地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【読書記録】『改革・改善のための戦略デザイン 自治体DX』

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2021年12月10日に、秀和システムから『改革・改善のための戦略デザイン 自治体DX』が出版されました。

本書は、自治体DXに関する基本的な知識と視点、具体的な進め方、そして、成功事例がまとめられた1冊です。
自治体DXの実務担当者にとっては、マニュアルのような本となるでしょう。
私は自治体DXの実務担当者ではありませんが、本書より、デジタルの活用による業務改善や市民サービス向上のヒントをもらえました。

では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『改革・改善のための戦略デザイン 自治体DX』の感想について、ご紹介します。

本書の概要と感想!

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改革・改善のための戦略デザイン 自治体DX』(著者:宮里 隆司)
2021年12月10日発売

宮里 隆司(みやざと たかし)
株式会社日通総合研究所AI/DX戦略コンサルタント。九州大卒。1980年、日揮入社。2002年、ユーキャン入社。12年、脳機能分野のIT開発スタートアップを起業。16年、日通総合研究所入社。人材開発部門、テクノロジー部門を経て19年、AI/DXコンサルティング部門の立ち上げに伴いAI/DX戦略を担当。企業や各種団体向けにDXセミナーを多数実施

jichitai.works

本書に書いていること!

まずは目次を確認してみましょう。

  • 第1章:DXの概要と意義、必要性
  • 第2章:業界の現状分析と改善の視点設定
  • 第3章:導入事例、改善・成功事例
  • 第4章:成功するプロジェクトの進め方
  • 第5章:DXの先の成長・戦略デザイン

本書は、自治体DXに関する基本的な知識と視点、具体的な進め方、そして、成功事例がまとめられた1冊です。
自治体DXを進めるために必要な内容が、わかりやすく整理されて書かれています。

特に、豊富な事例紹介は、いずれも汎用性が高い内容であり、どの自治体にとっても真似しやすいでしょう。
自治体DX実務担当者の情報収集としても、とても活用できる1冊です。

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本書を読んだ私の感想!

本書を読んだ私の感想は、「自治体DXの基本がわかる1冊」でした。

なぜ自治体でDXが進まないのか、そして、どのようにすれば進めることが出来るのかに対する理解が、とても深まりました。
特に第1章と第2章を読み込むことで、自治体DXへの理解は深まるのではないでしょうか?

そして、第3章の事例は、とても具体的でポイントもわかりやすく整理されています。
日々新しいデジタルサービスは増え続けていますので、自治体DXに対する向き合い方や考え方を参考にしながら、適切なデジタルサービスを活用すると良いでしょう。

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本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!

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本書は、自治体DXに関する基本的な知識と視点、具体的な進め方、そして、成功事例がまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。

なぜDXは2種類に分類できるのか?

まずは、「なぜDXは2種類に分類できるのか?」です。
これは、第1章に書かれている内容です。

経営学者のマイケル・ポーター博士は、経営上の取り組みに関して「業務の効率化」と「戦略」を区別する必要があると論文で述べられています。
この視点から、DXも以下の2種類に分類されるというものです。

  • 戦略的DX
  • カイゼンDX

まずは、この2種類に分かれていることを認識することから始めてみてはいかがでしょうか?
漠然と「DX」と理解するのではなく、「戦略」と「カイゼン」を意識して分類してみましょう。

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何のためにやるのかを共有!

次は、何のためにやるのかを共有することです。
これは、第4章に書かれている北見市の事例です。

北見市の事例のポイントは、「改善の必要性を共有すること」でした。
実際に新人職員に窓口サービスを体験してもらうことを通じて、課題の理解だけでなく利用者目線で物事を考える力が養われ、そして、「何のために」という視点を持つことに繋がります。

この北見市の取り組み事例は、非常に汎用性が高いです。
そのため、まずは真似をするところから実践し、DXの必要性を実感してもらってみてはいかがでしょうか?

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自治体が激変する環境に適応するための成長・戦略デザイン!

最後は、自治体が激変する環境に適応するための成長・戦略デザインです。
これは、第5章に書かれている内容です。

自治体を取り巻く環境は、年々激しく変化をしています。
特に、新型コロナウイルス感染症により、住民の生活環境とデジタル技術に大きな変化が生まれています。

本書では、このような変化に対応していくためのヒントと進め方が、とてもわかりやすくまとめられています。
成長・戦略デザインを根底から練り直すためにも、ぜひみなさん、ご一読ください。

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まとめ

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今回は、『改革・改善のための戦略デザイン 自治体DX』の感想について、ご紹介しました。

本書は、自治体DXに関する基本的な知識と視点、具体的な進め方、そして、成功事例がまとめられた1冊でした。
自治体DXのことをあまり知らない人でも、理解を深めることが出来る内容だったと思います。

これからの時代において、どのような仕事においてもデジタル化は欠かせない視点です。
今のうちに基礎を身につけておくためにも、ぜひ本書を読んでみてください。

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