地方公務員ブロガー 納 翔一郎~富田林INFORMATION×WORK×LIFE~

【2022.12.28更新終了】地方公務員のこと、富田林市のこと、公務員本の読書記録などを書くブログです。

【最終記事】地方公務員を卒業します!私が転職する理由と地方公務員ブロガー活動の振り返り!

サムネイル画像

突然のご報告となりますが、2023年1月31日に富田林市を退職し、2023年2月1日より民間企業で働きます。
そして、今回の民間企業への転職に伴い、地方公務員ブロガー活動も本記事を最後に更新を停止させていただきます。

様々なご意見やお言葉があるとは思いますが、私は今の地方公務員の仕事が嫌になったというわけではなく、次にしたいチャレンジが見つかったという前向きな転職であることを、ご理解いただけますと幸いです。

では、私はどのような理由・経過で転職を決断したのでしょうか?
今回は、最終記事として、私が転職する理由と地方公務員ブロガー活動の振り返りについて、ご紹介します。

私が転職の決断に至った経緯!

画像

今回の転職について身近な人たちに報告すると、驚く人は多くいました。
しかし、私の想いや経緯をきちんと説明することで、納得と応援の声も多くいただきました。
ここでは、私が転職の決断に至った経緯について、お伝えします。

富田林市での仕事を振り返る!

まずは、富田林市での仕事を振り返ります。

私は、高校時代から約5年間、某ファーストフード店で接客業・マネジメント業のアルバイトを行い、その後、大学を中退して20歳から富田林市で働き始めました。
富田林市に入庁して12年以上経ちますが、「富田林市を将来ずっと残るまちに、そして、富田林市に暮らす人たちを笑顔にしたい」という想いは最初から最後までずっと変わらず、富田林市職員として働き続けました。
そして、富田林市への在籍期間中は、以下の4部署で本当に様々な仕事を経験しました。

  • 課税課市民税係4年(住民税)
  • 大阪府庁への出向2年(人事・給与制度、マイナンバー制度設計、法規相談)
  • 都市魅力課5年(シティプロモーション、公民連携、ふるさと納税)
  • 商工観光課1年10ヶ月(プレミアム商品券、観光振興)

どの部署でも新規事業の提案・実装や既存事業の改革などに取り組みましたが、たくさんの人たちに支えられて、やりたいことを全力で挑戦させてもらえた日々でした。
もちろん成功だけでなく多くの失敗も含めて経験してきましたが、本当に素敵な人たちに恵まれたおかげもあり、やりがいと充実の仕事の日々でした。

これらの仕事を職員の皆さんや市民・企業のみなさんと共に行えた時間は、生涯忘れることのできない財産となるでしょう。
みなさんと出会えたこと、そして、一緒に仕事が出来たことに、心から感謝しています。

地方公務員のワンキャリアのみで社会人を終えることは考えていなかった!

次は、地方公務員のワンキャリアのみで社会人を終えることは考えていなかったことです。
地方公務員として働く日々の中で、私は以下の3つを心の片隅で常に考えていました。

  • 地方公務員以外の仕事もしてみたい!
  • 自分の「やりたい気持ち」を大切に!
  • 富田林のみでなく「全国」で考える!

元々は、特に言語化も出来ていないほど、漠然とした意識でした。
しかし、様々な立場の人との対話を通じて、数年ほど前から明確に言語化することが出来ました。
そのタイミングあたりから、社会人キャリアのどこかのタイミングで「富田林市職員」という肩書きを手放す気持ちは固まっていたのです。

1日8時間の使い方を考えるきっかけがあった!

次は、1日8時間の使い方を考えるきっかけがあったことです。

1日の3分の1を占める仕事の時間について、「今のままで良いのか?」と疑問を持つタイミングがありました。
その時に「いつの自分が一番イキイキして笑顔で働いていたか?」を問い直しました。
その結果は、何度考えてもアルバイト時代と課税課時代の接客・窓口業務をしている時の自分でした。

真面目な言葉で整理すると、「顧客・来訪者の満足度を高めること」「ニーズに伴走して成功・達成へと繋げていく」ということに、私は働きがいを感じていたのです。
この頃より、「カスタマーサクセスの仕事で8時間を使いたい」と考えるようになりました。
(次の仕事は、この希望が叶い、「カスタマーサクセス」の仕事をすることになりました。)

公務員と伴走する仕事に就き、各地域を盛り上げる黒子になりたい!

次は、公務員と伴走する仕事に就き、各地域を盛り上げる黒子になりたいと思ったことです。

私は20歳から、全国各地の地域を巡る旅や私自身が繋がっている全国各地の公務員・民間企業・地域団体の方々への訪問を、私的な活動として行っています。
旅や訪問では「地域との対話」を大切にしており、数多くの対話を通じて「盛り上がっている地域と盛り上がっていない地域の差は何か?」を問い続けてきました。
そして、自分の中での一つの結論として、地域にとって「公務員」は非常に大切な存在だと認識しました。

その理由は、盛り上がっている地域の多くは、何かしらの形で公務員が「地域のハブ」の役割を担っていたためです。
その公務員の動き方としては、地域の中心メンバーになっている場合もあれば、地域の黒子的に暗躍している場合など多岐にわたります。

そして私は、「日頃から地域全体を俯瞰的に捉えて仕事をする公務員が「地域のハブ」として活躍することで、より良い地域になっていくのではないか?」と、一つの仮説を持つことが出来ました。
その公務員を一人でも多く生み出すためにも、「公務員と伴走する仕事に就き、各地域を盛り上げる黒子になりたい」と考えるようになりました。

転職を決断したタイミングは、全てが自分の中で交わった瞬間だった!

最後は、転職を決断したタイミングは、全てが自分の中で交わった瞬間だったことです。

  • 地方公務員以外の仕事もしてみたい!
  • 1日8時間の使い方を考え直した!
  • 顧客・来訪者の成功・達成を伴走する仕事をしたい!
  • 公務員と伴走する仕事に就き、各地域を盛り上げる黒子になりたい! など

ここまで紹介したこれらの4つの内容と今の仕事の達成感、そして、以前よりビジョンや提供しているサービスに対して強い共感を持っていた企業があり、これらが自分の心の中で同じタイミングで交わりました。
そして、「この企業で勤めたい!」という想いが強くなり、転職活動を決断しました。

転職活動の決断後は、リクルートページからエントリーし、数度の面接試験を経て、無事内定をいただき、今回の転職へと至りました。
まさに「運命」と言えるほど、私の中でいろいろな巡り合わせとご縁があったと感じています。
なお、退職願は11月1日に提出・承認済です。

地方公務員ブロガー活動を振り返る!

パソコン画像

地方公務員からの転職に伴い、地方公務員ブロガー活動も終了いたします。
ここまでの約3年3ヶ月の合計344記事を通じて、簡単に当初の目標達成状況を振り返り、そして、記事更新を停止するに至った考えをお伝えします。

【目標達成状況】「文章」に対する苦手意識がなくなった!

まずは、「文章」に対する苦手意識がなくなったことです。

私がブログを開始した最大の理由は、文章に対する苦手意識をなくすことでした。
上司から文章の赤ペンを入れられる機会を減らしたい、そして、本を読むことに対する抵抗をなくしたいという想いを持って、ブログに取り組み始めました。

しかし現在は、上司からの文章の赤ペン添削もほぼなくなり、また、私の文章に対する苦手意識もなくなりました。
また、活字が嫌いで漫画ばかり読んでいた私が、ビジネス本を中心とした読書をするようにもなりました。
これだけでも十分満足できる成果なのですが、令和4年9月には「WEBライティング技能検定」に合格し『WEBライティング実務士』を名乗れるようにもなりました。

3年半前まで「苦手」だった文章は、今では私の強い「武器」になっています。
文章はどの仕事でも活きる力であるため、これからも勉強を続けていきたいと思います。

【目標達成状況】富田林市を知ってもらうきっかけになることができた!

次は、富田林市を知ってもらうきっかけになることができたことです。

富田林市は、大阪市内から電車で約35分程の大阪東南部に位置する街なのですが、認知度があまり高くありません。
今でも「認知度は高いです」とは言い難いのですが、少しでも多くの人に「富田林市」を知ってもらうためにも、富田林市のPR記事執筆とブログを通じた私自身のセルフブランディングを実践してきたつもりです。

最終的に、どれくらいの方が私の活動を通じて富田林市のことを知ったのかは、わかりません。
しかし、約3年3ヶ月の活動の中で多数の方からSNSのメッセージをいただき、「富田林市を知るきっかけになった」や「実際に行ってみました」などのご連絡をいただいていることから、一定のきっかけになれたのではないかと感じています。

【今後のこと】「元地方公務員ブロガー」としての発信は考えていない!

最後は、今後のこととして「元地方公務員ブロガー」としての発信は考えていないことです。

私は、現職の地方公務員だからこそ、「地方公務員ブロガー」として全国各地の地方公務員のみなさんに対して、仕事術や事例などをお伝え出来たと思っています。
しかし、同じ内容を「元地方公務員ブロガー」としてお伝えすると、発信する内容の説得力や納得度が全然違うものになると感じています。

当初の目標を達成したと感じている今、このままブログを続ける意味はどこにあるのか?

私は以前より、このような問いを自分に立て続けていました。
そして、今回の転職に伴い、地方公務員ブロガー活動を終了する決断をしました。

しかし、元地方公務員の立場だからこそ、現役の地方公務員のみなさんにお伝え出来ることも今後出てくると考えています。
そのため、今後の情報発信について、どのような形で実践することが多くの地方公務員の役に立てるのかを考えてみたいと思っています。

最後に。

f:id:naya0708:20221201145656j:image

ここまで、私が転職の決断に至った経緯と地方公務員ブロガー活動を振り返りをご紹介しました。
最後に、みなさまへメッセージを添えさせてもらえたらと思います。

今の私を形成してくれた全ての人への感謝!

まずは、今の私を形成してくれた全ての人への感謝です。

仕事でお世話になった市民のみなさん、地元の友人・知人たち、企業のみなさん、市役所の仲間たち、全国の公務員のみなさん、各コミュニティのみなさん、SNSで繋がっているみなさん、そして、妻と2匹の愛猫たち(ハル・アキ)。
今の私を形成してくれたみなさんに、深く心より感謝申し上げます。

今までは富田林市だけのために全力で走り続けてきましたが、これからは全国の公務員や地域のために働きます。
私の「やりたい!」という気持ちが120%のポジティブな気持ちで転職を決断しましたので、今回の決断と今後のキャリアを応援していただけますと、心より嬉しく思います。

また、転職報告をさせていただいた皆様からの応援のお言葉は、今後の私のかけがえのない財産になると思います。
特に、市長や副市長をはじめ、富田林市役所の多くの方から強く背中を押してもらったことは、これからのキャリアへの励みへとなっています。

私は、富田林市職員としての12年10ヶ月で成長させてもらったからこそ、次のステップへ進めるものだと思っています。
喜怒哀楽あった富田林市職員キャリアでしたが、私を育ててくれて、そして、私の挑戦を応援してくれる組織と職員のみなさんには、深く深く感謝しております。
本当にありがとうございました。

これからも富田林を愛し、富田林に住み続けます!

最後は、これからも富田林を愛し、富田林に住み続けることです。

私が2月から働く会社は、東京の会社です。
しかし、現在は全社員フルリモート環境であるため、自宅にて働きます。
妻も新規就農に向けてチャレンジしている最中ですので、夫婦共々、富田林市で生活します。

また、私の富田林市に対する気持ちは、全く変わっておりません。
「地方公務員」という"手段"ではなくなるだけで、今後も地域活動や個人的な情報発信を通じて、金剛地区を中心として積極的に富田林市のために関わっていけたらと思っています。
市民のみなさま、地域事業者のみなさまとは、これからは同じ立場として様々な場でご一緒出来れば嬉しいです。

転職先に関することはSNSにて改めてお知らせしますが、2023年2月からは全国各地の公務員や地域のために働きます。
ぜひみなさま、これからも変わらぬお付き合いをいただけますと幸いです。
こんな私でございますが、引き続き、よろしくお願いします。

まとめ

まとめ画像

今回は、私が転職する理由と地方公務員ブロガー活動の振り返りについて、ご紹介しました。

地方公務員として働いた12年10ヶ月は、本当に周りの人に恵まれたチャレンジな日々でした。
私は本当に素敵な人とのご縁に恵まれた、ラッキーな人間なんだと思います。
感謝しても感謝しきれないほど、とても多くの方にお世話になりました。
ありがとうございました。

これからも新しい仲間たちと共に、自分らしく働きたいと思います。
引き続き長いお付き合いをお願いすると共に、今後の私のキャリアも応援いただけますと幸いです。

全てのみなさまへ、感謝。