地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『自治体を進化させる公務員の新改善力 変革×越境でステップアップ』

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2022年9月22日に、公職研から『自治体を進化させる公務員の新改善力 変革×越境でステップアップ』が出版されました。

本書は、これからの変化の時代における改善活動や自身・職場・役所全体・住民や地域との関わり方を進化させる方法、実践実例など、新しい時代に求められる能力・スキルとしての「進化力」についてまとめられた1冊です。
変化に対して柔軟で俊敏に対応するための自治体改善活動について、とてもわかりやすく整理されています。
私も「変革×越境」を実践する一人の地方公務員として、共感する内容がとても多く盛り込まれていました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『自治体を進化させる公務員の新改善力 変革×越境でステップアップ』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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自治体を進化させる公務員の新改善力 変革×越境でステップアップ』(著者:元吉 由紀子)
2022年9月22日発売

元吉 由紀子(もとよし ゆきこ)
株式会社スコラ・コンサルト。行政経営デザインラボ代表。プロセスデザイナー/行政経営デザイナー。神戸市出身。大手鉄鋼メーカーを経て、株式会社スコラ・コンサルトへ。企業風土改革を支援する一方、阪神淡路大震災の被災経験から、組織・地域を越えて連携する公務員のコーディネート機能の重要性を痛感して、自治体の風土改革に活動の中心を移す。1999年以降三重県や横浜市をはじめとした地方自治体、中央省庁、公共組織への支援を行う。階層、部門、組織を超えた対話から協創関係を築き、時代最適の価値を創造し続ける、進化する経営を実現できるよう、首長や職員と一緒に変革プロセスをつくっている。行政組織開発、行政経営システム機能強化、組織マネジメント力向上、次世代リーダー育成等の伴走支援型コンサルティング、セミナー、各種委員、講演を全国各地で行う。2000年から「公務員の組織風土改革世話人交流会」を立ち上げ、運営・支援。2013年から公務員有志と「自治体改善マネジメント研究会」を発足、2017年特定非営利活動法人として理事長を務める。2020年から「オフサイトミーティング活用セミナー」で組織変革にチャレンジする公務員の実践とネットワークづくりを支援。著書に、「どうすれば役所は変われるのか」(日本経済新聞出版社)、「期待される役所へ~行政経営のムリ・ムダ・ムラを突破する!」(ぎょうせい)、「地方が元気になる自治体経営を変える改善運動」(編著、東洋経済新報社)。研究論文「地方分権時代における首長の政策ビジョンと政策過程に関する一考察」『自治体学』他。

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本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:新時代の自治体改善とは?
  • 第2章:新時代の改善アプローチ
  • 第3章:自分自身を進化させる
  • 第4章:職場を進化させる
  • 第5章:役所全体を進化させる
  • 第6章:住民・地域との関わり方を進化させる
  • 第7章:新時代のキャリアは自分で身につける

本書は、これからの変化の時代における改善活動や自身・職場・役所全体・住民や地域との関わり方を進化させる方法、実践実例など、新しい時代に求められる能力・スキルとしての「進化力」についてまとめられた1冊です。
7人の地方公務員による改善実践実例が具体的に書かれており、とても理解しやすい内容となっています。

また、第7章においては、キャリアの積み上げ方や踏み出し方も整理されており、「進化力」を培うための思考や行動の習慣を身につけることができるでしょう。
地方公務員一人ひとりが進化して組織が盛り上がっていくためにも、ぜひ地方公務員の人は読んでみてください。

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本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「現状を打破したい人こそ読んでほしい」でした。

7人の地方公務員の改善実践実例を通じて、様々な思考法や仕事術がまとめられています。
それぞれの事例のポイントも整理させているため、現状を打破したい人にとっては、何か行動を起こすためのヒントを見つけることができるかもしれません。

また、「現状」は、時の流れと共にどんどん変化していくものです。
本書を通じて「進化力」を身につけることで現状を飛び越えて、誰よりも早く変化に適応できる地方公務員になることができるでしょう。

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本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!

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本書は、これからの変化の時代における改善活動や自身・職場・役所全体・住民や地域との関わり方を進化させる方法、実践実例など、新しい時代に求められる能力・スキルとしての「進化力」についてまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。

新時代に求められる自治体改善!

まずは、新時代に求められる自治体改善です。
これは、第1章に書かれている内容です。

  • 環境変化に臨機応変に対応する
  • 「危機対応」「通常業務」「将来への備え」を同時進行させる
  • 優先順位をつけて取り組む
  • 住民起点の目的に立ち返って考える
  • 持続可能なまちのめざす姿に近づけていく

これらの5つは、これからの変化の時代において一つも欠かせない内容となります。
そのため、本書を通じて一つひとつの内容を読み込んでみてください。

特に、住民を軸とした「誰のため」「何のため」の問いを持つことは、私も重要なことだと感じています。
前例踏襲にとらわれず、住民にとっての事業の意味を考えながら取り組むためにも、本章は必読です。

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部署間の連携をつくる!

次は、部署間の連携をつくることです。
これは、第4章に書かれている内容です。

近年においては、多様化する住民ニーズや多岐にわたる地域課題・社会課題が増え、一つの部署で業務が完結できないケースが増えつつあります。
本章では、和歌山県の西川展子さんの改善実践実例をベースとして、部署間連携のヒントが整理されています。

  • 上司の組織運営方針を具体化する
  • 気楽にまじめな話をする場づくり
  • コミュニケーションの質を上げていく

特に、気楽にまじめな話をするための話し合いの5つのルールは、会議の場をつくる管理職世代の地方公務員にとって、とても役に立つ内容となるでしょう。
誰しもが役に立つエッセンスが盛りだくさんとなっていますので、ぜひみなさんご覧ください。

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持続可能な自治のまちづくりに向けて!

最後は、持続可能な自治のまちづくりに向けてです。
これは、第6章に書かれている内容です。

本章では、大東市の東克宏さんの改善実践実例をベースとして、住民主導・行政支援のまちづくりのヒントが整理されています。
多様な主体と協力して試行錯誤するプロセスの重要性を、私は強く感じました。

これからの時代では、間違いなく住民主体の取り組みが重視されていくでしょう。
その時代に取り残されないための思考術や仕事術を、ぜひ学んでみてください。

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まとめ

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今回は、『自治体を進化させる公務員の新改善力 変革×越境でステップアップ』の感想について、ご紹介しました。

本書は、これからの変化の時代における改善活動や自身・職場・役所全体・住民や地域との関わり方を進化させる方法、実践実例など、新しい時代に求められる能力・スキルとしての「進化力」についてまとめられた1冊でした。
書名にも書かれているとおり、「変革×越境」を通じた地方公務員のステップアップのきっかけとなるでしょう。

また、現役地方公務員だけでなく、首長や幹部職員に読んでもらうことで、より組織としての進化にも期待することができます。
そのため、ぜひ一人でも多くの地方自治体関係者に読んでもらいたいです。

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