地方公務員にとって、大切なスキルとは一体何でしょうか?
様々なスキルが必要となる地方公務員の仕事ではありますが、その中でも「コミュニケーション能力」がとても重要だと言われています。
「コミュニケーション能力」は誰もが持っているものですが、地方公務員において「特に重要」と言える理由がいくつかあるのです。
では、それは、どのような理由なのでしょうか?
今回は、地方公務員に欠かせないスキルとして「コミュニケーション能力」が重要と言われている5つの理由について、ご紹介します。
案内や説明などによる住民との対話機会が多いため!
まずは、案内や説明などによる住民との対話機会が多いためです。
地方公務員の仕事は、税・福祉分野をはじめとする住民説明業務や証明書発行業務など、住民の生活に密接に関わることが多いです。
その他、窓口や電話などによる苦情対応をしなければならない場面も、数多くあるでしょう。
このような「対話」がベースの仕事を進めていくためには、コミュニケーション能力が欠かせません。
住民に対して親切で丁寧な対応を行い、住民満足度を向上させるためにも、コミュニケーション能力は大切と言えるでしょう。
他部署や企業・団体との調整業務や交渉業務が多いため!
次は、他部署や企業・団体との調整業務や交渉業務が多いためです。
近年における地方公務員の仕事は、一つの部署で仕事が完結しません。
そのため、他の部署との調整や協力を通じて、事業や取り組みを進めていく必要があります。
また、仕事内容によっては、企業や団体との協力関係構築も必要となるでしょう。
その時には、調整だけでなく交渉も必要となるかもしれません。
これらの仕事をスムーズに進めるためにも、コミュニケーション能力が非常に重要となるのです。
そして、様々な横軸の繋がりを作ることで、より仕事を楽に進めることができるでしょう。
人事異動を乗り越えるため!
次は、人事異動を乗り越えるためです。
地方公務員は、数年毎に必ず人事異動があります。
約3〜5年が一般的な人事異動の頻度だと思いますが、その度に、仕事の覚え直しや新しいメンバーとのチーム形成が必要です。
組織規模の大きい自治体であれば、人事異動を通じて初対面になることも珍しくはないでしょう。
このような職場環境において、うまく人間関係を築くことが出来るかどうかが、非常に重要となります。
元々知っている上司や先輩、同僚をうまく頼りながら、丁寧なコミュニケーションを実践してみてください。
職員としての評価基準になり得るため!
次は、職員としての評価基準になりやすいためです。
先ほどからご紹介している通り、地方公務員は、様々な業種や年齢など多様な人と関わる職業です。
そのため、コミュニケーション能力一つで、職員としての評価が左右されることもあるでしょう。
実際に私の周りを見回してみると、誰とでも円滑にコミュニケーションをとれる職員は、評価が高い傾向にあります。
完璧なコミュニケーションが難しいとしても、まずは、身近な人たちとのコミュニケーションを意識して実践するところから始めてみてはいかがでしょうか?
一人で完結する仕事はないため!
最後は、一人で完結する仕事はないためです。
地方公務員の仕事は、どの部署のどのような内容であったとしても、決して一人で完結することはありません。
組織として仕事をする以上、仕事を進めるうえで必ずどこかで承認行為が必要だからです。
そのため、民間企業を含むどのような職場であったとしても、組織として仕事をする以上は、コミュニケーション能力が大切となります。
まずは、日頃からの報告・連絡・相談をはじめとする情報共有から始めてみると良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、地方公務員に欠かせないスキルとして「コミュニケーション能力」が重要と言われている5つの理由について、ご紹介しました。
簡単にまとめると、地方公務員は仕事の幅がとても広く、人事異動を通じて多様な人と関わるため、コミュニケーション能力が重要というものです。
コミュニケーション能力に悩んでいる人もいるかと思いますが、地方公務員の仕事において、コミュニケーション能力は避けて通ることができない必須スキルだと、私は考えています。
しかし、コミュニケーション能力が低い、または、苦手だからダメというものでもありません。
地方公務員として働く中で、自然と少しずつ養われていくものでもあります。
そのため、少しずつ慣れるところから始めると良いと思います。