2022年10月26日に、学陽書房から『公務員の人前で話す技術――あがらずに話せる全ノウハウ』が出版されました。
本書は、公務員にとって欠かせない「人前で話す技術」のノウハウやポイント、場面別のコツなどがまとめられた1冊です。
人前で話すことが苦手だと感じている公務員にとっては、間違いなく役に立つ内容でしょう。
私も昔は人前で話すことが苦手だったこともあり、共感や納得できる内容も数多くありました。
では、本書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?
今回は、『公務員の人前で話す技術――あがらずに話せる全ノウハウ』の感想について、ご紹介します。
本書の概要と感想!
『公務員の人前で話す技術――あがらずに話せる全ノウハウ』(著者:鳥谷 朝代)
2022年10月26日発売
鳥谷 朝代(とりたに あさよ)
一般社団法人あがり症克服協会代表理事。中学1年生の本読みで自覚して以来、17年間重度のあがり症に苦しむ。中学1年生の本読みで、自身のあがり症を自覚。以来17年間、苦しみ続ける。 名古屋市役所の職員となった以降も症状は悪化。 精神内科の通院や催眠療法を試みたものの効果はなかったが、ある話し方講座と出会い克服。「自分のようにあがり症で苦しむ人の助けになりたい」との思いで、2004年、14年間の公務員生活に終止符をうち、「あがり症・話しベタさんのためのスピーチ塾®」を開校。メンタルだけでなく体から誰でも楽にあがりを改善する方法を確立し、アナウンサーやタレント、政治家、弁護士、経営者、公務員から学生まで広く指導、克服へ導いた受講生は73,000人を超える。2014年、「一般社団法人あがり症克服協会」を設立。全国各地のカルチャースクール、学校、企業・団体で年間200回以上の講演活動を行う。「あさイチ」「ZIP!」「まる得マガジン」「ごごナマ」などテレビ出演も多数。著書に、6万部超のベストセラー『1分のスピーチでも30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法』(大和書房)、『人前であがらない人とあがる人の習慣』(明日香出版社)などがある。
本書に書いていること!
まずは目次を確認してみましょう。
- 第1章:今、公務員に求められる「人前力」
- 第2章:これだけは押さえよう!基本的なスピーチの技術
- 第3章:シチュエーション別!人前でうまく話すコツ
- 第4章:正しく知っておこう!緊張の原因とメカニズム
- 第5章:身体から緊張をほぐす!フィジカルトレーニング
本書は、公務員にとって欠かせない「人前で話す技術」のノウハウやポイント、場面別のコツなどがまとめられた1冊です。
緊張する要因と克服法も丁寧にまとめられており、多くの公務員に役に立つ内容と言えるでしょう。
特に、シチュエーション別の話し方のコツは、具体的に整理されており現場でも非常に役に立ちます。
人前で緊張する人もしない人も、幅広く読んでもらいたい1冊です。
本書を読んだ私の感想!
本書を読んだ私の感想は、「何事においても準備が大切なのだと感じた」でした。
どのような立場の人でも、どのような場面でも緊張はします。
本書でも紹介されていますが、日本人の96%以上があがり症というデータもあるそうです。
その中で、本書には緊張せずに話をするためのコツやノウハウがいろいろとまとめられているのですが、結局のところ、私は準備の重要性を改めて感じました。
その準備の一環として、本書から技術を学んでみてください。
本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容!
本書は、公務員にとって欠かせない「人前で話す技術」のノウハウやポイント、場面別のコツなどがまとめられた1冊でした。
ここでは、本書で特に私がみなさんに読んでもらいたい3つの内容について、ご紹介します。
住民の前で、上司の前で、緊張するのは当然!
まずは、住民の前で、上司の前で、緊張するのは当然ということです。
これは、第1章に書かれている内容です。
公務員は、様々な立場の住民や事業者などと対話をする必要がある職業です。
そして、公務員は顧客相手を選ぶことができない職業でもあります。
そのため公務員には、高いコミュニケーション力と説明力を求められる場面が多く、その結果、緊張やプレッシャーを感じやすいのです。
誰と対話をするにしても力を発揮できる「人前力」を手にするためにも、ぜひ多くの人に本書を読んでみてもらいたいです。
当日緊張しないための練習法!
次は、当日緊張しないための練習法です。
これは、第2章に書かれている内容です。
できるかぎり本番に近いシチュエーションで練習すること
本書では、あがらないために効果のある練習法の中でも一番良い練習法として、この内容を紹介しています。
その状態で練習するために、以下の2つのプロセスを足すと良いとのことです。
- 動画チェック
- 他人からのチェック
特に、「他人から肯定されることで自信ポイントは確実に積み重なる」という考え方は、私も実際に体験した良い方法です。
何かの発表を控えている人は、ぜひ本書の実践術を参考にしてみてください。
日本人の◯%があがり症!
最後は、日本人の◯%があがり症です。
これは、第4章に書かれている内容です。
なんと96%以上の人が、「人前で緊張しやすい」と調査で答えているとのご紹介でした。
私は本章の内容に強い衝撃を受けたのですが、それと同時に、緊張は「当たり前のことなんだ」と安心もしました。
もしかしたら、「目の前の人たちも緊張しているんだ」と考えると、自分の緊張も少しはマシになれるかもしれません。
まずは、本書を通じて、緊張の原因や対策を「知る」ことから始めてみてください。
まとめ
今回は、『公務員の人前で話す技術――あがらずに話せる全ノウハウ』の感想について、ご紹介しました。
本書は、公務員にとって欠かせない「人前で話す技術」のノウハウやポイント、場面別のコツなどがまとめられた1冊でした。
「人前で緊張する」「うまく話せない」という悩みを持つ公務員にとっては、悩みの解消へと繋がることは間違いないでしょう。
今のタイミングで人前で話す力を身につけておけば、生涯ずっと役に立ちます。
ぜひ一度、本書を手に取って読んでみてください。