2021年11月15日に、学芸出版社から『飛び出す!公務員 時代を切り拓く98人の実践』が出版されました。
本書は、職場から飛び出して様々な形で活躍する98人の生き方がギュッと詰まった1冊です。
地域活動やNPO法人に参加するなどの活動や職場を飛び出すことによって得たものなど、幅広い公務員の想いと物語を知ることが出来る内容となっています。
私は本書を読んで、職場を飛び出して活動する方法や身の回りに起きた変化など、地方公務員としての学びと気付きを多く見つけることが出来ました。
では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『飛び出す!公務員 時代を切り拓く98人の実践』の感想について、ご紹介します。
本書の概要と感想!
『飛び出す!公務員 時代を切り拓く98人の実践』(編著:椎川忍・前神有里・井上貴至 ほか)
2021年11月15日発売
【編著者】
椎川 忍((一財)地域活性化センター理事長)
牧 慎太郎(自治大学校客員教授)
澤田 史朗(内閣官房)
野﨑 伸一(厚生労働省)
井上 貴至(山形県山形市副市長)
前神 有里((一財)地域活性化センター人材育成プロデューサー)
後藤 好邦(山形市役所)
吉弘 拓生((一財)地域活性化センター)
発行協力・監修:(一財)地域活性化センター
本書に書いていること!
まずは目次を確認してみましょう。
- 「飛び出す」ススメ
- 飛び出し方にスタイルはない
- 本業にゆるくつながる
- まちづくり、地域づくりに飛び出す
- 住民の懐に飛び込む
- 組織の風土を変える
- さらに大きく飛び出す
- 飛び出す公務員を語る―オンライン座談会
本書は、職場から飛び出して様々な形で活躍する98人の生き方がギュッと詰まった1冊です。
飛び出す公務員の活動の楽しさや得られたものを、一人ひとりが丁寧に書いています。
これから、職場から何か飛び出してみたいと思う地方公務員を勇気づけるものとなるでしょう。
地方公務員は、職場で働くだけが全てではありません。
地域に関わる全てに携わるプロ職種として日々を過ごすことが、未来の街をより良くするためにも必要な意識です。
これからの地方公務員キャリアを考えるためにも、良いヒントを得られるでしょう。
本書を読んだ私の感想!
本書を読んだ私の感想は、「地方公務員としての良い学びと気付きをいただいた」でした。
「98」という数の経験と想いを1冊で知ることできる本は、とても貴重です。
それぞれの行動や価値観にはどこか信念を感じるものがあり、非常に良質の刺激をいただきました。
そして、本書を通じて、「こんな形で活動する公務員がいるんだ」と一般の人に知ってもらったり、また、一人でも多くの地方公務員が飛び出すきっかけになれば嬉しいなと思います。
多くの地方公務員にとって、学びと気付きの1冊となることは間違いありませんので、ぜひ手に取って読んでみてください。
本書で私が特に気になった3人!
本書は、職場から飛び出して様々な形で活躍する98人の生き方がギュッと詰まった1冊でした。
ここでは、本書で私が特に気になった3人について、ご紹介します。
プライベートの1時間を使って小さく始める(山田崇さん)
まずは、長野県塩尻市の山田崇さんです。
山田崇さんは、『日本一おかしな公務員』の著者であり、全国的にも有名な地方公務員の一人です。
また、私が心より尊敬する人であり、目標としている地方公務員モデルの一人です。
本書では、山田さんが取り組まれている「市役所をハックする!」や「オンライン関係人口未来ラボ」「塩尻CxO Lab」などの事例紹介がありますが、全ては「小さく始める」ことで、仕事に繋げています。
私たちの仕事は、いきなり大きな花火を打ち上げがちです。
しかし、山田さんのお話を通じて、小さく始めることによるトライ&エラーの繰り返しは、確実に成果へと繋がることがわかります。
山田崇さんの『日本一おかしな公務員』も含め、ぜひ多くの方に読んでもらいたい内容です。
地域に出て100回失敗しよう(中嶋結也さん)
次は、秋田県の中嶋結也さんです。
中嶋さんは、県主催の「秋田県若者会議」への参加を通じて、小さな成功体験と失敗体験を積み重ねた結果、貴重なマネジメント経験を積むことができたそうです。
そして、若いうちに様々なチャレンジを行い失敗経験を積むことは、長期的な目線で考えると「得」ということがわかったとのお話でした。
中嶋さんのアドバイスとして、心が折れないようにするためにも4人程度のチームを組んで始めることを勧められています。
モチベーションを保つためにも、励まし合える仲間づくりが大切なことが、体験談を通じてよく伝わる内容でした。
仕事以外にも何かするっていい!(渡邉秀太さん)
最後は、新潟県新潟市の渡邉秀太さんです。
渡邉さんは、地域に関わる複数の活動の立ち上げや参加を行っており、その一つひとつで良い経験をしているそうです。
その中で、以下の3つの活動のメリットを感じておられます。
- インフォメーション(情報)の獲得
- モチベーション(意識)の向上
- コラボレーション(連携)の可能性
そして、「共感」もキーワードとしても登場しました。
渡邉さんのお話には私も同じように感じていることが多々あり、まさに共感することばかりでした。
今後の地方公務員としての自己実現力を伸ばすためにも、みなさんも仕事以外に何かしてみませんか?
まとめ
今回は、『飛び出す!公務員 時代を切り拓く98人の実践』の感想について、ご紹介しました。
本書は、職場から飛び出して様々な形で活躍する98人の生き方がギュッと詰まった1冊です。
本当は一人ひとりに対してのコメントを残しておきたいのですが、さすがにかなりのボリュームとなるため、3人だけのご紹介とさせていただきました。
1冊の中に、これだけ多くの経験値と価値観、そして、想いが詰まった本は、とても貴重です。
また、私たち地方公務員の働き方にも勇気と希望を与えるものとなるでしょう。
ぜひ地方公務員は、みなさん手に取って読んでみてください。