地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

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地方公務員オンラインサロン\セミナーレポート/『公務員が前例なき事業を実現するために必要なこと』

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令和4年5月18日、地方公務員オンラインサロンにて、埼玉県北本市の林博司さんによるオンラインセミナー『公務員が前例なき事業を実現するために必要なこと』が開催されました。

地方公務員限定のオンラインサロン「地方公務員オンラインサロン」では、月に3〜5回ほどのペースで、様々なジャンルでご活躍されている方のオンラインセミナーが開催されています。
今回開催された埼玉県北本市の林博司さんによるオンラインセミナーでは、新しい取り組みを実現させるためのマインドや実例、ポイントなどを知ることができました。

では、どのような内容をお話だったのでしょうか?
今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『公務員が前例なき事業を実現するために必要なこと』について、ご紹介します。

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人のため、社会のために働きたい!

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林 博司(はやし ひろし)
埼玉県北本市役所産業観光課主査。慶應大学法学部政治学科在籍時、元総務大臣・鳥取県知事である片山善博教授のゼミ1期生として地方自治を専攻。 財政分析、福祉施策・官学連携・議会運営・道州制研究、自治体フィールドワーク等を実施。
2010年埼玉県北本市役所入庁
・情報政策担当(2010)
情報系システムリニューアル。
・広報担当(2011―2015)
広報紙・市ホームページ全面リニューアル、全国初のAIチャットボット及びオープンデータ自動連携ホームページ更新システム導入。
・財政担当(2016−2018)
財政状況を分かりやすく市民に伝える取組(全国広報コンクール入選2回)、市民公開型事務事業評価システム構築。
・シティプロモーション・ふるさと納税担当(2019―2021)
17年ぶりの社会増となったシティプロモーション「&green」(シティプロモーションアワード2021金賞、全国広報コンクール入選)、 2年連続ふるさと納税埼玉県寄付額1位。
・商工労政・観光担当(2022―)
・「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2021」受賞
・地方自治研究賞2018最優秀賞

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みなさんは、新しい事業の企画や取り組みを主体的に実現させた経験はありますか?
おそらく、前例のない事業を実現させた経験を持つ地方公務員は、かなり少数派ではないかと思います。

今回の地方公務員オンラインサロンは、所属部署の先々で多くの新規事業を生み出してきた埼玉県北本市の林さんによる講義でした。
新しい事業を生み出し実現させるための仕事術や実例紹介など、特に若手地方公務員の役に立つ仕事のノウハウが盛りだくさんで、とても充実した内容でした。

<セミナーの流れ>
・必要な4つのマインド
・実施事例・小技集

林さんは、小学生の頃から「人のため、社会のために働きたい」と言葉にしていたそうです。
そして、大学教授として着任した元鳥取県知事の片山善博さんによるゼミに1期生として入り、「地方自治」を専攻したことが、地方公務員を目指す大きな転機となりました。

その後、2010年に北本市へ入庁しましたが、当初は埼玉県内の規模の大きい他自治体から内定をもらっていました。当時の片山教授から「やりたいことがあるなら、人口10万人以下の小さいまちへ行った方が良い」と言われたことで、北本市への入庁に繋がりました。

北本市では、全国初のAIチャットボットやオープンデータ自動連携ホームページ更新システムの実装、財政状況を分かりやすく市民に伝える取組、そして、シティプロモーションやふるさと納税の分野で多岐にわたる最前線の取り組みを実施し、そして、「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2021」を受賞しました。
今回のセミナーは、今までの取り組みを丁寧に振り返ってまとめたそうで、参加者のみなさんへ「少しでも何かの参考になれば嬉しい」との想いを持って、お話をしていただきました。

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必要な4つのマインド!

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最初は、必要なマインドのお話でした。
林さんからは、以下の4つのマインドを一つずつ解説していただきました。

  1. 今までのやり方は確実に間違っている!
  2. 社会的なインパクトはあるか?
  3. 自分の持っているリソースを最大限に活かす!
  4. 時間を生み出す!

今までのやり方は確実に間違っている!

まずは、「今までのやり方は確実に間違っている」です。

公務員は「前例踏襲主義」が仕事を進める中での基本的なマインドになっています。
しかし、少子高齢化や地方衰退、貧困、自殺などの様々な社会課題・地域課題がある現代を「前例踏襲主義」が作り上げてきているのであるから、そのやり方は確実に間違っているという感覚のお話です。

北本市は、2014年日本創生会議において、消滅可能性都市の一つにあげられました。
シティプロモーションなどの仕事を通じて北本市の魅力をたくさん知っている林さんは、市民や知人から「北本市は何もない」と言われていた状況を課題視していました。
そしてその時に、「この現状を生み出してきたのは、行政だろう?」と考えたそうです。

「今までの方法で良いのか?」という本質的な疑問は、私も強く共感しました。
常に変化し続けていく社会において、変化のない前例踏襲主義は、もはや「退化」と同義でしょう。
林さんは、地方公務員にとって本当に大切な問いを投げかけてくれたと思います。

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社会的なインパクトはあるか?

次は、「社会的なインパクトはあるか」です。

ポイントは、思考軸を「どれだけ新しいことが出来ているか」よりも、「社会にどの程度インパクトを与えられるか」を意識することです。
林さんは、北本市だけではなく、日本全体にどれだけ影響を与えられるかを常々考えられていました。

また、新しく始めた事業の持続性のため、まちの課題に対して適切であると言い切るため、そして、絶対の自信を持って言い返すためにも、「社会的なインパクト」は意識するべきポイントだそうです。
私も自分の仕事に自信を持つためにも、社会的なインパクトは意識してみようと思いました。

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自分の持っているリソースを最大限に活かす!

次は、「自分の持っているリソースを最大限に活かす」です。

ポイントは、「やらない言い訳を探す」のではなく、「自分の活かせるヒト・モノ・コトを最大限発揮する」です。
林さんは、良いアイデアや想いを持っている人に対して「やればいいじゃん」と言った際に、できない言い訳を探されて濁された経験があるそうです。
言い訳を探すのではなく、実際に行動することや自分のスキルを最大化することが大切ということでした。

やらない言い訳を探す地方公務員は、本当に多いと私も感じています。
しかし、自分の持つリソースを確かめながら、「どのようにすればできるだろうか?」という視点を持つことが、これからの地方自治を変えていくために必要なのではないかと、深く考えさせられた内容でした。

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時間を生み出す!

次は、「時間を生み出す」です。

新しい取り組みを始めようとすると、どのように今の業務を行いつつ仕組みを作り上げていくかがポイントになります。
そのためには、日々の業務改善や全国自治体の情報収集、民間ヒアリング、市民アンケート、制度制定、予算取得、内部調整などが必要です。
そして、これら全てを勤務時間内に終わらせることを前提とすべきと言います。

例えば、「新しい取り組みをするので残業します」は、周囲からの見え方が良くありません。
「新しいことをするよりもまず残業代を減らせ」が一般的な視点でしょう。
また、「後任の職員が出来るのか?」などの問題もあります。
そのため、新しい取り組みを始める際には、きちんと時間を生み出しておくことが、とても重要です。

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時間を生み出す方法として、林さんからは「仕事短縮手法はしっかり活用する」と「役所特有?の悪癖を消し去る」の2つを紹介していただきました。
例えば、ショートカットキーの活用やチャットツール、メールの出し方の工夫、進捗管理、頭を使う作業は午前中に行う、そして、回覧や決裁、議事録、資料の精度などの簡略化です。

ただし、仕事の効率化・簡略化をし過ぎたことにより、周囲や後任が困らないようにする必要もあります。
林さんは、「そもそも本当に必要か?」という本質的な問いを持ちながら、自分の時間を無駄に割かれないことを意識していました。
私も見習うべきことが多く、明日からの仕事で実践していきたい内容ばかりでした。

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新規事業実現のための裏話・小技!

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最後に、林さんが取り組まれた実例の詳細なお話や、新規事業実現のための裏話・小技の紹介がありました。

  1. AIチャットボット
  2. 財政状況伝えるマン
  3. スーパー公務員2人同時起用!
  4. 市民提案型ふるさと納税クラウドファンディング
  5. 3つの意欲で測るシティプロモーション「&green

この5つのお話を、インパクトとリソース、小技の3つの視点で整理されていました。
特に、課内や課長などには回覧などを通じて常に情報を共有して抵抗感を減らしておくことや、アドバイザーやメディアなどの外からの評価の大切さ、総合計画への掲載などのお話は、誰でも真似できる良い小技だと思いました。

さらに、新規事業を実施する際には、まずは自分が汗をかくことが大切だそうです。
そして、継続してもらうための仕組みづくりなどを行うことで、新規事業が生きていきます。
私も新規事業を生み出す立場の仕事をする地方公務員として、とても参考になることばかりでした。

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まとめ

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今回は、地方公務員オンラインサロンのセミナーレポート『公務員が前例なき事業を実現するために必要なこと』について、ご紹介しました。

今回の林さんのオンラインセミナーでは、新規事業を生み出すための仕事術や取り組まれた事例のお話を聞かせていただきました。
新しい事業や企画を進めるためのコツや、ボトムアップで物事を動かすヒントを得ることができる内容であったため、若手地方公務員を中心に、多くの方に聞いてもらいたいセミナーでした。

▼今後開催予定のオンラインセミナー

【5月26日(木) 21:00〜22:40】
地方公務員オンラインサロンの「おすすめ動画を語る会」
地方公務員オンラインサロンでは約200本の過去動画が視聴可能ですが、その動画の中からおすすめの動画を、5人の方から紹介いただきます。

【6月2日(木) 21:00〜22:15】
越境交流会vol.5-株のトラ組織委員会
日本一の学生トレーダーを決める「株トラカップ」、優勝者と運営者。

【6月8日(水) 21:00〜22:30】
講演-平塚雅人さん(常総市 デジタル推進課)
公共施設を活かす「トライアルサウンディング」の成果と実務

【6月14日(火) 21:00〜22:30】
講演-橋本佳苗さん(株式会社メルカリ)
人事のプロがみるメルカリの人材育成とは

【6月21日(火) 21:00〜22:30】
講演-市ノ澤充さん (株式会社VOTE FOR代表取締役)
つくば市におけるインターネット投票の取組とスーパーシティ構想について

【6月23日(木) 21:00〜22:30】
本音でZOOM酒 Vol.2-人事評価を考える
※オンライン飲み会

地方公務員オンラインサロンでは、月に3〜5回のペースで、魅力的なオンラインセミナーが開催されています。
オンラインセミナーを通じて、公務員同士の交流や民間企業の方との交流・学びもあるので、リアルタイムでオンラインセミナーへの参加をおすすめします。

また、地方公務員オンラインサロンでは、約200本の過去のオンラインセミナーをアーカイブ視聴することもできます。
地方公務員オンラインサロンの参加者は、ぜひ一度、ご覧ください。

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