みなさんは、「モルック」というスポーツをご存じですか?
近年、認知度が高くなり注目を集めているフィンランド発祥のスポーツです。
わかりやすいルールと誰もが本気になるゲーム性に、熱中する人が全国各地で増加しています。
また、子どもからお年寄りまで、幅広い年齢の方が同じ場で楽しめることも大きな特徴でしょう。
私は、地域活動の一環として仲間と毎月「朝活モルック」を実践しており、そこでモルックの魅力と地域における様々な可能性を感じています。
では、それはどのようなことでしょうか?
今回は、地域交流のきっかけにもなる「モルック」の魅力と地域活性化における様々な可能性について、ご紹介します。
モルックとは?
まずは、モルックについて、ご紹介します。
そもそも「モルックってなに?」という人は、ぜひご一読ください。
モルックの概要!
まずは、モルックの概要です。
モルックは、フィンランド発祥のスポーツです。
お笑い芸人「さらば青春の光」の森田さんが世界大会に出場するなど、近年、日本でも大きな注目を集めています。
モルックは、「モルック」と呼ばれる投げる棒で、「スキットル」と呼ばれる数字が書かれているピンを倒すという、ルールがシンプルで誰でも簡単にできるポイント制のスポーツです。
一般社団法人日本モルック協会の公式ウェブサイトに様々な情報がまとめられていますので、ぜひご覧ください。
モルックのルール!
次は、モルックのルールです。
モルックのルールは、とてもシンプルです。
「モルック(棒)」を「スキットル(ピン)」に向かって投げ、倒れた「スキットル(ピン)」の内容で点数を積み上げ、先に50点ぴったりにしたチームが勝ちというものです。
その他、以下のルールがあります。
ご覧いただくと、とてもシンプルなスポーツということがわかるでしょう。
- 投げ方は、下投げのみ。
- 50点を超えると、半分の25点になる。
- チームで3回連続0点の場合は、その時点で失格0点となる。
- 投げる場所は、「モルッカリ(投げる線)」後ろ、かつ、幅の内側。
- 「モルッカリ(投げる線)」を踏む、触れる、投げた後にまたぐと0点になる。
モルックを始める前の準備!
次は、モルックを始める前の準備です。
準備として行うことは、以下の3つだけです。
- 各番号の決められた位置に「スキットル(ピン)」を並べる!
- 「スキットル(ピン)」から3.5mの位置に「モルッカリ(投げる線)」を置く!
- チームに分かれて開始!
モルックは、公園やグラウンドなど地面が平らな場所で行います。
私の感覚としては、横幅5m・長さ10mほどのスペースを確保すると良いです。
固い地面(コンクリートや床)では、モルックが壊れる原因となりやすいので、あまりおすすめしません。
チーム人数は、世界大会などの各種公式大会は4対4で行われています。
しかし、決まった人数の形はありませんので、例えば4人であれば、個人戦でも2対2など様々な形で遊ぶと良いでしょう。
モルックのゲームの流れ!
次は、モルックのゲームの流れです。
最初に投げる順番を決めて、あとは各チームが順番に「モルック(棒)」を投げて、「スキットル(ピン)」を倒して50点ちょうどを目指すだけです。
得点のつけ方は、以下のように決められています。
- 「スキットル(ピン)」が1本だけ倒れた場合は、倒れた「スキットル(ピン)」に書かれている数字
- 「スキットル(ピン)」が2本以上倒れた場合は、倒れた本数
- 斜めになったり他の「スキットル(ピン)」に寄りかかるなど完全に倒れていない場合は、倒れたことにならない
いずれにしても、1ターンでの最高得点は12点です。
そのため、ゲーム序盤は「50点に近付けるために、いかに高得点を出すか?」が共通戦略となるでしょう。
なお、「スキットル(ピン)」は、倒れた地点でそのまま起こし、数字がある面を「モルッカリ(投げる線)」に向けて立て直します。
つまり、ゲームが進行するにつれて、「スキットル(ピン)」は広がっていき、戦略的なゲームへとなっていくのです。
モルックの魅力と地域での実践における様々な可能性!
では、なぜモルックがここまで話題となり、人気が上昇しているのでしょうか?
ここでは、モルックの魅力と地域での実践における様々な可能性について、ご紹介します。
手軽で安全にできる!
まずは、手軽で安全にできることです。
モルックは、道具とスペースがあれば、どこでも簡単に行うことができます。
近所の小さな公園やご自宅の庭など、そこまで広くない身近なスペースで行なえることが、大きな特徴です。
禁止とされている上投げや横投げなどをしない限りは、公園やご自宅の外に出ることもないでしょう。
そのため、みんなの目の届く範囲で、手軽で安全に楽しむことができます。
年齢や性別関係なく同じ場で楽しめる!
次は、年齢や性別関係なく同じ場で楽しめることです。
モルックは、ルールがとてもわかりやすく、また、激しい動きもないことから、老若男女が一緒に楽しむことができます。
更に、初対面であったとしてもすぐに一緒に楽しめることは、モルックの大きな特徴でしょう。
このことから、モルックは地域交流の良いきっかけ・ハブとなるため、地域コミュニティの持続における一助となる可能性を秘めているのです。
更に、子どもからお年寄りまで初心者でも少し身体を動かして楽しめるスポーツであり、かつ、戦略をたてたり点数を計算する際には脳も使うため、地域の健康寿命の延伸にも寄与するかもしれません。
顔の見える関係性が広がる!
次は、顔の見える関係性が広がることです。
モルックが地域交流の良いきっかけ・ハブとなることで、普段交流のない人たちと顔の見える関係性になるでしょう。
お互いの得意分野を知ることで、日々の生活で助け合い、暮らしやすい街に繋がる可能性があるのです。
特に、多世代で顔の見える関係性が生まれることで、地域全体での見守り環境も生まれます。
安心・安全なまちになるためにも、顔の見える関係性はとても大切だと言えるでしょう。
私がモルックを通して実践している地域活動!
モルックの魅力や地域での様々な可能性を感じた私は、私自身が代表を務める地域活動団体の活動の一環として、仲間と共に月に一度の「朝活モルック」を開催しています。
ここでは、私が実践している朝活モルックの内容について、ご紹介します。
KONGO BASE モルック部!
まずは、KONGO BASE モルック部です。
「KONGO BASE モルック部」とは、私が代表を務める地域活動団体「KONGO BASE」の一つのアクションチームです。
富田林市金剛地区で遊び倒すことを目的に、地域住民の方と「やってみよう」というところから始まったものです。
主に、金剛地区にある寺池公園で活動を行なっており、市役所の公園管理部局に対してイベントとしての「公園利用申請」を毎月提出し実施しています。
実施回数を重ねるごとに注目もしていただいており、今後もアクティブに動くチームになると思います。
朝活モルック!
次は、朝活モルックです。
朝活モルックは、「KONGO BASE モルック部」が毎月第3日曜日の朝8時から10時に寺池公園で行なっているイベントです。
2022年6月から開始していますが、子どもからお年寄りまで約20人の方が毎回参加しています。
参加者の声を聞くと、「公園の価値を感じたこと」や「地元のまちで遊ぶことの楽しさ」などの地域交流に関すること以外の声も多くありました。
実施したイベントレポートは、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、地域交流のきっかけにもなる「モルック」の魅力と地域活性化における様々な可能性について、ご紹介しました。
モルックは、実施するまでの準備が簡単でルールも非常にわかりやすく、また、幅広い世代で楽しむことが出来るスポーツです。
モルックをきっかけに地域交流が生まれるだけでなく、地域住民の健康増進や地域見守りなど、地域に対して様々な効果が見込めるものだと感じました。
また、日本モルック協会や都道府県内にあるモルック協会などの団体においても、定期的に練習会や大会が開催されています。
モルックを経験したことがない人は、まず一度ご自身で体験するところから始めてみてはいかがでしょうか?