2017年4月14日に、ぎょうせいから『読めば差がつく!若手公務員の作法』が出版されました。
本書は、悩める全ての若手公務員が知っておきたい働き方や生き抜き方がまとめられた1冊です。
暗黙のルールや仕事の対処法、上司との付き合い方など、若手公務員が実際に働く現場で役に立つ内容になっているでしょう。
私も地方公務員として働く中で多くのモヤモヤを抱えていますが、解消に繋がるヒントが多く書かれていました。
では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『読めば差がつく!若手公務員の作法』の感想について、ご紹介します。
本書の概要と感想!
『読めば差がつく!若手公務員の作法』(著者:高嶋直人 氏)
2017年4月14日発売
高嶋 直人(たかしま なおひと)
早稲田大学政治経済学部卒業。人事院採用、外務省在ウイーン日本政府代表部一等書記官、人事院主任法令審査官、同研修指導課長、同国際課長、同総務課長、立命館大学大学院教授、人事院公務員研修所主任教授、財務省財務総合政策研究所研修部長などを経て現職。これまで多数の自治体、民間企業において「マネジメント」「リーダーシップ」「働き方改革」「ハラスメント防止」「コンプライアンス」等の研修講師を務める。主著に『公務員のためのハラスメントゼロの教科書』、『公務員のための人材マネジメントの教科書』、『公務員のためのハラスメント防止対策』、『若手公務員の作法』(全てぎょうせい)等がある。月刊ガバナンス(ぎょうせい)に『働きがい改革』連載。
本書に書いていること!
まずは目次を確認してみましょう。
- 第1章:公務員のあなたへ
- 第2章:公務員のはたらき方
- 第3章:公務員の人間関係
- 第4章:公務員のスキルアップ
- 第5章:公務員の未来
本書は、悩める全ての若手公務員が知っておきたい働き方や生き抜き方がまとめられた1冊です。
若手公務員の誰しもが抱える現場の悩みが、とてもわかりやすく丁寧に解説されています。
また、若手公務員を指導する先輩・上司などの公務員にとっても、若手公務員が何に悩んでいるかを知るための良いきっかけになるでしょう。
人材育成のヒントが多く詰め込まれているので、ぜひご一読ください。
本書を読んだ私の感想!
本書を読んだ私の感想は、「若手地方公務員のモヤモヤを解消する1冊」でした。
本書では、若手公務員が抱えるモヤモヤを55の問いにして、一つひとつ丁寧に解説されています。
その全ての問いが若手公務員にとって悩みの種ですが、高嶋さんの助言により、若手公務員が抱えるモヤモヤの解消へと繋がっていくでしょう。
現在、若手公務員の転職が一つの業界課題となっています。
キャリアを築くのは自分自身なので転職も一つの道ではありますが、もしも公務員として働くことに対する悩みや不満が理由の転職の検討であれば、転職を決断する前に、一度本書を読んでみてもらいたいです。
本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!
本書は、悩める全ての若手公務員が知っておきたい働き方や生き抜き方がまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。
どうしても自分に自信が持てず毎日が不安!
まずは、どうしても自分に自信が持てず毎日が不安ということです。
これは、第1章に書かれている内容です。
- 今の自分を認める!
- 他人のために役に立つことをする!
本書では、この2つを紹介しています。
特に「今の自分を認める」は、とても大切な行為です。
そして、評価を気にせずに自分らしく生きることが大切だと言えるでしょう。
また、人は他者との関係でしか自己肯定感を感じることが出来ません。
そのため、自信を持つためにも他人との繋がりが重要となります。
そのため、他人との繋がりをつくり、他人の役に立つようなアウトプットや行動を行うと良いでしょう。
人間的に尊敬できない上司の下で仕事をするのが苦痛!
次は、人間的に尊敬できない上司の下で仕事をするのが苦痛ということです。
これは、第3章に書かれている内容です。
実は、私もこの悩みを抱えていた時期があります。
おそらく誰しもが一度は通る道だと思いますが、一つの結論としては、全ての上司が人格者ではないと割り切ることが重要なのだと思います。
また、尊敬できない上司を少しだけ客観的に観察してみると、反面教師として様々な気付きを得ることが出来ます。
将来あなたも同じような上司にならないためにも、今だからこそ得ることができる気付きを大切にしてください。
成長する公務員の条件はあるのか?
最後は、成長する公務員の条件です。
これは、第5章に書かれている内容です。
- 自己認識ができていること!
- 謙虚に学ぶ姿勢を持っていること!
- 人との関係を大事にすること!
高嶋さんは、研修現場で長年多くの公務員を見てきた中で、この3つが将来活躍する公務員の条件だと述べています。
本書を通じて3つの条件を知り、頭の中で意識するだけでも、成長する公務員の一歩を踏み出したと言えるでしょう。
私は、特に「人との関係」が大きなキーワードだと思います。
他人との繋がりがあるからこそ、自分を客観視すること、そして、謙虚さや学ぶ姿勢が生まれると考えているためです。
そのため、みなさんも他人との繋がりや関係は、大切にしてみてください。
まとめ
今回は、『読めば差がつく!若手公務員の作法』感想について、ご紹介しました。
本書は、悩める全ての若手公務員が知っておきたい働き方や生き抜き方がまとめられた1冊でした。
若手公務員が抱えているモヤモヤの解消に繋がる内容であることは間違いないので、ぜひ若手公務員のみなさんには読んでもらいたいです。
また、先輩や上司などの世代にとっては、人材育成の役に立つ内容です。
若手公務員がどのようなことに悩んでいるかを知るためにも、ぜひご一読ください。