。

目で情報が伝わらない場合は、音を活用した情報発信を実践してみてください。
例えば、スーパーなどの商業施設に依頼して館内アナウンスなどの協力をお願いすることや、自治体の広報車で街中を走り回る方法などです。

音声で案内するポイントは、高齢者にも聞き取れるゆっくりとしたスピードで、短文のワンメッセージで話すことです。
もし複数のメッセージを詰め込んでしまうと、本当に伝えたい内容が伝わりにくくなってしまうため、極力避けるようにしましょう。

マスメディア

次は、マスメディアの活用です。

マスメディアの活用は、確実にできるものではありません。
しかし、テレビや新聞で取り上げてもらえる可能性があるのであれば、高齢者にとって、より届く情報となるでしょう。
そのために、積極的なプレスリリースの活用も検討してみてください。

また、情報発信に対する予算があるのであれば、新聞広告なども効果的かもしれません。
この時は、デザインやメッセージがとても重要になるので、意識してみてください。

個別郵送

次は、個別郵送です。

高齢者への情報発信に関して、おそらく個別郵送に勝るものはないでしょう。
直接、高齢者個人に対して情報を届けることができるのであれば、かなりの強みです。

個別郵送で一つだけ懸念すべきことは、郵送費用がかかることです。
郵便担当部署がとりまとめて発送するとしても、そこには郵送費用が生じています。
そのため、高齢者に対して個別に郵送する場合は、郵送費用に対する情報発信の効果を検証する必要もあるでしょう。

口コミ

最後は、口コミです。

高齢者にとって、口コミはかなり強い効果があります。
ご近所さんや買い物途中などでの立ち話は、高齢者にとって貴重な場です。
その場で話題に出してもらうことができれば、一気に情報は拡散するでしょう。

この方法で意識したいポイントは、口コミ効果が起きるような発信方法を考えることです。
例えば、高齢者にとって話題性のあるメッセージを出すことや、子世代から親世代へ共有してもらう方法などが考えられます。
簡単そうに聞こえてとても難しいことですが、挑戦する価値はあるでしょう。

まとめ

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今回は、高齢者への情報の届け方として、私が実践している10の発信方法について、ご紹介しました。

冒頭でもご紹介しましたが、高齢者への情報発信は、明確な正解があるものではありません。
また、地域の規模感や性格によって、情報の届き方が異なる場合もあります。

しかし、情報発信の本質は、きちんと相手の立場に立って考え、情報が「伝わる」ことにあります。
そのため、高齢者という括りでお話をする必要もないのですが、高齢者に対する情報発信は「アナログ媒体」が軸となることは確かであるため、その方法論と考え方をご紹介させてもらいました。

みなさんも、本記事を一つの参考に、高齢者への情報発信について考えてみてはいかがでしょうか?

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