地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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【読書記録】『業務の「ヒヤリ!」を解消する!公務員の法的トラブル予防&対応BOOK』

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2021年12月11日に、学陽書房から『業務の「ヒヤリ!」を解消する!公務員の法的トラブル予防&対応BOOK』が出版されました。

本書は、自治体や職員個人が巻き込まれがちな法的トラブルの種類や構造、原因、対処法について書かれた1冊です。
公務員の「やってはいけないこと」がわかりやすくまとめられており、本書で正しい知識を習得することで、これからの公務員人生への予防と対応に役立つでしょう。
また、本書の最後には、心構えや法律の勉強法だけでなく日頃からの法的トラブルへの克服法も整理されていて、とても勉強になりました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『業務の「ヒヤリ!」を解消する!公務員の法的トラブル予防&対応BOOK』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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業務の「ヒヤリ!」を解消する!公務員の法的トラブル予防&対応BOOK』(著者:米津 孝成 氏)
2021年12月11日発売

米津 孝成(よねず たかのり)
市川市議会事務局議事課主幹。学習院大学法学部卒。議会事務局実務研究会会員、かながわ政策法務研究会会員。『疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業』(学陽書房/共著)、『自治体訴訟イロハのイ』、『自治体法務の事件簿』(いずれも自治体法務NAVI e-Reiki CLUB)などを執筆。

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本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 1章:ふとした瞬間にヒヤリ!公務員がおちいる法的トラブルとは?
  • 2章:「訴えるぞ!」にヒヤリ!住民対応の法的トラブル
  • 3章:「漏えいでは?」にヒヤリ!情報管理の法的トラブル
  • 4章:「懲戒されるよ」にヒヤリ!職員不祥事の法的トラブル
  • 5章:「○○ハラでは?」にヒヤリ!ハラスメントの法的トラブル
  • 6章:「弁償しろ!」にヒヤリ!自動車事故の法的トラブル
  • 7章:「審査請求します」にヒヤリ!審査請求のしくみと方法
  • 8章:「裁判で争いたい」にヒヤリ!行政訴訟のしくみと方法
  • 9章:「ヒヤリ!」に慌てる前に 法的トラブル克服の4原則

本書は、自治体や職員個人が巻き込まれがちな法的トラブルの種類や構造、原因、対処法について書かれた1冊です。
法的トラブルを未然に防ぐヒントだけでなく、実際に法的トラブルが起きてしまった場合の根本的な原因や対処法がわかるため、トラブル被害を広げないための方法もわかります。

公務員としての「やってはいけないこと」を理解するためには、法令の根拠を知ることが不可欠です。
そして、法令の根拠を知ることで、正しく恐れながら自信を持つこともできるでしょう。
公務員として胸を張って働くためにも、ぜひ全ての地方公務員に読んでもらいたいです。

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本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「法令トラブルを正しく理解することで、不安が解消された」でした。

地方公務員の仕事において、法令トラブルを指導してもらう機会はほとんどありません。
新人研修でこそ少しの勉強はしますが、その頃は様々な情報をインプットするため、正直ほとんどの地方公務員の頭には残っていないでしょう。
そのため、「やってはいけないこと」を理解していない状態のまま働いている地方公務員は多いと推察できます。

しかし、本書では、公務員の「やってはいけないこと」や「予防法・対応法」がとてもわかりやすくまとめられていました。
この内容を知るだけでも、法令トラブルに対して間違った恐れを持つこともなくなると思います。
働く不安を少しでも解消するためにも、ぜひ皆さん本書を読んでみてください。

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本書で特に読んでほしい3つの内容!

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本書は、自治体や職員個人が巻き込まれがちな法的トラブルの種類や構造、原因、対処法について書かれた1冊でした。
ここでは、本書で特に読んでほしい3つの内容について、ご紹介します。

知っておきたい自治体の法的トラブル!

まずは、知っておきたい自治体の法的トラブルです。

そもそも法的トラブルとは、本書では「法に基づいて処理される紛争とその背景にある違法、不当、不適切な行為」としています。
そして、法的トラブルは、自治体に以下のダメージを与えると述べられています。

  • 賠償責任などの金銭的負担となる「経済的損害」
  • 行政への信用・信頼を失わせる「信用的損害」

また、自治体だけではなく、私たち職員個人にも同様の損害を被るかもしれません。
そして、最終的には、地域全体で損害を負担することにも繋がります。
まずは、ここまで波及する可能性のあるものが法的トラブルということを、きちんと理解しておきましょう。

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住民対応の法的トラブルを防ぐ4つの心得!

次は、住民対応の法的トラブルを防ぐ4つの心得です。

窓口業務の住民対応に対して、不必要な恐れを持っていませんか?
実は、いくつかのポイントを押さえて真摯に対応するだけでも、ある程度のリスクは抑えることができます。
本書では、以下の4つが紹介されていました。

  1. 業務の基本を押さえる
  2. しっかり聞く
  3. 「できること」と「できないこと」の線引きを明確に
  4. 不用意な言動は、すぐに訂正と謝罪

これらの4つをきちんと実践するだけでも、かなりの効果に期待出来るでしょう。
私は「しっかり聞く」という傾聴の姿勢が、特に大切なことだと思います。
まずは一つずつ、出来ることから意識的に実践してみてください。

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法的トラブル克服の4原則!

最後は、法的トラブル克服の4原則です。
本書では、以下の4つが紹介されていました。

  1. 不安を克服する心構え
  2. 日々の学びで強化・向上
  3. 調べる力があなたを救う
  4. 法令との上手な付き合い方

どれも非常に大切なことですが、特に「調べる力」を磨き上げると、どの場面でも強い地方公務員になることができるでしょう。
情報が溢れる現代社会において、手早く情報を調べてまとめることが出来る能力を持つ人は、とても貴重です。
いきなり身につくものでもありませんので、ぜひ少しずつ慣れてみてください。

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まとめ

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今回は、『業務の「ヒヤリ!」を解消する!公務員の法的トラブル予防&対応BOOK』の感想について、ご紹介しました。

本書は、自治体や職員個人が巻き込まれがちな法的トラブルの種類や構造、原因、対処法について書かれた1冊でした。
おそらく、地方公務員全般的なこととして考えられる法令トラブルは、本書に網羅されているのではないかと思います。
私自身も、とても学ぶことが多かったです。

また、年々、地方公務員の個人賠償に至る件数が増えています。
その内容に漠然と恐れるのではなく、きちんと法令トラブルを理解して対策することで、回避することもできます。
まずは、どのような法令トラブルが起き得るのか、また、どのように対応すれば良いのかを学んでみてください。

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