2022年5月13日に、朝日新書から『官僚が学んだ 究極の組織内サバイバル術』が出版されました。
本書は、組織内での仕事の進め方や職場の人間関係など、「組織人」として上手く立ち回る方法がまとめられた1冊です。
著者の久保田さんの様々な実体験を基にしたお話は、多くのビジネスパーソンがヒントを得ることができるでしょう。
私も地方自治体で働くうえで大切なことを、数多く学ぶことが出来ました。
では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『官僚が学んだ 究極の組織内サバイバル術』の感想について、ご紹介します。
本書の概要と感想!
『官僚が学んだ 究極の組織内サバイバル術』(著者:久保田 崇 氏)
2022年5月13日発売
久保田 崇(くぼた たかし)
静岡県掛川市長。1976年静岡県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、2001年内閣府入り。ニート対策を内容とする「子ども・若者育成支援推進法」の制定などに携わる。東日本大震災後のボランティア活動を契機として、11年より岩手県陸前高田市副市長を務める。16年立命館大学公務研究科教授、19年より掛川市副市長に就任、21年より現職。主な著書に『官僚に学ぶ仕事術』『官僚に学ぶ勉強術』(共にマイナビ新書)など。
本書に書いていること!
まずは目次を確認してみましょう。
- 第1章:組織内の敵は人間関係である
- 第2章:"霞が関流"サバイバル術7か条
- 第3章:設問(ケース)で考える、上司の対処法
- 第4章:部下を持つ立場になったとき
- 第5章:敵をつくらないための4か条
- 第6章:大きな壁にぶち当たったとき
- 終章:未来を切り拓くサバイバル
本書は、組織内での仕事の進め方や職場の人間関係など、「組織人」として上手く立ち回る方法がまとめられた1冊です。
上司や部下のケース別対処法や敵をつくらないための方法、壁の乗り越え方などの具体的で実務に活かせる内容が多く書かれています。
特に、第4章「部下を持つ立場になったとき」では、部下が1人のときや複数のとき、年上の部下のときなど、管理職世代にとっては必読な内容と言えるでしょう。
組織人として働くうえで大切なことがまとめられていますので、ぜひみなさんご一読ください。
本書を読んだ私の感想!
本書を読んだ私の感想は、「組織に属する全ての人が読むべき1冊」でした。
上司への対処法や部下との接し方、根回し、味方を増やす方法などは、公務員だけではなく民間企業でも同じことです。
そのため、組織に属する全ての人は、本書を読むべきだと感じました。
また、職場での人間関係や仕事の進め方に悩む若手地方公務員にとっても、「あの人とどう付き合ったら良いのか?」や「仕事が思うように進められない」などの悩みを解決するヒントを得ることができるでしょう。
とても読みやすい本となっていますので、まずは手にとってご一読ください。
本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!
本書は、組織内での仕事の進め方や職場の人間関係など、「組織人」として上手く立ち回る方法がまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。
正攻法がダメなときに使う「空中戦スキル」!
まずは、正攻法がダメなときに使う「空中戦スキル」です。
これは、第2章に書かれている内容です。
- 「上から落とす」方法
- 「合同してプレッシャーをかける」方法
- 「相手に影響力を持つ第三者を登場させる」方法
「空中戦スキル」として、以上の3つが紹介されていました。
正攻法でうまくいかない物事があるときは、これらの方法で試してみてはいかがでしょうか?
これらは私もよく使う手法ですが、いずれの方法にも共通している大切なことは「根回し」です。
本書では、「根回し」の具体的な方法もわかりやすく書かれているため、ぜひ参考にしてみてください。
敵をつくらないための4か条!
次は、敵をつくらないための4か条です。
これは、第5章に書かれている内容です。
- 批判をしないこと
- 自分が批判されてもなお、批判しないこと、耐えること
- 相手の話をよく聞くこと
- 敵にも挨拶すること
敵をつくらないための4か条として、以上の4つが紹介されていました。
これらは私も実践しており、とても納得いくお話ばかりでした。
ただし、この4か条をいきなり実践し過ぎてストレスを溜め過ぎると、自分の身体にとってはよくありません。
そのため、まずは意識的に取り組みやすいものから始めてみてはいかがでしょうか?
大きな仕事は人脈が持ってくる!
最後は、大きな仕事は人脈が持ってくることです。
これは、終章に書かれている内容です。
著者の久保田さんのエピソード事例を基に、人脈の大切さが簡潔にまとめられています。
「社内人脈」はいまの仕事をスムーズにし、「社外人脈」は大きな仕事や将来の仕事を持ってくることが多いというものです。
私自身も、社内外の人脈を通じて、比較的大きな仕事を何度も経験させてもらっています。
このような経験を通じて成長していくものだとも思いますので、ぜひ皆さんにも、「人脈」を意識してほしいなと思います。
まとめ
今回は、『官僚が学んだ 究極の組織内サバイバル術』の感想について、ご紹介しました。
本書は、組織内での仕事の進め方や職場の人間関係など、「組織人」として上手く立ち回る方法がまとめられた1冊でした。
組織内で生き残るだけでなく、自己実現をするための仕事術も書かれていました。
また、公務員だけではなく、民間企業の人にとっても共通して活きる内容が多くあるでしょう。
組織で働く全ての人に、ぜひ読んでもらいたい本です。