地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『自治体でいきなり課長になったら読む本』

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2022年9月26日に、学陽書房から『自治体でいきなり課長になったら読む本』が出版されました。

本書は、初めて課長になった人に向けて「具体的な課長の仕事術」がまとめられた1冊です。
課のマネジメントや議会対応、調整業務など、課長になった人が抱えるであろう課題や悩みを著者がわかりやすく解説しています。
課長に関する全てがわかる内容となっているため、多くの地方公務員にとって役立つでしょう。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『自治体でいきなり課長になったら読む本』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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自治体でいきなり課長になったら読む本』(著者:吉川 貴代)
2022年9月26日発売

吉川 貴代(よしかわ きよ)
八尾市こども若者部長、社会福祉、日本福祉大学非常勤講師。大阪市立大学文学部卒。大阪市立大学大学院都市経営研究科博士前期課程在籍中。1989年入庁。生活保護ケースワーク、税務、介護保険、児童福祉の実務担当者を経験したのち2005年度から管理職。子育て支援課長補佐、総合計画策定プロジェクトチーム参事、市民ふれあい課長、人権文化ふれあい部次長等を経て2016~2019年度は政策企画部長。2020年度より現職。

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本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:慌てず始める!いきなり課長の10のポイント
  • 第2章:まずは課をよく知る!業務・人事管理の方法
  • 第3章:自分も職員も伸びる!人材育成の勘所
  • 第4章:柔軟に使い分ける!多様な調整のコツ
  • 第5章:課長仕事の肝!最適のチームづくり
  • 第6章:有意義な時間にする!会議の進め方
  • 第7章:チーム力が活きる!はじめての議会答弁術

本書は、初めて課長になった人に向けて「具体的な課長の仕事術」がまとめられた1冊です。
課長に必要なマインドセットや仕事術のポイントが整理されており、課長実務に活きる内容となっています。

特に、人材育成やチームづくりなど、多くの課長が悩んでいる内容についても、わかりやすく書かれています。
課を活性化させていくためにも、現課長やこれから課長になるであろう人は、必読の1冊と言えるでしょう。

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本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「若手の係員が課長のことを知るために読んでほしい!」でした。

若手の係員の中には、「課長ってなにしてるの?」と感じている人が多くいると思います。
本書を通じて課長の仕事を知ることで、日々の疑問の解消に繋がるでしょう。

また、若手の係員が課長の仕事への理解を深めることで、若手の係員自身の仕事もスムーズに進めることができるかもしれません。
本書には課長の仕事の年間スケジュールも載っているため、ぜひ参考にご覧ください。

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本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!

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本書は、初めて課長になった人に向けて「具体的な課長の仕事術」がまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。

一歩引いて課・係の景色をよく見る!

まずは、一歩引いて課・係の景色をよく見ることです。
これは、第1章に書かれている内容です。

課長だとしても、課の仕事の全てを完璧に把握することは困難です。
そのため、本書では、課長マネジメントとして以下の3つが重要だと述べられています。

  1. 事業の把握
  2. 予算管理
  3. 人事管理

これらもいきなり全てをこなすことは難しいため、少しずつ実践してみましょう。
本書内には、この3つを実践するためのヒントが多く散りばめられています。

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居心地の良い課づくりをする!

次は、居心地の良い課づくりをすることです。
これは、第5章に書かれている内容です。

仕事には、しんどさやストレスはつきものです。
そのため、本音やしんどさを共有できる関係性が大切だと述べられています。

しかし、馴れ合いや仲良しグループになってはいけません。
きちんとチームビルディングをするためにも、本書の実践術を参考にしてみてください。

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意見が対立したときは、改めて住民目線で結論を考える!

最後は、意見が対立したときは、改めて住民目線で結論を考えることです。
これは、第6章に書かれている内容です。

課の仕事は、課長一人で行うわけではありません。
課員の数だけ意見や考え方があり、対立することもあるでしょう。

その時に必要な考え方が、「住民のために最良か」という視点です。
「部長が言ってるから」などのことなかれな進め方をすると、課として崩壊するリスクを抱えます。
そのため、どの立場であったとしても「住民のため」を忘れずに、仕事をしてみましょう。

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まとめ

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今回は、『自治体でいきなり課長になったら読む本』の感想について、ご紹介しました。

本書は、初めて課長になった人に向けて「具体的な課長の仕事術」がまとめられた1冊でした。
現課長やこれから課長になる人だけでなく、若手の係員にも広く読んでもらいたい内容となっていました。

業務の多様化や職員数の減少などにより、これからの時代はチームで仕事を進めることが大切となります。
チームリーダーとして良き課長になる、また、課長を支える部下になるためにも、ぜひみなさんご一読ください。

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