地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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地方公務員オンラインサロン\セミナーレポート/『若手中堅向け「政策提案のコツと実現への近道」を考える』

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令和3年12月8日、地方公務員オンラインサロンにて、西東京市の海老澤功さんによるオンラインセミナー『若手中堅向け「政策提案のコツと実現への近道」を考える』が開催されました。

地方公務員限定のオンラインサロン「地方公務員オンラインサロン」では、月に3〜5回ほどのペースで、様々なジャンルでご活躍されている方のオンラインセミナーが開催されています。
今回開催された西東京市の海老澤功さんによるオンラインセミナーでは、主に、若手中堅地方公務員のための政策提案のコツなどのお話を聞くことができました。

では、どのような内容をお話だったのでしょうか?
今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『若手中堅向け「政策提案のコツと実現への近道」を考える』について、ご紹介します。

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そもそも政策提案のチャンスは、不平等に訪れるもの!

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海老澤 功(えびさわ いさお)

明治学院大学社会学部社会学科卒業
民間企業勤務後、2000年1月1日に東京都田無市役所(現西東京市役所)入庁。生活福祉課(2000年1月~2005年3月)、東京都市町村課派遣(2005年4月~2006年3月)、財政課(2006年4月~2012年3月)、企画政策課(2012年4月~2016年6月)、保育課(2017年7月から現職)。その他、担当業務以外の職員改善提案に取り組み、採用3回(最優秀賞1回(共同提案)、優秀賞2回)。

「こんなことをやってみたい!」
「こうすればうまくいくのに。」

このようなことを思っている若手中堅の地方公務員のみなさんは、どのように政策提案を行っていますか?
実は、政策提案の実現可能性を高めるための方法とコツがあります。
この方法とコツを知ることで、仕事へのやりがいやモチベーション、そして、住民にとっても良い政策の実現へと繋がるかもしれません。

今回の地方公務員オンラインサロンのセミナーでは、西東京市での20年以上の経験や担当業務以外の職員提案採用3回などの実績を持つ海老澤功さんから、政策提案のコツと実現への近道を教えていただきました。
特に若手中堅の地方公務員にとって、学びと気付きが多い時間になったのではないかと思います。

▼セミナーの流れ

・そもそも「政策」とは?
・ボトムアップ型の政策案を実現するための方法
・政策案をつくること
・政策提案における大事なこと

そもそも政策提案のチャンスは、不平等に訪れるものです。
配属部署により大きく左右され、主に、企画・経理部門に配属されない限り、政策提案のチャンスはほとんどないと言っても過言ではないでしょう。
そのため、人によっては一生に一度のチャンスになるかもしれないものが、政策提案です。
しかし、政策課題がいきなり首長から降ってくることもしばしばあります。
これに対して取り組んでいくことも、政策提案の一つのチャンスとなります。
海老澤さんからは、「政策提案が出来る一瞬のチャンスに備えて、しっかり準備をしておこう」という大切なメッセージもいただきました。

そもそも「政策」とは何か?

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まずは、「そもそも"政策"がどのようなものか?」というお話から始まりました。
海老澤さんは、以下のように解説してくださりました。

何かしらの公共的な問題を解決するために、何をどのようにしていくか、そして、目指している目標と現状のギャップ(=問題)を埋めようとする作業が"政策"

地方自治体においては、政策、施策、事業の3層構造で示されていることが多いです。
しかし、問題を解決しようとする観点から、広い意味ではどれも政策に該当するそうです。

そして、政策は「トップダウン型」と「ボトムアップ型」の2種類に分類することができ、現実的にはトップダウン型が大半を締めています。
ボトムアップ型を広げるための手段として「政策コンテスト」や「職員提案制度」なども自治体によってはありますが、担当課の拒否により残念な想いをした人も多いという、現実に起きている課題の整理もしていただきました。

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ボトムアップ型の政策案を実現するための方法とは?

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次は、ボトムアップ型の政策案を実現するための方法について、教えていただきました。
結論としては、以下の方法です。

  • トップダウン型の政策テーマに、ボトムアップの要素を加える。
  • 予算を獲得する。

「トップダウン型の政策テーマに、ボトムアップの要素を加える」については、そもそも首長は現場の情報を知らないことに課題があります。
しかし、現場を良くしたいという想いは共通であるため、情報をきちんと伝えることで、政策提案の実現の可能性が高まるというものです。
そのためにも、日々の情報収集を怠らないことがポイントとのお話でした。

「予算を獲得する」については、素晴らしいアイデアでも実行体制を組むために、予算を獲りにいくというものです。
そのためには、基本計画や個別計画に政策の目標や課題、背景などを書き込めているかがとても重要になるとのお話でした。
政策提案を通すためにも、予算が決められる仕組みと計画の重要性を理解しなければならないことがよくわかりました。

私は、このボトムアップ型の政策提案のコツは、多くの若手中堅地方公務員の役に立つと強く思いました。
これらの方法で結果を出すことで、幅広く信頼を築くきっかけにもなり、その後もより自己実現ができる地方公務員になるのではないでしょうか。
日々の仕事の心構えとして、大切にしたいことが盛りだくさんでした。

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政策案をつくる!

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次は、政策案をつくることです。
政策提案は、政策案自体が魅力的で実行可能性などがないと、実現することはありません。
今回のセミナーでは、政策案を作るためのポイントを学ぶことが出来ました。

  • 6W3Hを意識して作成する。
  • 政策を背景から考える。

「6W3Hを意識して作成する」の中で、調整・配慮事項には注意が必要です。
例えば、法令事項や国の動向、利害関係者などです。
特に、首長は政治家であるため、このあたりの把握は欠かせません。

「政策を背景から考える」は、様々な背景を原因として起きている現状があるからこそ目標ができ、その目標で生まれるギャップから課題が設定されるというものです。
背景を考えていなければ、ボトムアップ型が採用されず、若手中堅地方公務員が気付いている現場の現状が伝わることもありません。
その結果として、一番困るのは住民です。
住民を困らせないためにも、政策を背景から考えることは、とても重要なのです。

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絶対に全てを一人で完成させないこと!

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最後は、政策提案における大事なことです。
政策提案において、以下のことが大事だと海老澤さんからまとめのメッセージがありました。

絶対に全てを一人で完成させないこと

政策の相手には、多様な住民がいます。
その政策に対して、賛成意見の人もいれば反対意見の人もいます。
私たち地方公務員は、政策の実現・実行にあたり、基本的には説明責任が求められるのです。

そのためにも、日頃から上司や同僚、新人、普段意見の合わない人などから意見をもらうことが大切です。
自分と違う視点の指摘を受けながら、そして、背景を踏まえたものになっているかどうかを追求することがポイントだそうです。

これらのお話を通じて、私は"対話"の重要性を深く感じました。
自分の想いだけで推し進めるのではなく、周りの意見を巻き込んで、共犯者を増やし、そして、背景もきちんと捉えて住民ニーズにも対応することの重要性を、本セミナーを通じて教わりました。
普段の仕事の心構えとして、多くの地方公務員にとって役に立つセミナーになったのではないでしょうか。

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まとめ

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今回の海老澤さんのオンラインセミナーでは、政策の本質と政策提案を通すためのコツを学ばせていただきました。
地方公務員として働く中で、自己実現のチャンスはなかなかないと思われているかもしれません。
しかし、今回のセミナーを通じて、上手く政策提案をするための方法とコツを知ることが出来ました。
トップダウン型ではなく、現場の声を反映させたボトムアップ型の政策を実行して住民にとっても良い政策へと繋げるためにも、多くの地方公務員に聴いてほしい実務的なお話でした。

▼今後開催予定のオンラインセミナー

【12月22日(水) 21:00~22:45】
地方公務員オンラインサロン オープンセミナー
対談-千正康裕さん(株式会社千正組)/久保田崇さん(掛川市長)
『官邸は今日も間違える』出版記念対談-政官関係、意思決定プロセス、官邸主導を考える

【12月28日(火) 19:00~22:15】
【GR協会共催】牧瀬稔さん(関東学院大学准教授)
シビックプライド事業の実践-田町駅orオンライン参加

【1月21日(金) 21:00~22:30】
講演- 田中 寛純(AmbiRise代表取締役/元札幌市)
「システム調達の進め方と知っておくべきコト」

【1月25日(火) 21:00~22:30】
講演- 大垣弥生さん(生駒市)
「脱・広報紙まかせ-1歩先を見据える今どき行政広報」

地方公務員オンラインサロンでは、月に3〜5回のペースで、魅力的なオンラインセミナーが開催されています。
今回は実務的なお話でしたが、普段の仕事や研修でインプットすることができない講義もたくさんあります。
地方公務員オンラインサロンの会員は、アーカイブで今までのオンラインセミナーを視聴することもできますので、ぜひご覧ください。
そして、今回のセミナーでは、登壇者との個別相談会も実施されました。
このような実務のお悩み相談が気軽に出来る機会もとても貴重です。
みなさんで地方公務員オンラインサロンを使い倒していきましょう。

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