地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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【読書記録】『公務員のための情報発信戦略』

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2021年11月1日に、CAPエンタテインメントから『公務員のための情報発信戦略』が出版されました。

本書は、広島県福山市の取り組み内容と成果を軸に、地方自治体の情報発信戦略の手法について書かれた1冊です。
実例の具体的なプロセスや考え方が丁寧にまとめられているため、情報発信担当部局にとっては、実務に役立つ内容となるでしょう。
私もシティプロモーション担当を5年経験してきましたが、私が実践してきた方法とはまた違う視点だったので、読んでいてとても良い気付きと学びをいただきました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『公務員のための情報発信戦略』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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公務員のための情報発信戦略』(著者:樫野 孝人 氏)
2021年11月1日発売

樫野 孝人 (かしの たかひと)
リクルート、福岡ドーム(現・福岡PayPayドーム)、メディアファクトリーを経て、(株)アイ・エム・ジェイの代表取締役に就任し株式上場。その後、広島県や京都府の特別職参与として企画した「おしい! 広島県!」や「もうひとつの京都」がショートショート・フィルムフェスティバル&アジア観光映像大賞(観光庁長官賞)を2度受賞。現在、(株)CAP代表取締役、かもめ地域創生研究所理事。著書は「福岡ドーム『集客力』の作り方」「情熱革命」「無所属新人」「地域再生7つの視点」「おしい! 広島県~広島県庁の戦略的広報とは何か?~」「人口減少時代の都市ビジョン」「リクルートOBのすごいまちづくり」「仕事を楽しむ整える力~人生を自由に面白くする37の方程式~」など。

books.rakuten.co.jp

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本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:戦略的広報の基本
  • 第2章:広島県福山市の現状分析
  • 第3章:ファクトを作るマーケィングOJT
  • 第4章:具体的な事例
  • 第5章:成果と課題

本書は、広島県福山市の取り組み内容と成果を軸に、地方自治体の情報発信戦略の手法について書かれた1冊です。
実例の具体的なプロセスや考え方が丁寧にまとめられているため、情報発信担当部局にとっては、実務に役立つ内容となるでしょう。

戦略的広報の基本のみではなく、広島県福山市の情報発信の現状分析や民間プロフェッショナルの活用、マーケティング、成果と課題の整理を読むことで、実務に活かせる新しい気付きが生まれるかもしれません。
これからの地方自治体の情報発信を考える上で、ぜひ広く読んでもらいたい1冊です。

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本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「具体的な情報発信戦略の実例が満載で、イメージがしやすく読みやすい」でした。

情報発信は、ただ情報を発信するだけでは意味がありません。
きちんと現状の把握と分析などを通じて、取り組まなければならないものです。
本書に書かれている広島県福山市の実例を通じて、情報発信の本質を、改めて学び直すことができました。

また、情報発信は、情報発信担当部局だけのものではなく、全部局に関係することです。
そして、本書を読むことで、情報発信に対する新しい学びと気付きのきっかけになることは間違いありません。
今取り組んでいる事業を更に効果的にするためにも、ぜひみなさん読んでみてください。

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本書で特に読んでほしい3つの内容!

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本書は、広島県福山市の取り組み内容と成果を軸に、地方自治体の情報発信戦略の手法について書かれた1冊でした。
ここでは、本書で特に読んでほしい3つの内容について、ご紹介します。

戦略的広報3つのフィールド

まずは、戦略的広報3つのフィールドです。
著者は、戦略的広報には、以下の3つのフィールドがあると述べています。

  • マーケティング・コミュニケーション
  • リスク・コミュニケーション
  • コーポレート・コミュニケーション

それぞれの内容について、本書内でとてもわかりやすく整理されています。
まずは、3つの戦略的広報を理解してみることから始めてみてください。
この場では内容について割愛しますので、ぜひ本書をご一読ください。

また、情報発信は、本来はそれぞれの部局で行うべき仕事です。
そして、情報発信部局は、この3つのコミュニケーションの取りまとめ役や情報発信の司令塔として、全部局のサポーターやハブになるべき存在であることを、きちんと理解して意識しましょう。

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メッセージ伝達の構造

次は、メッセージ伝達の構造です。
著者は、以下の順番に考えることで、80点の後方に近づくと述べています。

  1. 伝えたいメッセージや実現したい施策
  2. ターゲットとインサイト
  3. 媒体(メディア)
  4. クリエイティブ

本書内ではそれぞれ解説されていますが、その中でも私は「伝えたいメッセージを1つに絞ること」と「メインターゲットが誰なのか想定する」は、とても大切なことだと共感しました。
また、情報化社会における媒体や媒体に適したクリエイティブも欠かせません。

この「メッセージ伝達の構造」で紹介されている内容は、情報発信において必要な基礎的な考え方です。
ぜひみなさんも、情報発信の基礎を学び直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

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情報発信相談シート

最後は、情報発信相談シートです。
第4章に書かれている本内容では、実際の情報発信相談シートや8つの具体的な相談事例が紹介されています。

仕組みとしては、事前に相談したい内容を「情報発信シート」にまとめて提出してもらい、情報発信部局が同内容を事前に予習した上で、相談会が開催されるというものでした。
また、この手法により、情報発信部局の情報発信スキル向上を図り、更に、人事異動を通じて市役所全体の情報発信のレベルが上がることが想定されていました。

この「情報発信相談シート」は、自治体が全庁的に情報発信に取り組むための一つのヒントになるのではないかと、私は感じました。
ただし、いきなり大きく始めることは調整含めて難しいと思いますので、まずはスモールスタートで始めてみてはいかがでしょうか?

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まとめ

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今回は、『公務員のための情報発信戦略』の感想について、ご紹介しました。

本書は、広島県福山市の取り組み内容と成果を軸に、地方自治体の情報発信戦略の手法について書かれた1冊でした。
実務ベースの具体的な紹介で、とてもわかりやすい内容でした。
特に「情報発信相談シート」は、全国の自治体でも汎用できる素晴らしい手法ではないかと、私は強く思いました。

現在の情報化社会において、ただ単に情報を発信するだけでは、情報は埋もれてしまうでしょう。
しかし、本書のような情報発信戦略を展開することで、本当に届けたい人へ伝わる情報発信も可能となります。
ぜひ地方公務員の皆さまは、ご一読ください。

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