地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『自治体×民間のコラボで解決!公務員のはじめての官民連携』

サムネイル画像

2022年7月19日に、学陽書房から『自治体×民間のコラボで解決!公務員のはじめての官民連携』が出版されました。

本書は、官民連携の基礎から、企画立案、関係者調整、情報発信などの具体的な仕事術が詰まった1冊です。
著者である神戸市の長井さんが取り組まれた官民連携事例も紹介されており、様々な部署で参考になる内容と言えるでしょう。
私も多くの官民連携の実務に従事してきましたが、本書の内容は納得いくものばかりでした。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『自治体×民間のコラボで解決!公務員のはじめての官民連携』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

f:id:naya0708:20220721112414j:image

自治体×民間のコラボで解決!公務員のはじめての官民連携』(著者:長井 伸晃 氏)
2022年7月19日発売

長井 伸晃(ながい のぶあき)
神戸市経済観光局経済政策課担当係長(都市型創造産業担当)。関西学院大学卒業後、2007年神戸市入庁。長田区保護課、行財政局給与課、企画調整局ICT創造担当係長、同局つなぐ課特命係長を経て現職。これまでにFacebook JapanやUber Eats、ヤフー、マクアケなど、17社との事業連携を企画・運営。現職では、地域産業の付加価値向上やイノベーション創出に向けた事業を展開。全国の公務員がナレッジを共有するオンラインプラットフォーム「オンライン市役所」の運営に携わるほか、デジタル庁シェアリングエコノミー伝道師、神戸大学 産官学連携本部 非常勤講師、NPO法人Unknown Kobe理事長、NPO法人茅葺座理事なども務める。「地方公務員が本当にすごい! と思う地方公務員アワード2019」受賞。

www.holg.jp

www.holg.jp

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:官民連携をはじめよう
  • 第2章:“つなぐ"官民連携事例
  • 第3章:官民連携を行う際に、まずすべきこと
  • 第4章:〈STEP1〉ニーズを探り、洗い出す
  • 第5章:〈STEP2〉シーズを見つけ、マッチングする
  • 第6章:〈STEP3〉関係者を調整する
  • 第7章:〈STEP4〉ストーリーをつくり、メディアを通じて届ける

本書は、官民連携の基礎から、企画立案、関係者調整、情報発信などの具体的な仕事術が詰まった1冊です。
官民連携を実践するためのポイントやマインドセット、そして、ステップ別の実践術がまとめられており、とてもわかりやすい内容となっています。

特に、長井さんが実践されてきた官民連携の事例紹介は、具体的な官民連携の実務イメージを持つことに繋がるでしょう。
「官民連携ってなにをするの?」と、漠然としたイメージしか持てていない地方公務員にとっては、間違いなく次の一歩へ進むことが出来る内容です。

naya0708.hatenablog.com

本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「官民連携実務の基礎・応用の全てを学ぶことができる」でした。

多くの地方公務員にとって、官民連携は「どのような仕事をしているの?」と思われていることが現状です。
実務担当者ですら、「何がポイントで、どのように行動を起こすべきか?」を理解できていない人も多いです。

しかし本書では、官民連携の実務的な考え方やポイントなどの内容が網羅されているだけでなく、官民連携の実務を何も知らない職員にまで理解が出来るほど、丁寧でわかりやすく整理されていました。
これからの時代において、官民連携は全ての部署で必要な仕事術です。
本書を通じて、官民連携の基礎から実践まで、多くの地方公務員に届くことを願っています。

naya0708.hatenablog.com

本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!

ヒント画像

本書は、官民連携の基礎から、企画立案、関係者調整、情報発信などの具体的な仕事術が詰まった1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。

官民連携はあくまで手段の1つと考える!

まずは、官民連携はあくまで手段の1つと考えることです。
これは、第1章に書かれている内容です。

官民連携は、どの部署でも取り組めるものであり、取り組む意義があるものです。
しかし、官民連携は、取り組むこと自体が目的化されてしまっているケースもあります。

本書では、官民連携という「手段」自体を、目的化しないように気をつける必要があると述べられています。
官民連携は今後のキーワードになることは間違いありませんが、本質的な課題を見失わないためにも、定期的に読み直したい内容でした。

naya0708.hatenablog.com

官民連携マインド5か条を心得る!

次は、官民連携マインド5か条を心得ることです。
これは、第3章に書かれている内容です。

  1. 腹を割った話ができる信頼関係を築く
  2. 「100点満点」を狙わず、とりあえずやってみる
  3. エラーやトラブルも「実験」と捉えて楽しむ
  4. 無理のない規模感で「スモールスタート」でやりきる
  5. やっていることを「発信」する

本書では、これらの5つがポイントとして紹介されていました。
私も官民連携担当を数年務めていましたが、いずれも間違いなく大切なマインドセットです。

特に、腹を割った話ができる信頼関係は非常に重要であり、信頼関係がないとアクションにも繋がりにくいのではないかと、私は考えています。
ここで紹介されている官民連携マインド5か条は、実務に活きる内容ばかりです。
ぜひ多くの地方公務員に読んでもらいたいです。

naya0708.hatenablog.com

官民連携の肝は関係者の認識合わせ!

最後は、官民連携の肝は関係者の認識合わせです。
これは、第6章に書かれている内容です。

官民連携の関係者調整において求められる力として、「巻き込み力」と「通訳力」が紹介されていました。
本書では、以下のように整理されています。

  • 巻き込み力:丁寧なプロセスを経て関係者に少しずつ当事者意識を植えつけていくことができる力
  • 通訳力:関係者の反応を観察しながら、常に全員の認識を合わせる作業を丁寧に重ねる力

これらは官民連携だけに関わらず、どの部署の地方公務員も得ておきたい力です。
本書では「巻き込み力」と「通訳力」について、とてもわかりやすくまとめられていますので、ぜひみなさんもご参考にしてみてください。

naya0708.hatenablog.com

まとめ

まとめ画像

今回は、『自治体×民間のコラボで解決!公務員のはじめての官民連携』の感想について、ご紹介しました。

本書は、官民連携の基礎から、企画立案、関係者調整、情報発信などの具体的な仕事術が詰まった1冊でした。
神戸市の長井さんの仕事術が惜しみなく紹介されており、官民連携以外の仕事の面でも参考になる内容が多くありました。

これからの時代は、行政だけで取り組むことにも限界がくると言われています。
その中で、民間企業の技術やノウハウなどの力を借りながら、どのようにして課題解決へと繋げていくかが一つのポイントとなることは間違いありません。
本書を通じて、これからの地方公務員の仕事術を考えて、身につけるきっかけにしてみてください。

books.rakuten.co.jp

naya0708.hatenablog.com